スペインが誇る食文化であり、街角にかかせない憩いの場「バル」。
お昼にはランチ、午後のひとときにはカフェ、そして夜になるとお気に入りの一品料理を食べ歩きながらハシゴ酒を楽しむ!
そんなバル文化の魅力を取り入れ、開催されるのが「尾鷲旬のコツまみバル」!
なんと尾鷲の43軒が参加!
隊長、ディープな尾鷲にどっぷりとはまる!

さて。
いよいよ「尾鷲コツまみバル」の取材である。
見出しにも書いてあるが、バルは全国あちこちで開催されている地域活性化の企画である。
尾鷲バルの仕組みはこうだ。
前売りで3000円、当日3500円のチケットをまず購入する。
それで5軒のお店を回ることができる。
それぞれのお店では、自慢の1品をおつまみとしていただき、そしてビールなどの飲み物を1杯飲むことが出来る。
つまり5軒のはしごが可能なわけだ。
こうして普段行かないお店を知ってもらったり、そもそもその地域外の人に来てもらって賑やかになろうではないか、というのが企画の目的である。
シンプルであるが、これがなかなかうまく出来た企画で、どこでも盛況らしい。
で、尾鷲は魚の町である。
そこでバルをしたらどうなるか。
もう新鮮な魚が飛ぶように出てくるのではないか、それでビールを飲んで焼酎を飲んで日本酒を飲んで、もうたまりせんという状況になるのではないか。
そんな期待が大きく大きく膨らみ、いざ出撃となったわけである。
今回、ワレワレはなんと4枚の前売りチケットを購入していた。
なんと20軒分である。
途中で写真師マツバラがカメラマンとして合流することになっているので、まあこれで10軒は回れるのではないか、いや回ろうではないか!という作戦である。
10軒のはしご。
それは未曾有の体験である。
人類未踏の体験といってもいい(ウソウソ。笑)
しかもすでに午前中にイタダキ市と魚まつりで試食しまくり、ほぼ満腹状態である。
無事にこの取材を乗り越えることができるのか。
スタート前から何やら不安なのである(笑)。
ちなみにTOPの写真は、尾鷲駅近くの公園での当日券売り場の様子。
尾鷲の商工会議所が主催。
若手のメンバーががんばっていた。
美しい女性スタッフがいたので、受け渡しのシーンを再現して(笑)。
さあ、いざ行かん!
と思いきや、時間が早かった。
まだ11時すぎ。
バルのスタート時間はお昼12時からである。
駅からは少し遠いが、国道42号線沿いの「おわせお魚いちば おとと」がバルの加盟店であり、またお魚まつりと連動してマグロの解体ショーやふるまいをしているというので、まずはここからお邪魔することにした。
こちらは尾鷲や県内の特産品をずらりと並べているお土産物屋さん的なお店である。
が、尾鷲であがった新鮮な魚介類も取り揃え、地元の人にも愛され、利用されている。
実は、ここにはこれまでイートインのコーナーがなく、せっかくお弁当やお寿司を買ってもすぐに食べることが出来なかったのであるが、お客さんの要望に応え、立派なコーナーが完成!
テーブル席がどどーんと用意されている。
販売コーナーでさばきたてのお刺身とか、揚げたてのものを買って、さあさあお食べなさい、という仕組み。
おお、これは素晴らしい!
が、ここで食べたら、もう間違いなくバル10軒はしごは無理である。
ぐっと我慢。
するってえと、こちらでもマグロの解体ショーが!!
もちろんふるまいもあり!
「ただいまより、マグロの解体ショーでさばいたお刺身のふるまいがはじまります〜」
と館内放送が流れると、ざざざざざっと人が動いてあっという間に行列が出来る。
おおおお。
なんというマグロの吸引力!!
思わずワタクシも並ぶ。
お魚まつりと同じく良栄丸であがったものです〜と聞きながらも、食べずにはいられない(笑)。
出ましたあ、モチモチのトンボシビ〜!!!
食べるだけ食べてから、「あっ」となる。
そうであった。
バルの取材であったのだ。
が、まだ11時半。
まだまだバルのスタートまで時間がある。
仕方ない。
ここはこの取材だけにしておいて、次のお店からバルをスタートさせるか・・・と出口の方へと向かうと・・・。
バルのチケットを使っている伊東さん発見。
そう、この人は元夢古道おわせの店長で、FM三重の「ウィークエンドカフェ」でパーソナリティをやっている人。
尾鷲で何度も飲んだ仲の人なのだ。
しかも、この人は今回のバル企画の主催である尾鷲商工会議所の社員なのである。
「えっ、もうバルはじまってるの??」
ワタクシが聞くと、伊東さんも思わず「えっ」と応え、
「あれ、まだでしたっけ? チケット出したらおつまみと飲み物くれましたけど」
「12時スタートってパンフレットに書いてありますよ」
「あれ!? ホントだ!」
おいおいおい。
主催者が知らんくてどーする??
しかも先頭きってフライングしてどーする??(笑)
うーむ。
今から戻ってバルのチケットを使うか・・・と思ったが、もう伊東さんのセットを撮影しちゃったし、もうこれでいいかと(笑)。
というわけで、これで1軒めは終了し、2軒めへと向かうのである。
え、反則だって?
いいえ、ワレワレはルールを厳守したまで!
次回こそ、本当にバルで食べて飲んでワハハハハハのレポートがはじまるのだ。
絶対。
約束します(笑)。