スペインが誇る食文化であり、街角にかかせない憩いの場「バル」。
お昼にはランチ、午後のひとときにはカフェ、そして夜になるとお気に入りの一品料理を食べ歩きながらハシゴ酒を楽しむ!
そんなバル文化の魅力を取り入れ、開催されるのが「尾鷲旬のコツまみバル」!
なんと尾鷲の43軒が参加!
隊長、ディープな尾鷲にどっぷりとはまる!
「尾鷲旬のコツまみバル」めぐり。
43軒の協賛店のうち、10軒をハシゴしようという作戦。
すでに4軒を制覇した。
ま、そのうち2軒はずるをしてワタクシは食べていないが、文句は言わない!
だって朝ごはんを食べ、イタダキ市やお魚まつりで試食をしまくり、勝負に挑んでいるんだからね!
もうすでにお腹ポンポコリンなんだからね!!
それにしても。
本当にお腹がいっぱいだった。
歩くのもしんどい。
「ちょっとコーヒーでも飲んでひと休みしよう」
ということになった。
が、無駄に店に入ることはできない。
なのでバル協賛店のカフェへ。
といわけでお邪魔したのは、尾鷲駅から歩いて数分のところにある「cafe karmann(カルマン)」。
アーモンドトーストが人気のお店ということらしいが、今はとても食べられない。
「え、バルのお客さん?? 困ったなあ」
店に入るなり、そう言ったのは兵庫県出身の店長。
お昼から想定以上のバル客がやってきて、材料がなくなったという。
「いやいや、いいんです、食べるものは」と言うのも聞かず、
「ちょっと待っててね」と、目の前のコンビニへと走っていく。
そしてハムを購入して帰ってきた。
嫌な予感(笑)。
そして出てきたのが、バルメニューのサンドイッチ。
ゆっくりとコーヒーを飲んで休みたくてもそうさせてくれないのが、この尾鷲バルなのだ。
休むためには、これを食べなくてはならないのだ。
「なんということだ・・・」
ワタクシは涙をこらえつつサンドイッチを頬張る。
しみじみとうまいんですよ。
でも腹が苦しい(笑)。
「よかったらアーモンドトーストどうですか? 尾鷲で食べられるのはウチだけ。うまいよ〜」
おちおち休んでいると、何が出てくるかわからない。
コーヒーをすするなり、外へと飛び出した。
これで5軒クリア(笑)。
が、外へ出たものの、行くところがない。
時間は午後2時をまわり、ランチ営業のお店も中休みに入りはじめたのだ。
まさかこんな落とし穴があるとは!!
バルのパンフレットをくまなく探して、通日営業のお店を探す。
そして見つけたのがココ!
創業55年、お好み焼き、もんじゃ焼き、焼き肉、韓国料の「おかめ」。
ここでお好み焼きがジュワ〜と出てきたら、もうワタクシの胃袋はアウトである。
リタイアしかない。
「どうか軽いおつまみでありますように」
とお祈りしつつ店へと入る。
お好み焼きの鉄板のあるテーブルに通され、ドキドキして待っていると、バルメニューが。
チャプチェの小鉢。
「ごめんなさいねえ、他のお店はもっと豪華なんでしょう〜」
と、女将さんは申し訳なさそうに生ビールを持ってくる。
いいんです。
これでいいんです。
女将さん、ありがとう!
うまいです!
これなら食べられます!(涙)
こちらの女将さんは超親切で、バルを回っていてお腹がいっぱいで死にそうなのだというと、
「うえにお座敷があるからちょっと休んでいけば」
なんと優しいお言葉!!
が、ここで横になったら最後!
もう二度と立ち上がれないのだ。
少しだけ席で休ませてもらって、再び外へ出た。
戦いはつづくのだ。
くるちい。
くるちいよ〜。
笑っちゃあいるが、ワタクシはこの時、もう本当にしんどい状況だった。
腹も足取りも重い。
気持ちも重い。
が、ゆかねばならぬのだ。
キタガワにそって細い路地を歩き、海の方へと向う。
この先に目的の場所があった。
キタガワノホトリ。
2005年9月に発足した東紀州コミュニティデザインによる民設民営の市民活動の拠点。
日替わりシェフのカフェもあり、こちらもバルに参加していたが、おじゃました時間はまだ営業前。
実はここにはギャラリーや図書室(?)もあって、気軽に利用できるのだ。
本も読まず、うたた寝するワタクシ。
本当に落ちました(笑)。
が、これでずいぶん復活!
昼寝パワーはすごいのだ。
そして。
午後3時、キタガワノホトリに写真師マツバラが到着。
そうなのです、隊長レポートの専属カメラマンはどこへ行ったのか、とご心配の貴兄もいらっしゃったことでしょう。
午前中の仕事を終え、津からギュイイイインと駆けつけてくれたのだ。
昼寝もした。
そしてようやく写真師もやってきた。
ここから、いよいよ尾鷲旬のコツまみバル、夜の部の本番がはじまるのだ!!!!