企画展「伊勢路の石仏と道標」

■開催日

令和5年9月2日(土)~10月15日(日) 午前9時~午後5時
休館期間 会期中無休

■開催場所

企画展示室

■内容

 熊野古道伊勢路を歩くと、石仏や道標、巡礼供養碑、庚申塔など様々な石造物に出会います。戦国時代に建立された八鬼山の町石や岩屋堂の石仏、江戸時代に西国巡礼の巡礼者などを案内するために建てられた道標など、これらの石造物は地域の人々が守り伝えてきたものであり、伊勢路の歴史・文化を目に見える形で体感できるものでもあります。本展では伊勢路沿いにある石造物のうち、石仏と道標に焦点を当てて、地域に残る多様な石造物の一端をご紹介します。

 写真パネルを中心に、八鬼山の町石1点、岩屋堂を案内する道標1点、熊野古道沿いに建つ道標の拓本を展示します。

 拓本とは、石碑や器具などに刻まれた文字や文様を紙などに写し取ることです。拓本をとることで、肉眼や写真では見えにくい文字や文様を見ることができます。今回は紙を水で濡らし、墨を打つ方法でとっています。
 また、今回の展示では奈良文化財研究所が開発した、光を照射・撮影してできた影から画像を合成する技術を用いたスマートフォンアプリ「ひかり拓本®」を使用した、墨や紙を使わない拓本も紹介します。