三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2023年8月6日

いなべ市大安町に、モノづくりの作業場にカフェや農産物販売コーナー、イベントスペース等が併設された複合施設『FUJIHUB』が2022年7月にオープン!
運営するのは大安町に本社を置き、自動車部品を中心に金属加工をてがける『フジ技研』。
次世代を担う子どもたちにモノづくりの楽しさを伝えたいと、モノづくりステーションでは自社の金属加工の技術を活かしたスプーン作りなどのワークショップを展開しています!
また、事業継承して生産する『いっちゃんたまご』や、自社のハウスで育てたトマトを使ったメニューが楽しめるカフェの他、定期的なマルシェ開催も行っていて、地域の人たちの新たな交流の拠点として期待が寄せられています!

いなべ市にある、『日本(ニッポン)のものづくりの未来をつくる場所を地域と育てたい「FUJIHUB (フジハブ)」』に来ています!

 

『FUJIHUB』を運営するのは自動車業界をはじめ、製造業のさまざまな工程で必要となる部品などを製作、開発支援する『フジ技研』。
四日市市で創業し、現在は、いなべ市大安町に拠点を置く、日本のものづくりを支える企業です。
『FUJHUB』の担当者である、鏡谷有紀さんさんに、こちらの施設についてお聞きしました。

「ここは、企業と人、人と人、モノとモノを繋ぐという意味を持つ場所です。
オリジナルアイテムを製作出来るモノづくりの場や、カフェ、地元産の農産物の販売スペース等を備えた複合施設として2022年7月にオープンしました」

 

こちらが『モノづくりステーション』。
天井も高く、工具なども揃っています。
3Dプリンタもありますよ!

 

『FUJIGEAR』は、フジ技研の金属加工技術を活かしたモノづくりをコンテンツ化。
誰もが気軽に体験することができます。

「こちらのお皿は、できあがっているものに自分でデザインした刻印するというもの。
コンテンツ化されているので、選んで体験をしてもらいます。
モノづくりの経験や楽しさを知らない子どもたちが増えています。
家や学校でも体験する機会が少なくなっています。
アイデアがあっても形にできなかったり、作りたいと思っても実際に作ることのできる場所はあまりありません。
じゃあフジ技研でやればいい!というのがきっかけです」

と、鏡谷さん。

 

『叩いて作る真鍮スプーン作り体験』は1500円。
スプーンの形に切り取られた1mmの真鍮板に名前等を刻印し、ハンマーで叩いてオリジナルスプーンを作ることができます。

「私たちの業界は、一番最初はハンマーひとつでモノづくりをしていました。
その原点を知って欲しいということで、ハンマーでスプーンを叩いて作るという体験をしてもらっています。
モノづくりの魅力を、少しでも伝えていきたいですね」

と、鏡谷さん。

 

『FUJIHUB』の一角にある『FUJICAFE』。
テーブルや椅子などは全て自社製品!
もともとアイアンワークの会社である『FUJIHUB』では、鉄製品はお手の物です!

「『モノづくりステーション』だけではどんな人が来るのかが未知数でしたので、もっと気楽に来てもらえる場所を作ろうと、カフェを併設しました。
一番人気は『オムライス』です」

 

なんと、『FUJIHUB』は養鶏・鶏卵事業も展開!
地元で長年親しまれてきた唯一の業者『いっちゃんたまご』を事業継承し、運営しています。
飼育から販売までの運営を担っているとのこと!

 

さらになんと、カフェで使うトマトも栽培!
自社でハウスを建て、システムのエンジニアがトマト栽培の担当しているんです!

 

『FUJIHUB/フジ技研』の秦耕平さん。
トマトを育てるにあたってのこだわりについてお聞きしました。

「水と土ではなく『湿度で育てる』膜式栽培という栽培方法で栽培しています。
気化する水分量を調整することで意図的に萎れさせたりし、トマトにストレスをかけて味を良くしたり甘くしたり栄養量が高くなりやすい栽培方法になっています」

 

「花台などは本社で作り、センサーなども導入し、自社のモノづくりの技術や管理システムをトマト栽培にも応用しています。
実際、お客様から『美味しい』と言われると嬉しいですね」

と、秦さん。

 

自社飼育の鶏肉と卵・自社栽培のトマトを使った『和風オムライス』(日替わりサラダ・おやどりスープ付き)800円!
自家製ケチャップが美味しい!
そして卵に若干醤油を入れてだし巻き卵にすることで、和風の仕上がりになっています。

 

もうひとつの人気メニューは、『日替わりたまごかけ定食』(日替わりおかずとサラダ・汁物付き)800円!
とれたての卵のおいしさを、そのまま味わえます。

 

もちろん、『いっちゃん卵』や自社生産トマトも店頭で販売。
これを目的で来店する人も多いそう。
そして卵をたっぷり使ったスイーツはお持ち帰りで人気!
カフェが集客の源泉となっています。

 

さらにカフェの横では、地元産の野菜も販売!
またフリースペースを利用して、地元の農家さんや作家さんによるマルシェイベントなども開催。
幅の広い庇を利用して雨天でも開催可能なマルシェは、地元のみならず県内外から大勢の人が訪れ、地域の交流の場となっているそうです!

 

「『モノづくりステーション』にもっと人が集まって、賑やかにモノづくりをする場所としてできるようなコンテンツづくりをするのであったり、子ども達が自由な発想でモノづくりをして自由な発想で出来る場所を作るということで、森の改造も考えています。
ここから『メイドインいなべ』が生まれることを期待して、地域の人たちもたくさん巻き込みながら、一緒にモノづくりができていったら良いですね」

と、鏡谷さん。

『FUJIHUB』でおいしいものを食べたい!ものづくりを体験したい!という方はウェブサイトをご覧ください!