三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2009年1月23日放送

障がい者やお年寄りに優しい旅情報満載!

バリアフリーを通じて、伊勢志摩をゲンキに!

「伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのゲンキさん!」

三重県を代表する観光地である、伊勢・志摩・鳥羽。
近鉄鳥羽駅のほど近い『鳥羽一番街』内にある『伊勢志摩バリアフリーツアーセンター』は、障がい者や高齢者のための観光情報を発信しています。

事務局長の野口あゆみさん

前はタウン誌の編集の仕事をしており、ボランティアの経験もなかった野口さん。
障害を持つご主人との出会いが、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターを設立するきっかけでした。

「結婚する前、デートや旅行に行きたくても、なかなかそういった情報が見つからなくて。障がい者やお年寄りは、前もって、現場がどういう状況か知っておきたいんだと知りました」
と、野口さん。
『障がい者だからこそ知りたい』情報を求める人は、きっと多いはず・・・そんな思いからセンターを設立したのが2002年。
現在ではスタッフ3名(2010に1名追加)と地元の障がい者の方々で組織された専門員20名にまでなりました。

バリアフリーの調査方法も徹底しています。
専門員の方々が各施設を見て回り、実際に体験して確認し、安心かつ確実な情報を提供しています。

さらに情報は窓口だけでなく、インターネットのHPでも紹介。
障がい者や高齢の方だけでなく、その家族にとっても力強い存在です。
しかし、バリアフリーを主体とする活動の目的は、それだけではありません。
バリアフリーが伊勢志摩の観光を盛り上げる起爆剤となり、地域が活性化されること。
そのために、伊勢志摩バリアフリーセンターでは、さまざまな取り組みを行っています。

■次世代にバリアフリーの意識を伝える

高校の選択科目の一環。
バリアフリー対応の鳥羽水族館にて、車椅子に乗ったり目隠しをしたり・・・と、体の不自由な状態を疑似体験。
障がい者やお年寄りの方の大変さを知るだけではなく、バリアフリーがどれだけ助けになっているのかも知ってもらいます。
そして、今後の社会作りに役立ててもらうのが狙いです。

■宿泊施設のユニバーサルルームづくり

利用者のことを考えたユニバーサルデザインの部屋を作るため、ホテルと伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが『ユニバーサルルーム建築プロジェクト』を発足。
誰もが本当に使いやすく、家族みんなでくつろげる客室を作っています。

■鳥羽市駅ボランティアガイド(通称/駅ボラ)

地元の方々にを呼びかけ、観光シーズンなどに期間限定で行われるプロジェクト。
事前研修を受けたボランティアガイドが、近鉄鳥羽駅改札周辺で道案内や観光アドバイス。
車椅子やベビーカーの無料貸し出しも行っています。

誰もが安心して訪ねることができる地域づくりを目指して。

これらの活動が認められ、伊勢バリアフリーツアーセンターは『国土交通省バリアフリー化推進功労者表彰』『内閣府バリアフリーユニバーサルデザイン推進功労者表彰』を受賞。

「行けるところよりも、行きたいところへ」
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのモットーが、伊勢志摩を訪れる観光客の方々をゲンキにしてくれます!