三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年6月13日放送

ごみを捨てるヤツは許さない!!
木曽三川流域に暮らす人たちが結束して、川と河川敷からごみをなくします!

木曽川と長良川にはさまれた、桑名市の長島町。

見て下さい、このごみの量!
なんとこれは、たった2ヶ月で集められたものです。
バッテリー鍋や大型家電・・・信じられないものが捨てられています。

このゴミを集めたのは、『NPO法人 木曽三川ごみの会』のみなさん。
平成9年、地元の仲間が声をかけあい、河川敷や駅前の掃除をはじめたのをきっかけに、河川敷の清掃・美化に取り組んでいるゲンキさんです。
現在の主な活動は、木曽川、揖斐川、長良川の三川を中心とした清掃活動。

月2回、毎月1日と15日に行われる定期清掃。
清掃場所は長良川の河口、国道23号線から下流500m付近です。
この日の参加者は約35人。
定期清掃には、会のメンバーのほか、地元企業や桑名市、国土交通省、河川環境保全団体などの人たちも参加しています。

流れ着くごみの中には、こんなに大きなものも。
事前のパトロールで見つけているので、必要な機材を用意して回収しています。

川のごみ問題は流域全体の問題として取り組む必要があると、岐阜市の長良川環境レンジャー協会、郡上市の郡上長良川ロータリークラブも参加。
連携して、合同での清掃活動、ごみパトロールなどをはじめています。

なんと1時間半の作業で集まったごみは、トラック7台分!
メンバーはこの月2回の定期清掃だけでなく、毎朝の日課として河川敷のパトロールを行っています。
それでも次から次へと不法に投棄されたごみが、軽トラックいっぱいに見つかるそう。
悲しい現実です。

木曽三川ごみの会のみなさんは、他にも長良川の河川敷にある公園の整備を行っています。
以前は笹などが生い茂り、ひどい状況だった公園を、メンバーが交代で草刈などの手入れをして、美しい景観、そしてそこで憩う人々を取り戻しました。

川を綺麗にすること、陸を綺麗にすること・・・それは地域と地域が結ばれるからこそ可能なこと。
流域の人たちが繋がり絆を結び、流域全体を線で結ぶことで、川全体を見守り、川からごみが消える日が来るに違いありません!