第55回『隊長、伊賀焼陶器まつりへいく』2013年7月

伊賀焼の窯元が蔵さらえ!! サルシカ隊長、器を愛で食べる!?

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「時間があるなら行きましょ! いますぐ!!」

いつになく妻のM子がやる気まんまんなのである。
きょうから3日間伊賀で、伊賀焼陶器まつりというのが開催されるらしいのだ。
それに行こう、決して買い物に行こうと言っているわけではない、取材に行こう・・・と妻M子は誘っているのである。

そもそも彼女の担当は食べ物関係なのに、なぜ焼き物なのか?

「誰も私の取材だって言ってないじゃない、あなたの取材よ、ほら隊長レポート。
 さささ、カメラは私が撮るから、早く行きましょ!!」

なんかおかしい・・・。
そう思いつつも、彼女のいきおいに押され、伊賀に向かって車を走らせたのである。

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どどーん!!
ご覧ください、この広い会場を埋め尽くした販売ブース!
そしてお客さん!!
きょうは初日、平日なのでこれでもお客さんが少ないという。
明日から土日は、それこそ大勢の人でにぎわうという。

場所は、道の駅「あやま」のすぐそば。
あやまふれあい公園「すぱーく阿山」。

そこで毎年開催されている「伊賀焼陶器まつり」である。

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このイベントは、昭和53年、青年陶器研究会が伊賀ある各窯元の作品を集めてきて行った「蔵ざらえ大売出し」がはじまりだという。
なかなかの歴史があるのだ。
年々お客さんは増え続け、今では会期中に2万人を超えるお客さんで賑わうのだそうだ。

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会場には窯元だけでなく、陶芸作家のみなさんも作品を出展している。
お客さんと対面販売をする形式をとっているのが特徴。
売る側と買う側、和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいる。

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それにしても。
やはり伊賀焼はいいなあ。
土そのものの荒々しさがありながら、洗練された美もある。
実は我が家の食器の大半は伊賀焼である。
もともと妻もワタクシも伊賀焼が好きなのだ。

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あんなに取材だ取材だとわめいていた妻M子は、会場に入るなり、ふっと姿を消した。
おいおい誰が写真を撮るのだ。
え、ワタクシか?
これじゃあ隊長レポートにならないではないか?

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会場内は恐ろしいほどに暑かった。
今年は猛暑が続いているが、この日は特にキョーレツ。
お客さんが焼き物になってしまわないよう、会場のあちこちに氷が置かれていて、子どもたち、そして一部のおっさん(つまり私です)が遊んで楽しんでいた。

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会場内にはいろんな賞を受賞した作品も展示されていました。

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そしてお買い物をするとくじ引きが楽しめて、ハズレでも伊賀名物の固焼きや小さな器がもらえる。
写真を撮っていると、景品を受け取っている妻M子がいた。
景品を受け取っているということは、つまりは買い物をしたということである。

「ほらほらこれ見て。
 私が使っているごはん茶碗の作家さんのぐい呑み。
 この人のいいのよ〜。
 あ、あとね・・・・・・」

これはつまり、ワタクシは妻の買い物に付き合わされた・・・ということではないか。
しかも妻の手にはワタクシの財布が握られている。

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「男が細かいことブツブツ言わない・・・ほらあなたにも何か買ってあげるから」

そう言われて連れていかれたのは、外の飲食コーナー。
伊賀名産のものがずらりと並び、そして会場近くの有名スポット「伊賀モクモク手作りファーム」も出展していた。

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ワタクシ、モクモクのガーリックソーセージを買いました。
がっつりニンニクが効いていて、うまそうっす。

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か〜、うんめ〜!!
なんか納得いかない取材だけど、まあいいか(笑)。

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家に帰ると、妻M子はフンフン鼻歌を歌いながら戦利品をテーブルに並べた。
これは見つけるなり衝動買いしてしまった作品だとか。
よかったねぇ、妻M子。

みなさん、伊賀焼陶器まつりの入場は無料。
もちろん望めば高いものもあるけれど、500円から気楽にお買い物が楽しめます。
アウトレット品、蔵出し品など、お買い得なものを探すのも楽しいかも。

みなさんも来年、ぜひどうぞ〜。