三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年9月8日放送

地域のつながりを目的としたコミュニティスペース『キタガワノホトリ』には、老若男女が楽しるしかけがいっぱい!
月に一度の『キタガワマーケット』はみんなが立ち寄ります!

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今回ご紹介するのは、尾鷲市の市街を流れる川の一つ『北川』のほとりにある、『キタガワノホトリ』!
こちらは、尾鷲の地域の繋がりを目的としたコミュニティスペースです。


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元水産加工所だった施設を改装してつくられたという『キタガワノホトリ』。
どういう思いから生まれたのかを、端無徹也さんにお聞きしました。

「市民のみなさんがここに寄って、個人・団体関係なく、その場で交流が生まれ、さらに人と人が繋がってゆく場所になって欲しいという願いから、『キタガワノホトリ』をつくりました。
地域のモノを使う、地域の人に関わってもらうというのがコンセプトです」


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ここで月に一度開催されているのが、『キタガワマーケット』。
朝採れの新鮮野菜が並んだり、地元産の加工品が並んだり。
まだまだ規模は小さいけれど、出店者のみなさんのこだわり、そして地域を思う気持ちにあふれたマーケットです。

おじいちゃんおばあちゃんはもちろん、小さなお子さんにも、そして若い男女にも楽しんでもらえる仕掛けが随所に。
しかもこの時期、出来立ての新米の予約もありました。


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『キタガワノホトリ』に降り立ったのは、老人ホームに入所するみなさん。
月に一度の、この『キタガワマーケット』を楽しみにしているんだそうです。
賑やかなマーケットには、近所の方も買い物に立ち寄ります。


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それでは、出店者のご紹介。
こちらは紀伊長島の『手づくり工房ワーイワイ』の代表、井谷三枝子さん。
手づくり工芸品、オリジナル商品の開発と販売で、地域のゲンキと健康づくりに励んでいます。
今回、展示・販売しているのは、介護が必要な人をすばやく安全に搬送できる『かけモック』。


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こちらは駄菓子屋さん。
10円と20円に値段を固定して、お子さんが100円を持ってきて、いくつも買えるようにしているそうです。


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こちらはなんと、フリークライミングの一種である『ボルダリング』。
レンタルながら、この地域で行っているのは『キタガワノホトリ』だけ!
同じシール、または同じ色を手がかりに登っていくとのこと。


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そして一番上まで登った場所には2階となるロフトがあり、写真スタジオの『ステキ工房』が。
もちろん階段でも行けますのでご安心を。
間仕切りをせずに、イベントに応じて他の団体さんとシェアして使っっています。


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さらにロフトスペースには、約6000冊の古本!
ボランティア団体のみなさんが尾鷲市内をまわり、不要になった本を集めてきたそうです。
ここではソファに座ってゆっくり古本を読みことができ、気に入ったら購入も可能。
スタッフが日頃から来て、本を整理しています。

どこに何の本があるのかをおおよそ把握しているため、本の紹介もしています。
本を見に来たついでに、写真スタジオがあるのを知り、そこで記念写真を撮る・・・こうして、地域の繋がりがどんどん広がっていくんですね。


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巨大な冷蔵庫を改装して作られたギャラリー『CO-DO』は、光と音が遮断され、なんとも不思議な居心地にさせてくれるアート空間です。
この日は尾鷲高校美術部の作品を展示。

「部活動で描いている絵を飾るスペースが作りたかったので、その願いが叶いました。こういう場に飾られているとギャラリーに魂が入った感じがしてうれしいです」

「白い壁を塗ったり、入り口の看板も作ったり・・・『KO-DO』というネーミングも、私たち美術部が考えました」

と、尾鷲高校美術部の生徒さん。


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こちらは女性を対象とした『アロマサロンHASU』。
アロマとハーブを使ったマッサージやトリートメントで、女性のお肌と心をやさしくいたわってくれるサロン。
キタガワマーケット開催のこの日は、アロマオイルを使った虫除けスプレーづくり体験を行っていました。


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さらにこの日は、子ども向けに『ひのきの枝でイスをつくろう』ワークショップも開催。
夏休みだったこともあり、大人気でした。
先生を務めるのは、尾鷲在住の彫刻家、松木真俊さん。

「建築をしていた時に、廃材を再利用できないかと考え、20年ほど前から、いろいろな地域でワークショップを開催しています」


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その上、『キタガワノホトリ』では、ランチをいただけるお店『CReAM』も営業中!!
ここでは、シェフが日替わりで変わるワンデイシェフの仕組みを導入。
毎日新たな発見があるとお客さんに評判で、ごらんの大盛況です。
この日の1番人気メニューは、しいたけとネギのみそ風味ピザでした。

「現在、尾鷲の人口はおよそ2万人。東紀州(紀北町・熊野市・紀宝町)を入れても8万人足らず。
しかし、人口が多いところには充実したモノがあって、少ないところにはないというのはおかしいです。
人口が少なくてもこういう施設があれば、人が寄る場所として提供できます。
その人たちが情報発信することで、他の地域からお客さんが来てくれ、そのお客さんががいろんな手段を使って情報発信をし、さらに人を引っ張って来てくれるのが理想です」

と、端無さん。


『キタガワマーケット』は毎月第3日曜日開催!
次回は、9月15日開催予定です!

みなさん、ぜひ来てくださいね!