三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年1月26日放送

閉園となった保育園を利用して、地域の女性たちが山里のレストランをオープン!
地元産の野菜やジビエ、そして手打ちそばのサービスランチを提供し、地域の活性化に貢献します!

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今回ご紹介するのは、伊賀市の『猿野(ましの)』という地区。
昨年3月に閉園となった保育園を利用し、地域の女性たちが中心となって、昨年10月に『山里レストラン あわてんぼう』オープンしました。
地元産の野菜やジビエ、そして手打ちそばのサービスランチを提供しています。
また、お弁当の配達も行っています。


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現在のメンバーは16人!
事業開始を前にNPO法人登録もした、超ゲンキなお母さんグループです!

『NPO法人あわてんぼう』代表の松崎壽和子さんに、『山里レストラン あわてんぼう』を始めたきっかけ、閉園した保育園を利用した理由などについてお聞きしました。

「小学校がなくなり保育園もなくなり、過疎化が厳しくなっていく現状を見て、この保育園の姿だけでも残して欲しいという地域のみなさんの思いがあったので、この建物を残す跡地活用をしようと、仲間たちと考えたのです」

『あわてんぼう』を立ち上げたのは、阿波地域住民自治協議会の女性委員12人。
『阿波地域を展望する活動』、それが名前の由来です。
地産地消をテーマに食のおもてなし活動をしてきたみなさんが、元保育園の拠点を得て、パワーアップしたのが、『山里レストラン あわてんぼう』なのです。


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食事スペースとなっているのは、元職員室。
黒板などを残しているのが、保育園の名残です。

年少さんのお遊戯室だった部屋は、和室に改装。
高齢の方たちが集まる際に、和室を使うことが多いそうです。


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こちらは当時のままに残された、年長さんの教室。
『さよならイベント』の時に寄せられた、思い出メッセージ。
ちょっぴり切ないですね。
現在はミーティングルームとして使われています。


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元給食室だったという厨房。
ランチとお弁当の準備で、慌ただしい様子です。
朝には近所のお父さんから、採れたての野菜の差し入れがありました。

「今日は大根と里芋とカボチャを持ってきました。
採れたての野菜をここで調理してもらって、それを食べさせてもらって・・・おいしいですよ」

と、お父さん。


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こちらが、地元産の野菜を中心としたおばんざい定食。
この品数で800円。
ごはんとお味噌汁のおかわりもOKです!

「野菜が多いので嬉しいですね」
「ここの保育園がにぎわっていた当時を思い出しながら食べています」

と、お客さんたち。


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そしてこちらが今日のお弁当。
1月のこの日は、お弁当には、お正月らしく黒豆や海老の艶焼などが。
また、天麩羅や煮物など、それぞれ上手なお母さんが担当しているそう。
お母さんたちの気持ちがこもったおかずが、これだけの品数で、なんとワンコインの500円。
ごはんをつけても550円!
これはお値打ち!
人気のはずです!


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お母さんたちがつくったお弁当を配達するのは、地域の男性ボランティアのみなさん。
男女関係なく、地域を思いやっての活動です。

安否確認を兼ねているので、なるべくお弁当は手渡しで行います。

「注文してくるのは高齢の方が多いので、今日はどうしているかな、元気かな・・・など、顔を見ることで確認できますから」

と、ボランティアの男性。
そして受け取るお客さんも、

「品数も多いし、季節感もあるし、もちろんおいしいし、毎回楽しみにしています」

と、大満足の様子です。


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なんと、お弁当の常連さんには、地元の駐在さんも。

「この地域を盛り上げようという活動と、配食を通じての高齢者の見守りも兼ねての活動・・・素晴らしいことだと思います。これからもぜひ続けてほしいです」


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ランチタイムを終えた午後2時。
ようやくみなさんの食事の時間です。
笑って、話して、一番楽しい時間です。


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「献立も材料も調達するのは大変ですが、『見た目も奇麗でとてもおいしかった』とみなさんに喜んでもらえるのが一番の励みです」

「ここから巣立った人が田舎に戻ってきたとき、みんなの憩いの場として、自由にここに立ち寄ってもらいたいですね。
私もここに来るのが生きがいになっています」

「みんなが力を合わせて頑張れば輪が広がります。若い人たちの見本になるようなグループでありたいと思いますね」

と、メンバーのみなさん。


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そして、学校が終わった子どもたちが集まってくるのも『あわてんぼう』ならでは。
宿題をしたり、本を読んだり。 
外でみんなで遊んだり。
元保育園に子どもたちの声が戻ってきました。
『山里レストラン あわてんぼう』を始めたことで、地域にゲンキがわいてきたのです!

お母さんのおばんざい定食、みなさんもいかがですか?