三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2009年11月29日放送

地元産の減農薬、有機農法による大豆、米だけを使った、安心安全の食材!
地域で作り続けられてきたふるさとのお味噌が、食べる人の心を癒します!

いなべ市北勢町。
この地域では、昔からお味噌は各家庭で作ってきたそうですが、高齢化のために自分では作れなくなる人も多いそうです。

手作りの美味しいお味噌を食べてほしい・・・そんな思いから2009年に結成されたのが、味噌作りの会『いなべ夢工房』。
実はJA女性部では、30年ほど前から部員が集まって、各家庭で使う味噌を共同で作ってきました。
その中の10人が、高齢化で味噌作りができなくなった方や、ふるさとの味噌を食べたことがないという人たちに食べて欲しいと思い、工房を立ち上げたのです。

その名も『住人十味噌』。
住人が十人いれば十種類の味がある・・・ということでしょうか。

『住人十味噌』は地元産の大豆フクユタカと減農薬、有機肥料によるコシヒカリだけを使用。
作り方は昔のままに、原材料にこだわりました。
9ヶ月間寝かせたお味噌を、さらに潰して口当たりを良くし、袋詰め・・・。
お母さんたちの手間ひまと・・・そして心がこもっています。

『住人十味噌』が販売されているのは、同じくいなべ市北勢町にある、『JAいなべファーマーズマーケットいなべっこ』。
地元の農家のみなさんが生産した農作物、加工品を直接消費者にお届けする、新鮮、安全、安心の直売所です。
ここでは『住人十味噌』をアピールするための試食販売も行われました。
そして『住人十味噌』を味わえる場所がもう一ヶ所。

広大な梅林、ブルーベリー園、そして農業体験のできる農園付宿泊施設やパークゴルフ場がある、いなべを代表する
人気スポット『いなべ市農業公園』。

公園内にある農業レストラン『フラール』。
運営責任者である北村光弘さんは、さまざまな飲食店のメニュー開発を手がけてきた料理研究家。
地元いなべの食材を使った料理を提供している北村先生が、いち早くお母さんたちの『住人十味噌』を使用しているとのこと。

牡蠣の味噌グラタンと、やはりお味噌を使ったパスタ。
立派な洋食に大変身しています!

北村さん「新聞でお味噌を作っていると知り、すぐに『いなべっこ』に連絡しまして・・・試作品をいただいてみたら、これがとても美味しい! 
そもそも『フラール』は、いなべ市発展ためのお店なので、だからこそ特産物を使って『こんなに美味しいお味噌があるよ』ということをお客さんに紹介しようと・・・」

これもまた、地域を活性化する取り組みです。

いなべ市の美味しいものと言えば『住人十味噌』でしょ!・・・そう言ってもらえるようになりたいと願う『いなべ夢工房』のお母さんたち。
懐かしいふるさとの味と香りを熟成させて、地域をゲンキにします!