三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年4月28日放送

たった一度しかない子ども時代を豊かに楽しく!
『居場所事業』『子どもの体験事業』『子育て支援事業』で、子どもたちが幸せになる手助けをしています!

4-28-2

4-28-3

今回ご紹介するのは、『NPO法人「体験ひろば☆こどもスペース四日市」』。
子どもたちが、たった一度しかない子ども時代を豊かに楽しく幸せに過ごせるように、その手助けとなる活動をしているNPO法人です。

子どもたちが自由に遊んだり、勉強したりできる『居場所事業』。
自然や文化芸術を全身で体験する『子どもの体験事業』
そして、子どもと親が共に育つ場を提供する『子育て支援事業』。
『体験ひろば☆こどもスペース四日市』は、この3つの事業を柱に展開しています。


4-28-4

現在の活動に至った経緯を、『体験ひろば☆こどもスペース四日市』理事長の水谷孝子さんにお聞きしました。

「元々は、『文化芸術体験』と『自然体験』などを中心とした『こども劇場』という活動の中から始まりました。
子どもの生活からどんどん体験が奪われていくことによって、子どもの主体的に『生きる力』というのが、奪われていく現状を見ました。
そこで、色々勉強していく中、大人として何かできることがあるのでは、と思うようになったのです」


4-28-5

自然体験や子育て支援事業へと活動の幅を広げ、12年前にNPO法人化。
グループの名前の由来にもなっている拠点、『こどもスペース四日市』は、子どもたちやお父さんたちにも手伝ってもらい、自由に時間を過ごせる空間を作り上げたもの。
ログハウスは、絵本の図書館。
まさに、子どもたちの秘密基地です。


4-28-6

こちらは『居場所事業』と呼ばれる、子どもたちの遊び場。
敷地内は、子どもたちでいっぱい!
思い思いに遊ぶ子どもたちのゲンキな声が響き渡っていました。
もちろん、施設の中にも子どもたちの姿が。

開放時間は火曜日の午後と、土曜日の10:00~21:00頃まで。
ここでは子どもたちは、何をして遊んでもOK!
ピアノを弾くこともできますよ!
大人も子どもたちと一緒に遊べます。


4-28-7
ただしここでは、子どもたちの世界に大人のスタッフが介入することは、まず、ありません。
自由に遊ばせ、その様子を見守る、それがモットーなのです。


4-28-8

一方、四郷地区市民センターで行われているのは、『子どもの体験事業』のひとつ、『ヒップヒップダンス』のワークショップ。

この日は、子どもたちだけでの自主トレーニング。
大人のスタッフは、ここでも見守るだけ。
自主トレーニングでは、練習の内容も段取りも、子どもたちが決めているそうです。


4-28-9

中心となっているリーダーとサブリーダーの子どもたち。

「自分たちに任されるのは不安なこともあるけれど、1人ではなく3人なので心強いです」

子どもたちが、自分で考え、判断し、行動する力を高める。
「こどもスペース四日市」が取り組む『子どもの体験事業』は、ずっと、このスタイルで続けられています。

他にも、自然をフィールドに行っている体験事業、『トムソーヤの森の家』では、1年を通じて、自然の中で遊んだり、アウトドアクッキングに挑戦したりと、様々な自然体験を重ねています。


4-28-10

3つ目の柱となる取り組みは、子どもと親を一緒に育む『子育て支援事業』、『プレイセンター・こどもスペース四日市』です!
こちらは0歳から未就学の子どもと、その親が対象で、プログラムの運営から保育まで、親が責任をもって担当。
子どもと一緒に遊び、体験しながら親自身も自立、成長していこうというプログラムです。


4-28-11

何をして遊ぶか、どうやって時間を過ごすかはすべて子どもの自由。
大人は、遊び道具を用意して環境を整え、後は、サポートと見守り。
必要以上に、手も口も出さないことが大切なのです。

「基本、こちらからは『こういうのを目指そう』という働きかけはしないので、色を塗ったり粉をこねたり、様々なことを『面白いね』というふうに捉えています」

スタッフさんの言葉通り、子どもたちは自分がしたい遊びを、自由に、のびのびと楽しんでいます。


4-28-12

そして今、ここで遊び育った子どもたちが、タッフとして働いています。
さらに今度は、その子どもたちが、同じ場所で、遊び育っています。
活動は、世代を越え、広がっているのです。


子育てする親にとって、「与え過ぎないこと」「口をはさみすぎないこと」「手を出し過ぎないこと」・・・それは、実は、けっこう難しいことなのかも知れません。

子どもたちが自分で考え、選び、行動する。
そして、自主性を育んでいく。
それが、ゲンキさんたちが考える子育てであり、活動の柱なのです。