三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年6月30日放送

真剣に楽しく!熱くゆかいに!
工夫が凝らされたワークショップで、トラブルの解決法からビジネスプランまで・・・アイディアのタネを楽しく生み出そう!

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真剣に楽しく、熱くゆかいに。

いま松阪で話題のワークショップ『アイディア・ラボ〔β〕』。
教わる機会が少ない、アイディア創出の方法をみんなで学ぼう、というもので、これまでに10回開催、のべ150人以上の方が参加しています。

トラブルの解決法からビジネスプランまで、アイディアの種を楽しく生み出しています。
そして今では企業への出張版もスタート。
活躍の場を広げています。


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『アイディア・ラボ〔β〕』について、代表の池山敦さん(左)と副代表の米山哲司さんにお話をうかがいました。

池山「アイディア・ラボは、アイディアを生み出すワークショップであり、企業やNPOなどの組織を対象とした、アイディア創出のお手伝いをするグループです。
セミナー形式とワークショップ形式のものがメインです。
我々自主主催のワークショップセミナーと、要望に応じて出向く、出張のワークショップの2種類を行なっています」

米山「地域には色々な魅力がありますし、元気な方々がいらっしゃるんですけど、それを愉快に魅力的に届けるために、やはりもうひと工夫アイディアが必要だと思いますね」


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ここで簡単なワークショップ『アイディアボックス』をご紹介。

普段、アイディアを考える際に、人はどうしても狭い範囲に囚われてしまうそう。
いつもの範囲からちょっと飛び出すための仕掛けが、それぞれに配られた4枚のカード。
与えられたテーマに沿って思いついたことをこのカードに書いていくんだそうです。

設定された議題は、『新しいやかんの開発』。


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やかんの動きや機能、部品の名称、やかんの状態などをそれぞれ担当を決め、思いつくままカードに書いていきます。

そしてカードを並べて文章に。
例えば、『フタ』『いっぱい』『水などを注ぐ』の組み合わせから、
「1個のやかんに2つのフタがあり、2種類の飲み物が入る」
「水筒のようにフタがコップになっていて、10個くらいあり、振る舞えるようになっている」

などなど、普通では考えつかない組み合わせからアイディアを拾う、という手法を試しているのが『アイディア・ラボ〔β〕』なんですね。


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そして池山さんと米山さんが訪れたのは、四日市の日帰り温泉施設『ユーユーカイカン』。
天然温泉が楽しめるのはもちろんのこと、家族みんなで楽しめる大衆演劇あり、そして地域のみなさんの交流を目的にした、フットサルなどのスポーツ施設も充実しています。

今回は、こちらで社員さんを対象にワークショップを開催するとのこと。
なぜ、アイディアラボを社内で開催しようと考えたのかを、ユーユーカイカンの運営会社『リプロ㈱』の地域活性化推進室室長、高山功平さんにお聞きしました。

「僕自身、会議が面白くなく、以前『アイディア・ラボ』のワークショップを受けたことがあり、これは是非ウチでもやっていただきたいと。
お金を払ってでも出たいと思う会議であれば、素晴らしいアイディアが生まれるのでは、と期待しています」


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いよいよワークショップの時間。
会議室の入口には、たくさんのポストカードと指示書。
『みせるをテーマにポストカードをえらんでください』と書かれています。
会議としか聞いていなかった社員のみなさん、かなりとまどっている様子です。


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緊張をほぐし、積極的に意見が出るような場づくり。
まずは、肩書きを忘れ、みんなに呼んでもらいたい名前を書いてつくる名札づくり。
さらに、入口で選んだポストカードを紹介し、なぜこれを選び、みんなに見せたいと思ったかをプレゼンテーション。
そうするうちに、各テーブルで意見が活発に、どんどん盛り上がって来ます。


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そして本題のワークショップ。
テーマは『魅せる!お風呂屋さん』。
エンターテインメントという観点からのお風呂屋さんの提案です。

カードには、動物園、オリンピック、サーカスなど、エンターテイメントの種類が。
まずはその特徴、魅力を10個考えます。
これはなかなか大変です。


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今度は、書き出した色々なエンターテイメントの特徴、魅力を、温泉施設に置き換えて考えてみます。
オリンピックの魅力を温泉施設に置き換えている人も。
10個の温泉施設の新しい魅力を書き終えたら、自分で一番いいと思うものをチョイス。
それをテーブルのみんなに紹介します。


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そしてそのテーブルの中で、一番いいと思ったアイディアに投票。
各テーブル、ひとつのアイディアを選出し、今度は参加者全員に紹介します。

今回はこの2つが点数が高かったようです。


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「最初にポストカードを選んだり、最初にイメージしていたものと違って驚きました」

「普段の会議よりもアイディアがたくさん出たと思います。緊張感もなく、楽しめました」

「みんな、いつもと違ってざっくばらんで、『あんなことを考えているのか』『『こんな考えがあるんや』というのが見つかって良かったです」

参加者のみなさんも、アイディアに力を得た様子です。

「松阪市が『松阪ってアイディアが熱いよね』『アイディアあふれる商品がいっぱい出てくるよね』となるようなお手伝いをするのが僕らの役目。
行政・NPO・企業にもニーズがあれば、お手伝いさせていただきます」と、池山さん。


アイディアは、地域や組織をゲンキにする原動力。
柔軟に。
楽しく。
熱く。
そして真剣に。
そんな『アイディア・ラボ〔β〕』の取り組みは、今後さらに活動の場を広げていきそうです。