FM三重『ウィークエンドカフェ』2023年11月11日放送

どこか遠くへ出かけたくなる季節。
今回は、四日市大学『旅倶楽部』の大西裕馬さんと細川明日香さんがお客様です。
大西さんは4年生、細川さんは1年生。
倶楽部は2021年に大西さんと仲間で立ち上げました。

域の活性化と振興を目的に旅のツアーを考えている

大西 2021年4月に立ち上げた、比較的新しいクラブです。
その中で私たちは学内向けにツアーを実施したり、地域の自治体とコラボして、地域振興イベントなどを開催しています。
いまクラブは、約10名ほどで活動しています。
去年、一昨年は、近鉄の団体列車を借り、京都に行ったり伊勢に行ったりと実現しました。
自分自身が鉄道好きということもあり、実際ヘッドマークを付けてみたり、車内のイベントを盛り上げるような工夫をしたり、バスでは味わえないような内容にしています。
まず大きな違いは、バスだとシートベルトをしないといけませんよね。
電車ならシートベルトをしないで良いですし、トイレの心配もいりません。
実際に、去年だとビンゴ大会や車内の照明を落として、トンネルの中でプラネタリウムをしたりしました。
奈良に行くトンネルのところで、夜、電気を消しBGMを流し、トンネルのライトを使って、夜の疾走感を味わうなどして、非常に好評でした。
その時は学生のみの参加でしたが、最近は『旅倶楽部』に参加したいという声をチラホラいただいていますので、学外からの参加もできるツアーを開催できないかと模索しているところです。

 

阪発のツアーなので集客に大変苦労をしている

細川 私がこの『旅倶楽部』に入ったきっかけは、旅を企画するのがとても楽しそうだと思ったことと、将来に役立つのではと思ったことです。
大変なんですけど、かなりやりごたえはあります。
毎日楽しくやらせてもらっています。
B-1グランプリが控えているので、それまでにたくさんいろいろなことを頑張りたいなと思います。

大西 11月19日に『高速B-1グランプリ号』という変な電車が走ります。
電車を使って関西の方面から四日市にお客さんを連れて来ようというプロジェクトを行っています。
かなり久しぶりで、コロナ禍明け初のB-1グランプリになります。
悲願ということで、四日市の街全体で動いています。
学外の方が参加できる企画第1弾として、私たちが企画しました。
いまとても大変で、正直苦戦しているところです。
なかなか関西の方に周知が難しく、頭を悩ませています。

細川 近鉄さんの公式Xに、11月19日にB-1グランプリ号が走るという宣伝はしてもらっています。

 

帰り京都ツアーはわざわざ3時間かけて電車でいくことに意味がある

大西 好評だったのが、昨年実施した日帰り京都ツアーです。
京都だと車では2時間で行けるのですが、電車で大回りして3時間かけて行きました。
大回りするからには盛り上げようとリゾート列車をかりたので、さまざまなイベントを行い、楽しんでもらいました。
近鉄の『楽』という2階建ての車両があり、1階は靴を脱いで上がり、ヨギボーのクッションが置いてあるフリースペースとなっています。
あとは前面の展望が楽しめるようなスペースのある車両になっています。
私ども『旅倶楽部』が交渉して、車両の仕入れ、運行計画などすべてを打ち合わせで調整させていただきました。
去年初めて企画させていただいた『サンタ電車』は、写真が残っていますが通勤電車並みに混雑するほど人気がありまして、車内で学生サンタがお菓子を配りました。
そのお菓子で子どもたちにも喜んでもらえますし、電車内の飾り付けもしっかりしますので、親御さんからもインスタ映えすると喜んでもらえました。
私たちの『旅倶楽部』以外でも、『鉄道とマスづくり』という授業があり、そのメンバーも手伝ってくれるので、学生サンタが車内にうろうろいるという状況になりました。

 

宿

泊を伴うツアーがやりたかった

大西 そもそも『旅倶楽部』を発足したときがコロナの真っ只中で、旅自体がなかなかできない状況でした。
やってみたかったのが、宿泊を伴うような少し大きな企画です。
それは後輩に期待したいところです。
『旅倶楽部』が他のクラブと違うのは、学外の方と交渉も含めて交流することが多かったので、社会人の考えや慣習に触れることができたのは、私にとって一番のやりがいであり、面白かったところかなと思います。
社会人だと相手にされないような話も、学生だからという理由で、真摯に向き合ってもらえて、本当に嬉しかったです。
今後もそういった応援してくださる方の力ももらいながら、『旅倶楽部』も成長していこうと思っています。
昨年の7月、JAFの主催の『ドライブスタンプラリー』というものを考えました。
その時に思いついたのが『伊勢志摩おもしろオブジェめぐり』。
伊勢志摩で有名なのが伊勢神宮、鳥羽水族館などですが、そこではなくあえて裏の伊勢志摩を巡るところを考えました。
実際に『おもしろオブジェ』ということで、見た目のおもしろいオブジェのある広場があるので、そこを巡って、鳥羽市、南伊勢町、大紀町、紀北町などを巡るような企画を考えました。
コンテストのような形式になっていて、優秀賞もいただきました。
今もJAFのHPに載っていると思うので、ご覧いただいて、ぜひお出かけに役に立てていただけると幸いです。

細川 地域の人や、他の県の人にも喜んでもらえるようなツアーも企画していきたいと思います。

大西 (細川さんに)大人の方も交えながら、四日市だけでなく、三重県全体を盛り上げるような企画を考えていってください。

細川 はい。