三重テレビ『ハピ3!』2013年11月30日放送

人口26000人ほどの員弁郡東員町からは、実は様々な偉人,文化人を輩出しています! そのうちの1人はなんと、歌舞伎の七世松本幸四郎丈!
そんな、知られざる東員町をご案内します!

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今回ご紹介するのは、三代続いた国会議員の木村家など、優秀な人材を輩出して来た『東員町』。
そこで、地域文化に根ざした収集品や伝統工芸の実演等を自宅の一角で行い、一般公開している『まちかど博物館』を中心に、『東員町』をぶらり散策します!


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まちかど博物館の一つ『珠鳴庵』。
こちらは東員町が生んだ江戸時代の算術家であり『正芳流百日算』を考案した 一色正芳の資料など、 珠算に関する珍しいものが沢山展示されています。


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館長であり、郷土史家でもある山口一成さんに『そろばん』についてお聞きしました。

「日本で一番古いそろばんは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に持ち帰って来たものだと言われています」


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こちらは中国で使われていたそろばん。
上のそろばんは明の時代の物で、周囲に漢詩が書かれています。

どちらも、上段の珠(たま)が2つ、下の珠は5つもあります!
中国では重さの単位が1斤=16両と定められていたため、計算するのに必要な『天2珠・地5珠』のそろばんが用いられていたのだそう。
日本も江戸時代までは、このそろばんが使われており、横幅も37ケタという長さだったとのこと。
その後日本では、明治時代に『天1珠・地5珠』の形が普及し、小学校での珠算教育が必修となった際に、現在の『天1珠・地4珠』の形になりました。


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『珠鳴庵』では、江戸時代の役人用の朱墨・小筆・朱肉印・すずりの他、珠算の問題集、かけ算や九九を庶民にわかりやすく解説した『塵劫記』なども展示しています。



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こちらは東員町総合文化センタ-内にある『松ぽっくり博物館』。
東員町は七世松本幸四郎丈の生誕の地なので、歌舞伎の伝統文化を継承するために、いろいろな活動を行っています。
こちらでは主に、子供歌舞伎の子供たちの活動を展示しています。
現在、『こども歌舞伎団員』を募集中。
詳しくは『松ぽっくり博物館』にお問い合わせください。


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次回の『東員町こども歌舞伎』は12月7日、イオンモ-ル東員カブキコ-トで開催!
入場は無料です

・『東員町こども歌舞伎』
開催日 平成25年12月7日(土)
会場 イオンモール東員 1F特設ステージ『カブキコート』
   員弁郡東員町長深字築田510−1
お問い合わせ TEL 0594-86-0711
開催時間 11:00〜 13:30〜(2回)
演目 寿式三番叟

基本情報はこちら松ぽっくり博物館


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こちらは臨済宗妙心寺派の『瑞應寺 (ずいおうじ)』。


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拝観できるのは、一説には平家の落ち武者・平景清の持仏と言われる、『瑞應寺』のご本尊『千手観音像』と、15世紀の臨済宗の高僧であった『景川和尚』の木像です。
この時の景川和尚は厳しい顔をしており、おそらく30代の頃に彫られたものと言われています。
木の継ぎ目がなく、1本の木から彫られているのが特徴です。


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こちらの『絹本着色景川和尚像(けんぽんちゃくしょくけいせんおしょうぞう)』
は、明応9年(1500年)に描かれたもので、三重県の有形文化財に指定されています。
年を取ってからの景川和尚を描いたため、若い頃の木像に比べ、柔和な表情です。
痛みから守るために現在は非公開。
この画像でお楽しみください!




東員町をぶらり散策するためのアドバイス。
『珠鳴庵』は予約が必要ですのでご注意を!
『松ぽっくり博物館』の休館日は火曜日です!
ゆっくりのんびり、東員町の文化や歴史に触れてみてくださいね。