三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2024年3月17日

度会町の地域おこし協力隊・山本幸恵さんが、月に2・3回、閉校した旧小川郷小学校で「協力隊カフェ」を開催しています。
山本さんは昨年4月に度会町初の地域おこし協力隊として着任。地域おこし協力隊の存在や仕事について地域の人に深く知ってもらいたいと、6月からカフェをスタートさせました。
大阪から移住してきた山本さんが地域の人との対話を通して度会町のことを知る学びの場の意味合いもあり、開催日は、お茶やコーヒー、ジュースやお菓子などを提供し、訪れたお客さんとの話に花が咲きます。また、山本さんお手製のスープなど軽食がふるまわれる「ふるまいカフェ」の日も。年々少なくなりつつあるお年寄りと子どもたちの交流もカフェではみられ、世代を超えた良き交流の場となっています。

自然溢れる町・度会郡度会町に、『地域おこし協力隊』として去年の4月に入った、山本幸恵さんの取り組みをご紹介します!
その舞台となるのが、2008年に統廃合によって閉校になった、こちら旧小川郷(おがわごう)小学校です!

 

それが小学校の昇降口で開催されている『協力隊カフェ』。

「地域の方が集って、お茶を飲んでいただいたり、お菓子をつまんでいただいたりしながらお話をしたり、楽器の演奏なんかもしていただいたりしています」

と、地域おこし協力隊の山本さん。

 

午前8時。
『協力隊』カフェの準備を始める山本さん。
基本は自宅で準備したものを持ってきます。

 

この日は月に一度の『ふるまいカフェ』ということで、かぼちゃのポタージュも用意しました。

 

「最初は町内の方に来ていただければと思っていましたが、車で通って『なんだろう?』と来る方もいるので、そういう方に、度会町の特色などをご案内できたら良いなと思っています」

と、山本さん。

 

「外国人向けの長期滞在型・体験型宿泊施設をつくる夢を叶えるため、場所探しをしていた中で度会町の地域おこし協力隊の募集を知り応募しました。
2023年4月に度会町初の地域おこし協力隊として委嘱を受け着任し、主に、移住・定住の促進をミッションとして活動しています。
また、各地で開催される、移住を希望する人の為の相談会などに出向いて、度会町や伊勢志摩地域のの魅力をPRもしています」

 

そんな山本さんが、協力隊の拠点である『旧小川郷(おがわごう)小学校』で始めたのが 『協力隊カフェ』。
去年の6月にスタートし、お茶とお菓子で楽しむ通常のカフェの他、軽食を提供する『ふるまいカフェ』、小川郷小学校を飛び出して他地域に訪問する『出張カフェ』などを開いています。

 

この日も『協力隊カフェ』がオープンしました。
度会町にとっては初めての『地域おこし協力隊』・・・地域の人に、その存在や、仕事について知ってもらいたいと始めました。
大阪から移住して来た山本さんにとっては、地域の人に度会町のことをもっと教わりたい、そんな思いも込められています。
朝食を提供する『ふるまいカフェ』は、将来度会町で宿泊施設をオープンさせたい山本さんの、『経験を積み重ねる場』としての意味合いも兼ねているそうです。

 

「山本さんはすごく積極的な人で、本当に協力的なもので、どんなことでも何でも取り組んで、すぐに友達みたいにもなってもらって、皆さんに好評なんです」

「素晴らしいですねぇ。
なかなか、そんないろいろな行動はできませんので、ありがたいですね」

と、お客さんからも好評のようです。

 

続いてやってきたのは常連さんの親子連れ。
手探りで始めた試みですが、今では高齢者や親子連れなど、幅広い世代が交わる貴重な場所になっています。

 

「いつも子どもたちと一緒にこちらで遊ばせてもらってて、気軽に誰でも来られるので、良い交流の場になっていますね。
精力的にいろんなことをしていただいていて、住民としても楽しいことどんどんしてくれるので頼もしいなと思っています」

と、お父さん。

 

繋がりが繋がりを呼んで、広がる地域の輪。
まだ始まったばかりの試みですが、山本さんの思い描く形が、少しづつ形になりつつあります。

 

カフェを終えた山本さんが向かったのは、同じく度会町内にある古民家カフェ『気ままな美術館cafe萌音』。

 

山本さんはこちらの土地を借りて、畑を作っているんです!

「畑は初めてで、度会に来てから始めました。
今、冬野菜ということで、大根がいい感じで育っています。
どんどん収穫していかないといけないような大きさで、とても美味しいんです!
ゆくゆくは、この大根をサラダに使ったりとか、そういうことを考えていきたいと思っています」

 

『気ままな美術館cafe萌音』の井爪貞子さんは、山本さんの野菜づくりの先生であり、度会町での生活の良き相談相手でもあります。

「山本さんは地域おこし協力隊としてのやる気がとてもありますね。
元気ですし、人懐っこいですし、街の方が、これだけのことができるとは思いませんでした。
すごいなぁ、さすが!
やっぱり望んで来ただけのことはあるなと、感心します。
周りのひとを明るくするのも本当に上手やと思っています」

と、井爪さん。

「こういった方がいらっしゃると本当に心強いです。
活動する中でちょっと悩むこととかがあっても、本当に全部受け入れて下さるというか、聞いて下さるんで頼りになる方です」

と、山本さん。

 

「いろいろな方と繋がらせていただいて、その中からちょっとずつ自分の行動範囲や活動が広がっているという実感はあります。
インバウンド向けの長期滞在型体験型の宿泊施設をしたいという、夢に向かっているという手応えも感じます。
泊まってもらうお客様が外国の方だとしても、地元の方にも気軽に立ち寄ってもらえるような場所にもしたいと考えています。
地元の人にもきてもらい、泊まってもらっている人と交流していただくとか、そういう機会を作ることができる場にしていきたいですね」

『度会町・協力隊カフェ』。
オープン日は、Instagramをチェックして下さい!