FM三重『ウィークエンドカフェ』2024年1月13日放送

東海道の宿場町、城下町として栄えてきた桑名。
今回は『桑名市観光協会 桑名フィルムコミッション』の渡邊さやかさんがお客様です。
今から13年前にフィルムコミッションが設立されました。

華苑をロケ地に使いたいというお問い合わせが多くなり、設立された

もともとは、『六華苑』という和洋館で映画撮影をしたいというお問い合わせがちょこちょこあったので、フィルムコミッションが必要だということになり、設立されました。
一番人気はやはり『六華苑』です。
最近は六華苑と同じ時代設定にある、多度の『大黒屋さん』や、現代の設計の撮影もよく来るようになりました。
幅広くロケ地として使っていただいています。
みなさんは『古いから撮ってほしくない』とか『新しいところをとって欲しい』というのに対して、桑名の本当に古い町工場の『鋳物工場』などがとても格好いいということで、多くの取材に来てもらったりしています。
カメラを通して見ることで、『こんなにここは素敵だったんだ』と工場の方に言われたりもします。
北海道に見える場所とか、病院だけど特別な立地のところを探しているとか…そういう話を聞き、いかに合うものを見つけていくかというところで、誘致を頑張っています。
2016年くらいに、大きな映画が3〜4本来た年があって、その時が一番でした。
しかし去年一番大ヒットした『わたしの幸せな結婚』という目黒蓮さん主演の映画が、六華苑で撮影されました。
とても反響も良く、私たちもビックリしました。
今年の春に公開されたのですが、映画を観た方たちが六華苑に続々と来られました。
今までは歴史的な建物として見られていて、建物が好きな方、歴史が好きな方が来られていたのですが、最近は若い世代の方が六華苑に押し寄せてくるというか。
たくさんいらして、あちこちで写真を撮られて、私たちもとても楽しかったです。

 

永餅を差しいれていたら俳優さんやスタッフがお取り寄せしてくれる

桑名に長期宿泊していただくと、みなさん撮影の合間に『撮休』というお休みの日があります。
そういうときは思い思いに散策したり、桑名の町を楽しんでくださっているようで、そういう日に車で走っていたりすると、スタッフさんとかが街角でタイヤキを食べていたりとか、地元のお菓子を食べていたりとか、桑名を楽しんでもらっているなと思います。
けっこう飲みに行く方も多いみたいで、飲み屋さんも行きつけのお店とかを見つけて、それぞれ紹介し合ったりして、『うち、毎日来てくれていたよ』とか、そういう話は聞きましたね。
みんな同じもの注文するからすぐにわかったよ、とか。
桑名の『安永餅』というお菓子があるのですがフィルムコミッションの会長さんが『永餅屋老舗』の方なので、撮影中はほぼ毎日『安永餅』を届けてくれました。
それをみなさん帰りに、お土産で買って帰ったりして。
『餅の桑名』が印象に残ったんじゃないかな、と思います。
『わたしの幸せな結婚』のときも、日替わりで地元のお菓子を差し入れしていたので、スタッフさんも出演者さんも楽しんでくれたのではないかな、と思います。
多い日は100人くらいのスタッフさんが来るときもあるのですが、こちらとしても申し訳ないことに予算がないので…『ただでいいよ』と言ってくださるところに声をかけて、差し入れをしてもらいました。

 

頃からピンと感じた場所は写真を撮り、データ化している

一番難しいと思ったのは、『病院の2階に階段がない扉がある』ところを探したいと言われて。
とても一生懸命探して、3件くらい見つかったんですけど、違うロケ地に決まっちゃいました。
日頃からちょっと気になる場所があったら写真を撮らせてもらうようにしているので、問い合わせがあったときに、すぐでメールで送ったりとかはできるようになっています。
それでも時々、おもいもよらない依頼が来たときは、あちこち探して送ったりしています。
とても良い階段があって。
高台にあるんですけど。
そこから街が一望できるんです。
そこの長い階段を何かに使いたいと思っているんですけど、そういうお問い合わせが来ていないので、なかなかチャンスがなく。
チャンスがあったら出したいと思っています。
映画とかドラマを見ていても、話よりも『こういうところが桑名にあるかな〜』とか、そういうことばかり考えるようになっちゃって。
あんまりTVとかを楽しめなくなってしまいました(笑)

 

年は大河ファンの人たちがたくさん桑名に来てくれた

『目指せ!朝ドラ!』
朝ドラが来るといいな、と思ってやっています。
『いだてん』は四日市にに来ていますし、『どうする家康』も本多忠勝出たので、それで桑名に来てくださる方もたくさんいらっしゃいました。
格好いいですよね。
鎧兜も格好いいですし、武将ファンは本多忠勝は格好いいと思っていたんですけど、本当に知名度がアップしたというか、いろいろな世代の方がいっぱい来てくれました。
桑名には本多忠勝のお墓もあるので、そういったところもみなさん来ていますね。
特にドラマで本多忠勝が死んだ翌日とかは、たくさん来てくれました。
それでもみなさん寂しい気持ちになったようです。
その後、千姫も桑名に嫁いでみえているんで、そういった喜幸みたいなものあるかなと思ったんですけど、ちょっと来てくれませんでしたね。
今はみなさんインターネットで自分で調べて来てくださっているのかな、と。
あと、ツアーが増えていますね。
岡崎や浜松から桑名にツアーに来たりとか。
いろいろな影響をお借りしている感じです。

『桑名のために一肌脱ぐぞ!』と言ってくれる方の協力で成り立っているなといつも思います。
そういった、人の魅力などが素敵だなと思っています。