三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2009年10月18日放送

地域の拠点『夢楽 憩いの館』を中心に、お客さんを誘致し地域を活性化!
さらに地域のお年寄りをお招きして、地域の絆も深めます!

世帯数が100軒以下と、過疎高齢化がすすむ多気郡大台町栗谷地区。
この地域で、過疎を食い止め地域に活気をもたらそうとしている人たちがいます。

『栗谷地域活性化を図る会』のみなさん。
平成12年、町の元気が失われつつある現状を変えるため、地域の有志が集まって結成されました。

地域づくりの活動の拠点『夢楽 憩いの館』。

費用が足りず、メンバー全員で、山から木を切り出すところからスタートしたそうです。
もちろん木材は地場産100%。
作業日数368日、なんと2年がかりで完成させました!

『夢楽』の活動は主に、蕎麦打ち体験、こんにゃくづくり体験など郷土の文化体験。
さらに土日のみの営業で、地元食材を使った日替わりランチを提供しています。
その美味しさの噂が口コミで広がり、今では津市や伊賀市など地域外のお客さんで賑わうようになったそうです。

『夢楽』以外にも、会のメンバーが山里暮らしを体験できる民宿を開業。
『山里民宿 みくり』と『体験民泊 川原』では、自家菜園での野菜の収穫や、そば打ちを楽しむことができます。

また、会では地域外だけではなく地域内にも目を向けています。
『夢楽』での売り上げを地域に還元するため、年に一度、栗谷に暮らす80歳以上のお年寄りをお招きして、食事会を開催。
もちろん送り迎えも、会のメンバーが行います。

調理するのは会の婦人部のお母さんたち。
そば打ち体験工房もある『夢楽』では、もちろんおそばは手打ちです。

地元食材をふんだんに使い、少量で品数多め。
お年寄りたちへの食べやすさにも気を使っています。

高齢化がすすむ栗谷地域には、一人暮らしのお年寄りが少なくありません。
しかも集落が大きく広がっているため、高齢者の方々がご近所と疎遠になってしまいがちだそう。
だからこそ、年に一度のこの食事会を、みなさん心待ちにしているのだそうです。

地域外のお客さんをもてなして栗谷を知ってもらい、第二のふるさとに・・・。
栗谷で暮らす人たちが、楽しく明るく過ごせるよう、地域の人ももてなしたい。

お客さんと地域に暮らす人たち・・・そのどちらも『おもてなし』し、地域活性を図るのが、会のゲンキさんたちが出した答えなのです!