三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年3月2日放送

県内の女性グループとの『女子会』を通して、交流と地域の発展を!
『絵かきの町』散策や里海バイキングで、地域を越えて、学び、楽しみます!

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志摩半島の南部に位置する大王町は、昭和2年に建てられた大王埼灯台をランドマークとする観光名所。
民家が肩を寄せ合う石坂の町並みは、古くから多くの画家に愛され、絵かきの町としても知られています。


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そんな大王町を魅力あるゲンキな地域にしようと活動する女性グループが、『宝志摩(たからじま)実行委員会』のみなさん。

『宝志摩実行委員会』委員長の小川智奈美さんに、この会を始めた思いと、活動についてお聞きしました。

「大王町が寂しくなってきたので、自分たちが微力ながら、何か力になれるのでは・・・との思いから、会を立ち上げました。観光協会の女性たちに、勉強しながら社会貢献しませんかと声を掛けたところ、メンバーが集まってきました」

『宝志摩実行委員会』は、大王町の旅館、飲食店、土産物店の女将さんたち15名で活動中。
地域のお祭やイベントに積極的に参加し、さらに他地域のグループとの交流会などを通じて、地域の新たな魅力づくりを模索しています。


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今回は大王町波切にて『プチ女子会 in なきり』を開催!
大王町波切の魅力を知ってもらいながら、地域の情報交換を行う交流会です。


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参加者は、『南勢おかみの会(南伊勢町)』『かどや保存会(鳥羽市)』『NPO法人ときわ会藍ちゃんの家(伊勢市)』『志州飛島太鼓(鳥羽市)』のみなさん。
県民の地域づくりを支援する「美し国おこし三重」の協力を得て、伊勢、鳥羽、志摩、南伊勢でがんばる女性グループを招いたのです。


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女子会のスタートは、『絵かきの町散策』から。
いきなりの急階段ですが、絵になる景色がそこかしこにあります。

今回のコースは、灯台の見える丘→産屋坂→汗かき地蔵→大慈寺・石積み→[鰹いぶし小屋→八幡さん公園→大王崎灯台→仙遊寺(九鬼水軍五輪塔)をめぐります。


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こちらは『産屋坂』。
昔の人は出産することを「産屋(おびや)に行く」と言ったとか。
坂の途中には『子安観音』が祀られており、妊婦さんが安産のためにお参りに来て、産まれたら元気に産まれましたと報告のお参りしたそうです。


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大王町の名所の一つ、『汗かき地蔵』。
漁師の網にかかり、海から引き上げられたものとされ、良い年には白い汗、悪い年には黒い汗をかくと言われています。
みなさんお堂の中に入って見学。

「たくさんお地蔵さんがあるんですね。私たちも漁師町だけど、こんなに祀っていないです。風習の違いはすごいですね」

伊勢、鳥羽、南伊勢、近隣の参加者ばかりですが、独特の町並みに、参加者のみなさんも興味津々です。


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目の前に広がる太平洋では、その雄大な景色もさることながら、なんと海女さんを発見!
ちょうど陸に上がるところで、漁の成果を見せてもらいました。
こうした出会いも、町歩きの醍醐味です。


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もちろん、定番の観光スポットもしっかり見学。
大王町は、この大王埼灯台の名前からつけられたもの。
まさに町を代表するスポットです。

他にも、八幡さん公園や仙遊寺など、大王町波切の見どころをぐるりと回って、1時間半の散策が終了しました。


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お昼ご飯は『モヘジ旅館』にて、人気の『絶品里海バイキング』!
新鮮な魚介類を使った料理が20種類!
しかも料金、おとなひとり1000円!
おいしいものをいただきつつ、明るく楽しく情報交換!
これぞ女子会です。

「たくさん歩いたのでお腹がすいていました。どれもおいしいです!」
「アラメのサラダは初体験です。今晩ウチで作ろうと思います」


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食事のあとは、指文字体験を通じての交流会。
指文字書家の遠藤美和さんを招き、地域を越えて学び楽しむ場です。


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『宝志摩実行委員会』の濱口広美さん(右)と福永友美さん。

濱口「実際ここに住んでいるのに知らなかったことがあり、とても勉強になりました」

福永「それぞれの地域のみなさんに個性があって、素晴らしいと思いました。今度はこちらから、みなさんのところに行ってみたいです」

交流を通じて見えてくるもの。
それは、当たり前の中から探し当てたふるさとの魅力。
そして可能性という輝き。
その光の粒を集めることが、いま、大切なのかも知れません。

女性の力で、これからもますます地域を盛り上げます!!