三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2011年1月23日放送

国崎を代表する食材『アワビ』を養殖して、全国レベルのブランドに!
アワビで地域にお客さんを招き、地元のゲンキを取り戻します!

鳥羽市国崎。
志摩半島の最も東に位置し、伊勢神宮に納める『熨斗鰒』で有名な地域です。
もちろん名産は、海の宝石とも呼ばれる『アワビ』。

国崎は、伊勢湾と黒潮が混ざった海域にあるのため、美味しいアワビが獲れるのです。
そんな『アワビ』を使って地域をゲンキにしようとしている人たちがいます。

『くざき鰒研究会 おべん』のみなさんと、代表の奥田さんです。

奥田さん「海女さんも減り、高齢化のため保育所も小学校も閉校する今、なんとか少しでも
 地域を活性化しなければと・・・」

その危機感から、昨年2月に、サラリーマン、漁協、漁師さん、旅館の方、大工さんら8人が集まって、会を結成しました。

会の活動のひとつがアワビの養殖。
大きなものは3年目、小さなものは2年目のものです。
今は試験的に2000個あまりを養殖していますが、将来的には3万個を目指しているそう。

奥田「『アワビ』と言えば、『国崎のまち』のイメージを持ってもらうよう、ブランド化して、どん
 どん全国区のアワビになるようにね、今は一生懸命です。
 3万個になれば、地元も潤うようになると思うんだよね」

海で行っているもうひとつの取り組みは、ナマコの育成。
コンクリート塀で囲まれた海のプールでナマコの赤ちゃんを育て、ある程度成長したら、海に戻すのだそう。
ナマコを育てている理由は、海女さんが獲れるようするためのお手伝い。
地元国崎をゲンキにするには、まず資源を生み出す海からゲンキに。
これが、ゲンキさんたちの活動の原点なのです

さらに、ゲンキさんの活動は、国崎のアワビを利用した加工食品の開発にも及びます。
三重大学と岐阜県の『オーケーシー食品』さんと協力し、アワビをより多くの人に食べてもらうための商品づくり。

『国崎産アワビの米粉パスタ』。
大学が橋渡し役となり、漁業と農業、そして商業が一体となって取り組み、つくりあげた一品。
ソースにもアワビの肝が使われています。
クリーミーで香りが良く、女性好みの味わいです。

『くざき鰒ステーキ』。
国崎産の鮑を炭火焼きにして冷凍したもの。
湯煎しただけで、香ばしさと弾力たっぷりのステーキに。
会では、地元のみなさんの意見も取り入れつつ、地元での販売、そして他地域での販売につなげていきたい考えています。

『国崎産アワビの米粉パスタ』『くざき鰒ステーキ』・・・この2つの商品は、昨年12月に伊勢神宮に奉納されました。

国崎がより豊かに、よりゲンキになるように・・・。
そんな祈りを込めて、神々へ捧げ、国崎の新しい挑戦がはじまったのです!