FM三重「ウィークエンドカフェ」2012年12月29日放送

瀧原宮の近くに『道の駅 奥伊勢木つつ木館』はあります。
今年の春にこの場所はリニューアルされ、今日もたくさんのお客様でにぎわっています。

今回のお客様は西幸則さん。
ここ、『道の駅 奥伊勢木つつ木館』の、笑顔が素敵な館長さんです。
いつも、この笑顔でお客様をお迎えしています。

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■お客様目線のお店づくりを!

4月に『道の駅 奥伊勢木つつ木館』を大幅にリニューアルしました。
今回のリニューアルは、「お客様にここの良さを味わってもらうために、店をどう変えるか」
が、大きな目的。
お客様目線で、「もしも自分たちが知らない所に行った時、こういう空間があったら嬉しいよ
ね」というのをイメージしました。

今までがどうしても、自分たちに勝手の良い売り場であり、喫茶コーナーとなっていたんです
ね。
喫茶・軽食コーナーのメニューを一新し、レイアウトを変えたところ、とても評判が良くなっ
たんです!

一部、壁を取り払い、空間を広く取れるようになったため、イメージが明るくなったんですね。
この時期はまだちょっと寒いですが、デッキに座って、外で食事ができるスペースもできました。
そのため、春や秋は外に出ているお客さんが増えました。

そしてこの時期に薪ストーブを焚いたところ、その周りにお客様が集中しました!
もう、早いうちに埋まっていく席が決まっていくのです。
木のぬくもりとともに、薪ストーブのぬくもり・・・これは本当に嬉しいことです。
最近は薪ストーブがあるご家庭も増えていますが、こうして広い場所で火を見ながらゆっくり食事をしていただくと、また、まったく違う感じになります。

ここで置いている薪ストーブは、道路を挟んだ向かいにある『ひのき家』という薪ストーブ屋さんのものなんです。
ここで、デモンストレーションも兼ねて、焚かさせて欲しいとの申し出で。
もうすでに、ここで薪ストーブを見た人の何人かが、『ひのき家』さんで買っています(笑)

薪ストーブは欲しくなるんですよ!
ウチの自宅は置けないけれど、改装してでも欲しくなるんですよ!
そして、欲しくなるのは、ほとんど男性ですね(笑)

しかしまあ、資源の活用ということで無駄はないし、良いんじゃないでしょうか。


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■高速道路の延伸で苦労しているからこそ、魅力ある店づくりを!

紀勢自動車道が延伸している関係で、大紀町は現在、どうしても降りにくい環境になっています。
ウチも含め、近隣のみなさんも大変苦労している状態です。

しかし、今までは団体のバスが多かったのが、ここ最近はマイカーの方が多くなってきました。
バスだとコースが決まっていて自由行動が難しいでしょう。
時間も決まっているし、三重県内ではお参りの時間ぐらいしか取っていません。
団体のお客様には、非常に残念がられていたのですよ。
けれど今、マイカーで長時間滞在していられる方が多いです。

外にあるのは、リニューアルした際に作った『木つつ木市場』というもので、以前は売り場が1つしかなかったので、新設したコーナーです。
地元産の旬の新鮮な野菜や果物、それから、大紀町内にある漁港『錦港』から来る干物などの海産物、あとは、このあたりの山野草。
この、山野草がみなさんに人気がありまして。
以前は男性の愛好家が多かったのですが、最近では女性も増えてきましたね。
手入れなどは、やはり女性のほうがこまめですから。
好きになったら、けっこう女性のほうがハマって集めるかもしれません(笑)

大紀町は天然木を含めた自然や食材などがたくさんあるので、周知していきたいです!


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■『大紀楽市』では、おばちゃんたちが地域PR隊!

大紀町の商工会や加盟店にご協力いただきまして、だいたい毎月第3土曜日に『大紀楽市』を開催しています(多少変更あり)。
軽トラを並べて設置して、そこにいろいろな商品を載せて・・・軽トラの『トラック』から『楽市』という名前にしました。
これは非常に好評で、今までにもう7~8回は開催してるので、もっともっと続けていきたいで
す。
楽市の日は、軽トラがずらっと並びます。
販売しているのは地元の物ばかり。
普段売っているものもありますが、その時にしか買えないものもけっこう多くありますよ。
町内とはいえ遠いところもあるわけで、ここに集約されるというのは、地元の方からも喜ばれています。
とはいえ、実際、続けるのは大変です。
最初は無理して開催する部分もあるけど、ある程度効果が上がってこないと続ける意味がありません。
そういう意味では、この『大紀楽市』は効果も上がってきているし、『瀧原宮』の前、『道の駅 奥伊勢木つつ木館』の前で固定して開催してもらっているので、リピーターのお客様が来て下さっています。
地元の人が来ていると初めてのお客様も安心するんですよね。
地元の人が良いと思うのなら、良いに違いないというか。
国道42号沿いで開催しているので、通る方が「何をやっているんだろう」と興味を持って下さり、偶然寄ってもらうことも多いです。

それから、『大紀楽市』には野菜を作ってくれているおばちゃんたちも、けっこう毎回参加しています(笑)
そしてたまたま立ち寄ったお客様や初めてのお客様に、観光案内をしてくれるんです。
彼女たちに知らない場所はないですから(笑)
この後どこへ行けば良いとか・・・もはや観光大使みたいです。
その他にも、ここで販売している食材の、土地ならではの食べ方や新しい食べ方なども教えてくれるので、貴重な存在です!


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■「木工製品なら何でも揃う」を目指す!

『道の駅 奥伊勢木つつ木館』は、木工品の推進のため、地元の方と連携してここの木工品を飛騨や高山に負けないくらいにまで、レベルを上げていこうと考えている施設。
僕も切磋琢磨つつも、みなさんに教えていただく部分が大きいです。

必要なのは、お客様の声を大切にするということ。
「こういうのが欲しかった」「こういうのってない?」という声を拾い上げるような。

先日もランチョンマットを購入しに来たお客様がいまして。
しかし、木のランチョンマットというのは難しいんですね。
一枚は置いてあったのですが、そのお客様は、もっとナチュラルで木の形を生かしたものが欲しいと。
そうしたら、最近たまたまそういうのを作っている方がいまして。
考えることが一緒なのかなあ、と。

こういうもののアイディアは一人では思い浮かびません。
けれどみんな、人と違うものを作りたいって気持ちがあるんですよね(笑)
ここのお店では、そういう気持ちが非常に助かります。
「ここに来れば木工品はなんでも揃う」、とお客様に思っていただくのが目的ですから。
だからお客様も何度も来てくれて、リピーターになってくれているんですね。

「飽きのこない売り場」が、ここの売りです!