三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2009年1月25日放送

日本一の清流である宮川の源流、大杉谷で自然体験!
自然・文化・人を生かした環境プログラムで、子どもも大人も地域もゲンキに!

国土交通省の一級河川水質調査で過去7回、日本一に輝いた清流宮川。
その源流に位置し、奥伊勢宮川峡県立自然公園内の自然に囲まれた大杉谷地区で、『大杉谷自然学校』は自然体験プログラムなどの活動を行っています。


校長の大西かおりさん。

自らも大台町出身の大西さんが『大杉谷自然学校』をはじめたきっかけ。
それは、過疎高齢化が著しい、この大杉谷を絶やしたくない、という気持ちからでした。
このまま過疎化が進み、地域が消えてしまったら、そこに伝わってきた昔ながらの生活や文化も消えてしまいます。
そこで、地域で維持できなくなった文化や「いいもの」をたくさんの人に知ってもらい、それを引き継いでもらおうと思ったのです。
さらに人が来ることで、地域の活性化につながってほしい・・・。

そんな気持ちから、平成13年『大杉谷自然学校』を開校しました。


過疎化により廃校となった小学校の校舎をそのまま利用した、まさに自然の学校。
ここで大杉谷地域の自然・人・文化を生かした、さまざまな環境教育プログラムを企画・実施しているのです。

そのひとつが、親子を対象とした『森のデイキャンプ』。


登山をするのではなく、森を歩いて楽しむのが目的。
森や木や、森の生き物たちと遊び、学ぶことで、自然や環境の大切さを知ってもらいます。
最初は恥ずかしがったり怖がったりしていた子どもたちも自然に魅せられ、どんどん積極的になっていくそうです。


地元食材をふんだんに使ったお弁当は、『せせらぎ会』さんが用意。
大杉谷の食を調査・研究するNPO法人で、子どものキャンプや観光客の方への食事提供をボランティアで行うことも。

他にも子どもだけで楽しめるプログラムから、大人だけのプログラムまで130本ほど実施しているとのこと。


春はもちろんのこと、季節に応じた体験プログラムもあり、年間を通して体験・参加することができます。

現在スタッフは、大西さんを含めて6名。
そこで暮らす人たちの知恵や自然を、楽しんで参加者が楽しんで体験し学べるよう、プログラムづくりをしています。
「体験することで、これからの地域づくり、または普段の生活に役立てて欲しい」と、大西さん。

地域の生活や文化や自然を知り、それを体験することで、参加した方々はもちろん地域もゲンキなります!