三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年8月24日放送

遊びながら学ぶ!
能動体験型の子ども育成塾『子どもアイデア楽工』で、子どものために「気づく」心を育てます!

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こちらは桑名市の『旧多度西小学校』。
とてものどかで、良い雰囲気です。
残念ながら、3年前に統廃合のため、閉校になりました。
が、今年また、たくさんの子供たちで賑わいはじめました!


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それがこの、能動体験型の育成塾『子どもアイデア楽工』!
『子どもアイデア楽工』は、昨年NPO法人として設立。
旧多度西小学校跡地の利用者として桑名市から正式に選定され、今年3月に開校しました。
現在、58名の子どもたちが入会、元気に登校しています。


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コウチョウの山上敏樹さんに、校内を案内してもらいました。

「下駄箱も、飾りをして当時のまま使っています。
自由になんでも創ることができる工作室では、お化けを作ったり、廃材を活用してスタートからゴールまでボールを転がしていくゲームを自分たちで作り上げていったり・・・二つの『そうぞうりょく』を高める部屋になっています」

他にも、おもしろ科学工作、キッズクッキング、そして親子でのワークショップなど、子どもと親を元気にするカリキュラムがいっぱいあるそうです。


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この日のカリキュラムは、学校から出て山の中へ。
山の中に広がる、この河原に子どもたちが遊んで学ぶ場がありました。
川の一角に水をためて作られたプール。


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そこで行われるのは、マスつかみ体験です!
この日の授業に参加したのは、小学校の低学年から中学生までの子どもたち、25名。
体いっぱいで楽しんでいます。
1匹もマスをつかめないでいる低学年の女の子に、お兄ちゃんたちがレクチャーする場面も。
学年を越えて遊び、向き合い、思いやる。
それらを自然の中で学びます。


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自分たちでつかんだマスは、もちろん自分たちでさばきます。
手つきはちょっと見ていて不安ですが、これも大切な体験学習です。

「初めてするから、ちょっと怖い」

と、マスをさばく、参加者の女の子。

マスの捌き方を教えるのは、マス養殖をしている地元・多度町美鹿自治会会長
水谷清高さん。
『子どもアイデア楽工』の理念に賛同し、ボランティアで参加しています。


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マスの準備が終わったら、今度は飯ごう炊爨(さん)。
焚き火をおこして、木の枝に飯ごうを渡します。


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ご飯の完成!
自分で捕った魚と炊いたご飯、美味しいのは当然です!

「魚をさばくのが楽しかった」
「普段とは違う、特別な体験ができて楽しかったです!」

子どもたちも、とても充実した様子です。


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陰で子どもたちをサポートしていたのは、実はボランティアスタッフとして参加している子どもたちのお母さんでした。

「学校の理念に共感したのはもちろん、うちは一人っ子なので、私も子どももいろいろな子たちと接して視野と世界を広げたく、参加しました」

「子どもたちの変わっていく姿を自分も学びながら見ていけるので楽しいですね!」


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学校に戻ったあとは、午後5時の下校時間まで自習の時間。
夏休みのこの時期、やはり宿題に取り組む子どもたちが多いようです。
しかし自習の時間と言っても、どう時間を過ごすかは子どもたちの自由。
読書をするもよし、もちろんみんなで遊ぶもよし。
子どもたちが自ら選び行動するのが、『子どもアイデア楽工』なのです。


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下校時間になり、迎えに来た親御さんたち。

「ゲームが大好きで、泥にも触れない子だったので、ぜひこの学校でそういうことができるようにと思って入学させてもらいました。
今はカエルも大丈夫だし、カナヘビとかもへっちゃらで触れるようになって、今日も魚をつかめたと言っていたので、本当に良かったなんと思います」

「普段あまり『どこに行きたい、何をしたい』と言わないのですが、カリキュラムをいろいろ見て、絶対に参加したいと思ったものがあったようです。
いろんなことに進んでチャレンジしたいという、心が芽生えてきたような気がします」

参加した子どもたちが確実に変わっていることを、お父さんやお母さんは感じています。


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コウチョウの山上さんに、『子どもアイデア楽工』への手応えと、これからの夢についてお聞きしました。

「子どもの様子が日に日に変わっていくのがわかるんです。
目がどんどんと輝き出すのを目の当たりにすると、自分のしていることは間違っていなかったと、とても感じます。
私の夢はこの学校からノーベル賞が輩出されるような・・・自分の意見がしっかり言える子どもが育っていくことですね」

桑名市内のさまざまな地域から、小学生から中学生までの子どもたちが休みの日にやってくる学校。
遊んで学ぶ・・・そんな子どもたちの笑い声は、地域をも明るく照らしつつあります。