三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年8月4日放送

素材はボール紙や靴紐など、身近なものばかり!
手づくりの甲冑で、津まつりの華『高虎時代絵巻』を彩り、津の街をゲンキにします!

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津まつりといえば、毎年10月に開催される、津を代表するおまつりです。
その津まつりの大きな催しのひとつが、時代行列『高虎時代絵巻』。
藤堂高虎公とその家臣団の勇姿を再現。
鎧・兜や武士の衣装を身にまとい、見る人たちも江戸時代にタイムスリップしてしまいそうな勇壮な行列です。


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その甲冑をつくり、行列に参加して祭りを盛り上げているのが『NPO法人 三重ドリームクラブ』。
実はこの甲冑、素材がボール紙の手づくりなんです!

代表の加藤久さんに、甲冑を作り始めた経緯について、お聞きしました。

「以前は『高虎時代絵巻』の際は甲冑をレンタルしていたのですが、それだと返して終わりです。
自分たちで作れば財産になり、他のイベントやお祭りに参加することで、地域をを盛り上げることができるのでは、と考えたのです。
初年度は作るのが大変でしたが、出来上がりもよく、みなさんに喜んでもらえ、自分たちも楽しくなりました」


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三重ドリームクラブのメンバーは、おそよ20名。
三重をゲンキにしようと、さまざまなボランティア活動や取り組みに参加してきました。
現在は、主に手作り甲冑でさまざまなイベントに参加。
時代行列のマスコットキャラクター『藤堂とらまる』くんを作ったのも、『三重ドリームクラブ』のみなさんです。


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こちらは、市民活動センターで行われている『手づくり甲冑教室』。

『三重ドリームクラブ』副代表であり、『高虎手作り甲冑教室』講師の礒竹正道さんに、教室についてお聞きしました。

「手作り甲冑教室のメンバーは、全部で25~6名。今年は1年生が9名います。
年始めに募集をかけ、スタートは3月。大体15~6回になるように、月2回ほど教室を開催しています」


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甲冑は、作った人がそれを身につけて行列に参加するのが基本のルール。
それだけに緊張もひとしおです。
装飾部分に靴紐を通したり、ヘルメットを基礎にしたカブトを作ったり・・・どれも本格的!
そしてみなさん真剣です。


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「藤堂高虎が好きだったので」という女性、「ツイッターで知った」という男性。
入り口はさまざまでも、始めると楽しくて夢中になってしまうのが、甲冑づくりの魅力。
中には、「時代劇を見ても、ストーリーではなく、兜や甲冑に目がいってしまう」という人も。

はじめはあまり上手にできなくても、2年め3年めとなってくると、いろいろな技術を覚えて巧くなってくるそうです。


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一方、別室では三重県で唯一の武将隊、『安濃津戦国武将隊』が演舞の練習中。

武将隊はまつりなどで演舞を披露。
県内に限らず県外でも、演舞の出演依頼があれば駆けつけます!


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教室や練習が終わった後は、主要メンバーでのミーティング。
津市最大のイベント、津まつりに向けての打ち合わせということで、みなさん真剣な表情。
甲冑をつくるだけでなく、イベントの運営管理、準備と、やることがいっぱいです。

「自分たちが楽しみながら、街づくりに繋がっていいようなイベントを考えて行きたいですね」と、加藤さん。

地域の誇りと夢がつまった手作り甲冑を身につけて!
津を、そして三重をゲンキにする夢の武将隊、いざ出陣!!!