「ふれあい」VOL.2 2007年7月号

大杉谷の自然を守り、魅力を伝える!
ふるさとの自然を守り、何度でも足を運んでもらえるキャンプ場へ!

林の合間から降り注ぐ木漏れ日…。
木々の合間を抜けて届くやわらかい風…。
林間キャンプ村ならではの涼しさが心地よい。
シーズン中だと、1日200人以上のお客さんで賑わう大杉谷林間キャンプ場を訪ねました。

「自然が大好きだからこそ、この地域を守りたいんや」と、熱い思いでキャンプ村づくりに力を注ぐ村田稔さん(地域おこしの会代表)をはじめ大杉谷を愛する方々に、お話しをうかがいました。

寂れていく大杉谷地区を何とかしたい

大杉谷地区は、昭和25年頃は1800人ほどの人口でしたが、今では343人と過疎化が進んでいます。
「自分たちが育った自然いっぱいの村を何とかしたい」頭の中にこの言葉が住みつき離れませんでした。

キャンプ村を自分たちの手で

そんな中、旧宮川村が運営していたキャンプ村を、国の指定管理者制度の導入により、村が委託化することを聞きました。
その話を聞いた時に、工夫次第では自分たちの夢を託せるのではないかと思いました。

私たち地域おこしの会のメンバーで幾度となく会合を開き、「他のキャンプ村では味わうことのできない自然環境を活かした運営」や「キャンプ村で得た収益を大杉谷地区の発展のために使うこと」を提案書に盛り込み、村に申請しました。
その結果、私たちの思いが通じ、指定管理者に選ばれました。

子供たちに自然の魅力を伝えたい

今の時代は観光施設があるだけではお客さんは来てくれません。
他の施設にない魅力が必要です。
ここには、子供たちに伝えたい自然の魅力がいっぱいあります。
早朝と夕方の景色の違い、木陰を走る小動物たちの声、木の葉を揺らすそよ風・・・。
一瞬、一瞬、まったく違う自然の息吹にふれるだけで生きていてよかったな、そんな優しい気持ちにしてくれます。

夢は人を元気にします

最近では、地区の人が遊歩道の草刈りや簡単な修理を手伝ってくれます。自分たちの地区のため、訪れるみなさんのためにと一生懸命汗を流し、みんなが同じ夢に向かって活動することに生き甲斐を感じながら、私たち年寄りが元気に頑張っています。