『旅ぐるま放浪記』2014年1月

祝・第二伊勢道路開通!アクセスが格段便利になった志摩市へ、美しい海と美味しい食べ物、そして、謎の“寿”の文字を求めて、年明け初めての旅へと出発!の前編です~!

001トップ画


皆様、あけましておめでとうございます。(←今更ですが・・・)
遅くなりましたが、本年もどうぞ、この雑賀一家と「旅ぐるま放浪記」をよろしくお願い致します♪

さて、去年の伊勢神宮・式年遷宮に合わせて、伊勢市二見町~鳥羽市白木町を結ぶ「第二伊勢道路」が開通しました。
山の中を突っ切るルートの「第二伊勢道路」の完成・・・そのお陰で、志摩市までのアクセスがかなり楽になりました♪(しかも無料!)
なので、早速、走りに行って参りました♪

ちなみに、こちらの「第二伊勢道路」は「伊勢二見鳥羽有料道路」と連結されているので、通行料100円で、二見浦手前にある「伊勢二見鳥羽有料道路」二見ジャンクションから鳥羽市白木町まで一気に抜ける事が可能。

002二見ジャンクション

本日、我々は100円を支払い、二見ジャンクションからスタートしました。

003終点

確かに、終点までは、本当にあっという間でした(汗)
でも、ほぼトンネルなので、風景はいささか退屈ですが、移動時間は確実に短縮可能。
鳥羽市白木町は、志摩市磯部町のすぐ隣。
気が付けば、もうそこは志摩市。
お急ぎの方には、是非ともお勧めしたいです♪



「爪切不動尊」

さて・・・志摩市へ入った私達がまず目指したのは、御座。
熊野灘と英虞湾に挟まれた、海がとても美しい所。
夏になると、その美しい海を目当てに訪れる海水浴客でごった返す、超有名な観光地です。
そんな場所に、「爪切不動尊」というお寺があります。
国道206号線沿いの、金毘羅山の麓になります。

004爪切不動尊

かつてここに、弘法大師・空海が訪れ、金毘羅山の麓の美しい風景をとても気に入り、しばらくの間、滞在していたというのです。
その時に、自らの爪で不動明王様を刻み、ここへ祀ったんだそうな。
「仏性の尊厳を永遠に伝える為」絶対秘仏とされ、その姿を拝見する事は決して出来ませんが、そのご利益は絶大!
病気平癒から成績向上まで・・・弱き人々を助ける為に全国行脚し続けたお大師様の思いが、こちらのお不動様には詰め込まれています。
また、本堂裏には、お大師様が座ったとされる「なで石」と呼ばれる石が置かれ、これに触れてから自分の体の患部を触ると、たちまち病気が治ると伝えられています。

005なで石

信じる者は救われる・・・その奇跡の力に、是非触れてみて下さい♪

志摩市志摩町御座


「爪切不動尊」
志摩市志摩町御座
0599-88-3431
境内参拝自由
駐車場有・水洗WC有




「潮仏」
爪切不動尊から、車で3分くらい。
御座漁港に「潮仏」という、女性(だけ?)にご利益を授けてくれるという、地蔵菩薩様が祀られた場所があります。
前回、訪れた時は満潮だった為、そのお姿を拝見する事は出来ませんでしたが・・・

006潮仏

今回は、はっきりとそのお姿を拝見する事が出来ました!!(奇跡っっ!)
どこまでも澄んだ美しい海水の中に、お地蔵様(岩?)が・・・。
長年、海水に晒されたせいなのか、ただの岩のように見えますが(汗)一番左側が潮仏様になります。
右側に見えるお地蔵様は、いわゆる“お前立ち”と呼ばれる物で、昭和30年代になってから建てられたのだそうです。
お間違いないように・・・。

何故、海水に浸かったままになっているのかと言いますと・・・ある日、村人の夢枕に地蔵菩薩様が立たれ、「私を祈る者には、腰から下の病気を治してあげよう!人々の苦しみをこの海水で洗い清めてあげるから、絶対に高い所へは移さないように!」と、お告げになられたんだそうな。
その為、このような状態のままになっているんだそうです。

潮仏のある場所ですが、漁港の片隅にあり、ちょっと奥へ入っていかなくてはならないので分かりにくいかもしれませんが、女性の方には是非ともお勧めしたいスポットです。
下半身の病気から、子授け・安産まで・・・
お悩みの方は、こちらを是非訪れてみて下さい。きっと、ご利益が頂けると思います。

ちなみに、近くにある釣り堀に管理人さんがいらっしゃる時は、この潮仏様のお守りを頂く事が出来ます。(1個500円)
毎年3月15日には、潮仏例祭が執り行われます。
そして、その翌日から、御座地区では海女さん達の漁が解禁になります。
この事からも、この潮仏が、地元の方にとって、どれだけ大事な存在なのか・・・お分かり頂けるかと思います。

34.277461,136.769614


「潮仏」
志摩市志摩町御座・御座漁港内
境内参拝自由
*専用駐車場がありませんのでご注意下さい。



「片田稲荷神社」
国道260号線から、麦埼灯台へ向かう途中に「片田稲荷神社」があります。

007片田稲荷

雄大な大野浜を目の前にした道路の脇・・・のどかな海辺の町には不釣り合いなくらい、かなり大きな赤い鳥居が立っています。
こんな所にお稲荷さん?と思い、調べてみますと・・・
この土地の出身の方が、年老いた母親の為に、九鬼家の城内にあったお稲荷さんを譲り受け、山の神の祠に祀ったのが、そもそもの始まりなんだそうです。
そして、その祠に白狐が住み着くようになってからというもの、何故か、村では良い事ばかりが続いた為、村人達は白狐を“コンコン様”としてお祀りするようになったんだそうな。
江戸時代になってから、正式に正一位稲荷大明神を勧請。
本殿も建て直され、現在に至ります。

こちらのお稲荷さんは、家内安全・商売繁盛・大漁満足・交通安全などなど、様々な願い事に御利益があるとされ、特に、大野浜で採れる「御神砂」は、新聞でも紹介されたほど効果絶大・霊験あらたかとか!
そのご利益の凄さは、寄進された鳥居の大きさからも、よく分かるかと思います(汗)
是非お勧めしたいスポットです♪

34.262386,136.853793


「片田稲荷神社」
志摩市志摩町片田64
神社前に駐車スペース有
*道が狭いのでご注意下さい。




「芳カツ亭」
本日、ランチにすべく選んだお店はこちら!
賢島へ行く途中にある「とんかつ・ハンバーグの店 芳カツ亭」です。

008芳カツ亭

こちらのお店は、とにかく人気店!
海に囲まれたこの街で、美味しいカツが食べられる・・・と、ランチ時にはいつも満席大渋滞状態(汗)
いつもなら、その混雑に巻き込まれるのが嫌でスルーして来たんですが、今回の旅の目的地が近くにあるという事もあって、立ち寄ってみる事にしました♪
沢山あるメニューの中から私達が注文したのは、エビフライとカキフライがセットになったCランチ(1350円)と、ヒレカツとカキフライがセットになったDランチ(1300円)。

009定食

運ばれて来たカキフライは、食感がプリップリッです!
サクッとしてて、大きくて、食べ応えたっぷり!
でも、どれだけでも食べられそうなくらい、ほんのりと牡蠣独特の甘みがあって、とにかく美味しいんです!
ちなみに、カキフライは3月中旬までの限定品!冬の間だけの貴重な味覚は、とにかく絶品でありました♪
ちなみに、ご飯大盛り無料!(←もちろん私達は大盛りを注文!)
キャベツは、50円で大盛り&おかわりが可能。
しかも、キャベツに掛けるドレッシングが別添えで用意されているのも嬉しいですよね♪
平日には、お得なサービスランチもあるそうなので、食べに行くなら平日が狙い目かも。
久々に、美味しいカキフライを頂きました。
あ、もちろん、エビフライもヒレカツも美味しかったですよ!
ご馳走様でした♪

34.262386,136.853793


「芳カツ亭」
志摩市阿児町神明699-15
0599-43-1367
11時~14時半 17時~21時
水曜日定休
*お店の横に大きな駐車場有ります。



「志摩マリンランド」
さて・・・今回、志摩市へ来ようと思った理由は、こちらにあります。
志摩市にある水族館「志摩マリンランド」。

010マリンランド

何と、こちらの水族館に、背中に“寿”という文字が書かれた魚が泳いでいる・・・というのです!!そんな情報を得て、それをどうしても自分の目で見てみたくて、やって参りました♪
おっと!
そうそう、これを忘れてはいけませんよ~!

011パスポート

みえ旅パスポートを持っている人だけが、1割引きで入場出来ますのでお忘れなく~!
三重県内の旅には必需品ですぞ♪

012館内

こちらの水族館には、人間の皮膚の角質を食べてくれるという“ドクターフィッシュ”や光り輝く黄金の“オコゼ”、大きなマンボウも居て、見所満載です。



013オコゼ

そして、今回の目的である“寿”を、2階の回遊水槽で発見!!!

014カンパチ

お分かり頂けますかっ?!
回遊水槽の中に、悠々と泳ぐカンパチの背に“寿”の文字があるんです!!(分かりにくくてすみません・・・)
どうやら、突然変異(?)で現れたようなんですが・・・いやはや、これは何ともめでたい事ではございませんか!!
これを見つけた方には、幸福が訪れるとか何とか・・・
今日、しっかり拝見させて頂きました♪
皆さんも、是非探してみて下さいね!
こちらの水槽では、海女さんによる餌付のショーもあって、なかなか楽しかったです♪
水族館の屋上から見える賢島大橋の風景もお勧めです。

015風景

34.262386,136.853793

「志摩マリンランド」
志摩市阿児町神明賢島
0599-43-1255
9時~17時(7・8月のみ17時半)
年中無休
駐車場無料

志摩マリンランドの売店でお土産を買い漁り、旅は後半へと続きます・・・。

写真・文/雑賀朱理