三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年8月15日放送

青い海でケンケン漁にチャレンジ!
新鮮なお魚を釣って食べて・・・地域もお客さんも楽しくゲンキに!

熊野市新鹿町の遊木。
熊野灘に面した小さな港町ながら、サンマの水揚げ量は県下一を誇る、漁業の町です。
ここでは、漁師さんが本業の合間にブルー・ツーリズムを行っています。

『遊木 海と自然のクラブ』のみなさんと代表の濱中一茂さん。
ブルー・ツーリズムとは、『島や沿海部など漁業を行う市町村の活性化を図り、国民に余暇活動の場を提供を目的とした”漁村滞在型余暇活動の総称』のこと。
ここでは、漁船を利用した、体験漁を行っています。

濱中さん「温暖化の影響か、魚が少なくなってきているので、新しいことを始めて町を活性化したい。活性化されれば後継者も増えてくるんじゃないか、と」

体験漁は午前5時にスタート。
夏の季節に体験できるのは、『ケンケン漁』。
この竹と疑似餌をつかったトローリングのような漁法で、魚がかかると浮きが跳ねるそうです。

仕掛けを慎重に海に入れていきます。
竿に見える竹まで海に落としていくのが、ケンケン漁の特徴。

漁師さんの指導で初心者でも釣れるとあって、最近では噂を聞きつけて県外からのお客さんも増えているそうです。
しかしそれは簡単なことではなく。

仲間の船が、近くの海で、ちゃんと魚がいるかどうか試し釣り。
お客さんに喜んでもらうための陰の努力があるのです。
現在のメンバーは11人、つまり船も11隻。
力を合わせ、助け合い、協力しながら、この漁師体験プログラムを維持しているのです。

季節や波の状態によって、可能なときは事前にタコかごをしかけておいてくれるサービスもあり。
また、ケンケン漁の後には、遊木の海の名所を一巡りしてくれます。


※お刺身は調理例です

釣れた魚は、すべてお持ち帰り!
発泡スチロールの箱も、氷もすべて無料です。

たくさん釣った魚を持ち帰って、ご近所さんに配って、そして遊木の名を少しでも広めて欲しい。
遊木でこんなに美味しい魚が釣れると知った人に、遊びに来て欲しい。
そんな願いが込められています。

自分たちの財産ともいえる海。
そこでお客さんに楽しんでもらい、喜びが広く伝わり、遊木にもっともっと笑顔がやってくること。
本業の仕事と体験プログラムの平行は大変だ・・・そう言いながらも明るく笑う遊木のゲンキさんが、地域をもっともっとゲンキにします!!