第40回『サルシカ隊長レポート』2012年12月

2012年12月。
津市内の5寺2社が宗派・宗教の枠を超えた霊場巡りを楽しんでもらおうと『伊勢の津七福神』をスタート!
さっそくサルシカ隊長オクダが津市内を駆け巡った!!!


その企画を知ったのは、11月の最終水曜日、ワタクシがコメンテーターをつとめている三重テレビ放送の生放送番組「とってもワクドキ!」でのことであった。
発起人である四天王寺の倉島会長(住職のお父さまね)と事務局長をつとめる津観音の岩鶴密伝副住職がゲストとして番組に登場し、その企画「伊勢の津七福神」を熱くアピールしたのだ。

その「伊勢の津七福神」とは何か?

簡単に説明しちゃうと、
津市内の5寺2社が宗派・宗教の枠を超えた霊場巡りを楽しんでもらえるよう『伊勢の津七福神』を設立!
長い歴史を持つ存在である寺社を巡り、津の文化と歴史を感じながら、津ぅ名物のうなぎや甘味、そして温泉などを楽しんでもらいたいという、津の観光、地域の活性化を願った企画なのである!

朱印帳に見立てた七福神色紙が用意されており、各寺社でスタンプを押してもらえる!

おお、それはおもしろそうだ!!
オレいく!
すぐ津市内まわる!
ホホホーイというわけで、生放送中に今回の取材は確定したのだ(笑)。

※クリックすると大きな画像が開きます。

参加している5寺2社は・・・

毘沙門天霊場・津観音寺(津市大門)
辯才天霊場・円光寺(津市河芸町上野)
恵比須天霊場・初馬寺(津市栄町)
寿老人霊場・高山神社(津市丸之内)
福禄寿霊場・結城神社(津市藤方)
布袋尊霊場・榊原地蔵寺(津市榊原町)
大黒天霊場・四天王寺(津市栄町)

どこから回ってもかまわないということだったので、事務局長に改めてお話を聞いて寺社めぐりをスタートさせようということで、津市大門の津観音へと向かったのである!!

三重県津市大門32−19


今回も旅の供は、写真師マツバラ。
なんと彼は、2012年度津市文化奨励賞なんてものを受賞。
どんどんおそれ多い存在になりつつあるのだが、こうしていっしょに取材であちこち回っていると、無意味に笑って騒ぐカメラマンであり、「文化」とか「芸術」などという世界には果てしなく遠い人間に思えるのであるが、気のせいであろうか(笑)。

ま、とにかく。
冬場の今、夕方の4時にはもう日暮れとなる。
それまでになんとか7つの寺社をすべてめぐらねばならない。
というわけで、朝の9時ちょうどに津観音へと飛び込んだのである。



津観音。
津市民には非常に馴染み深いところである。
ワタクシも小さい頃から夜店や祭りのたびに遊んだところである。

正式には「恵日山観音寺」と言い、しかも「日本三大観音」のひとつ。
ちなみに、他のふたつも紹介すると、
ひとつは、東京の浅草観音!
東京観光といえばあの赤デカ提灯というほどの有名なところですね。
もうひとつは、これまた有名な名古屋の大須観音!
なんと津観音は、この2つに並ぶ、すごい観音さんであったのだ。

「ひかえ、ひかえ! ひかえおろう!」

なのである(笑)。



境内で津観音の副住職であり、伊勢の津七福神の事務局長である岩鶴密伝(みつでん)さんを発見。
しかしなぜであろうか?
ワタクシは「お坊さん」と呼ばれる方々とすぐに打ち解けあえる。
基本的にワタクシは無宗教なのであるが、どうやら容姿的に親近感があるらしい(笑)。

だって上の写真を見てもらいたい。
みーんな頭がまん丸なのだ(笑)。



まずはお参りから。
お寺と神社はその方法が違うのでご注意を。
ま、どこでも大体お参り方法が親切に案内されてます。



お参りが済んだら、すぐ横の受付で、七福神色紙を購入。



これが七福神色紙。
1枚1000円。
7つの寺社の名前が印刷されており、そこにそれぞれの寺社で朱印をもらうのである。

「せっかく七福神めぐりをしていただくのでしたら、何か思い出になるもの、家に飾っていただけるようなものを思いましてこの色紙をつくらせていただきました」

と、密伝さん。
7つの寺社をめぐってすべての朱印を押し終えると、最後に「満願成就」の版を押してもらえる。
それを大晦日の夜、枕の下に敷いて寝ると、いい初夢がみれる・・・ということになっているらしい。



「はい、どうぞ!」
ひとつめの朱印をゲット!!
なんかうれしいぞ。

こちらの津観音にあるのは毘沙門天。
「必勝祈願」である。

サルシカ隊の隊長のワタクシは野山で遊んでばかりいるので、何かに勝ちたいなどという思いはまったくないけれど、祈願した以上はがんばるのだ(笑)。



さて。
冒頭にもチラリと書いたが、この「伊勢の津七福神」は、地域の歴史や文化のつまった寺社をめぐってもらいながら、その周辺をも歩いてもらい、地域の活性化につなげていこう、というのが大きな目的である。
新たな観光のきっかけになればと期待されているのだ。

というわけで、
ワレワレもそのまま次の場所に向かうのではなく、ちょいと周辺をめぐろうではないか、ということに。

大門商店街に出ると、平日だというのに結構な人通りである。
なんだなんだ、と思っていたら、取材日は10日で、5と10のつく日に開催される五十市の開催日であったのだ。

>>五十市の詳細はこちら!!

野菜やお漬物、そして靴、雑貨、なんでもござれの屋台が商店街に並び、ちょっとしたお祭り気分。
おお、これぞ津観音の参道である。
昔ながらの祭りの匂いが感じられる。



「おいちゃん、そろばん?」
「おうよ。電卓叩くより早いでな」
「かわいい靴多いなあ」
「やっぱり女性のお客さんが多いでなあ。とはいっても若い人は滅多に来んけど、わはははははは!」

たまには車に頼らず、こうして町の中を歩くのも楽しい。



午前10時30分。
ひとつめの取材が終わった。
残りあと6つ。
そして残り時間・・・5時間30分。


■恵日山観音寺大宝院
三重県津市大門32番19号 
059-225-4013
http://www.tsukannon.com


写真/松原豊

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