三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年5月9日放送

1万本のチューリップ畑で地域を活性化!
他地域のグループとの交流で、栗谷だけでなく三重全体にも活力を!!

大台町栗谷地域。
紀勢道・大台インターから車で30分。深い山に囲まれた、小さな集落です。

ここでは毎年春に、『チューリップまつり』が行われています。
咲き誇ったチューリップの数は、なんと約1万本!

この活動を行っているのは、『栗谷地域振興協議会』のゲンキさんです。
そもそもは、郷土芸能である『栗谷神楽(かぐら)』の上演のために結成。
が、後継者がいないことを理由に中止し、以降、地域のお年寄りのコミュニケーションを目的とした集会が主な活動となっていました。
しかし地域をゲンキにするには、外から訪れる人の存在も欠かせないと、ゲンキさんたちが休耕田を花畑に活用。
地域を盛り上げるチューリップが咲くようになりました。

高齢化が著しい土地柄、『チューリップまつり』へはお年寄りの送迎が必要。
このお祭りはもちろん、月に一度の寄り合いの時にも、比較的若いメンバーが送迎役を請け負っています。
お年寄りが孤独にならないように・・・地域に根ざした助け合いの精神ですね。

お祭りでは、ふるまいのおにぎりも手作り!
ボランティアの若いお母さんたちにも手伝ってもらって、なんと300食600個のおにぎりを用意します。

会場ではおにぎりの他、そばのふるまいも。
協力して下さっているのは、大阪の『関西蕎麦塾』と、『下河内の里山を守る会』のみなさんです。

『下河内の里山を守る会』は三重県の紀北町にて、田舎暮らし・・・スローライフを推し進めているグループ。
実は、両グループは、ともに『関西蕎麦塾』でそば打ちを学んだ仲。
その関係から、イベントに参加してくださいました。

イベントが無事終了し、労い合う人々・・・。
誰もが三重県内過疎地域の活性化の必要性を感じ、その取り組みに活動している人たちです。

『チューリップまつり』を通して感じたこと。
いろいろな地域の人が力を合わせ、互いにないものを補填しあい、そして高め合っていく・・・それが、これからの地域振興の姿・・・ということではないでしょうか!