三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年11月28日放送

子どもたちが働いて、学んで、思い切り楽しむ町づくり。
その楽しさを知った子どもたちが、次の世代の子どもたちを楽しませて育てていきます!

近鉄四日市駅から徒歩5分、商店街の一角にある諏訪公園。
大勢の人で賑わっていますが、いったい何が行われているんでしょうか?


実はここで、子どもたちが遊んで、稼いで、町をつくっちゃう「こども四日市」というイベントが開催されていたんです!
入場料200円を支払ってさまざまな職業を体験!
お給料をもらって好きなモノを買ったりできるんです。
まさに子どもだけの小さな社会です!

「こども四日市」の開催は今年(2010年)で7回目。
最近ではオープン前から大行列が出来るようにまでなりました。
この人気の秘密は何なのか。
発起人のお二人(増田さんと野村さん)にお話をうかがいました。

増田「こども四日市はドイツで開催されたミニミュンヘンを参考にしています。でも最初のうちは大人がすぐに手出しをしてしまって、なかなかうまく進まなかった。
最近になってようやくいい感じになってきましたね」

増田「私はこの四日市の商店街で生まれ育ったので、子どもたちの声が響く商店街にしていきたい。それにはうってつけの企画ですね」

こちらが、こども四日市で流通している通貨(ヨー)。
ご覧のとおり子どもたちの手づくり!
銀行に預けることも出来るので、翌年も使用可能なんですって!!

このヨーでダンボールを購入して、ダンボールハウスをつくることだってOK!
ボートレースなどのギャンブルもあったりする。
まさに大人社会の縮図ですね。

さて、たくさんの子どもたちで盛り上がる「こども四日市」ですが、すべてが手づくりだけに、その準備は大変です。
子どもたちが仕事で使う道具や備品は、子どもサポーターと呼ばれる地域のボランティアのみなさんが、数週間前からこつこつと用意。

こども四日市の参加は小学生まで。
でも、こども四日市を体験して、中学生や高校生になった卒業生も、今度はボランティアスタッフとして参加していました。

子どもたちが働いて、学んで、思い切り楽しむ町づくり。
その楽しさを知った子どもたちが、次の世代の子どもたちを楽しませ、そして育てていく・・・。
「こども四日市」は町おこし、地域づくりの縮図でもあったのです。