三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2009年3月15日放送

趣きあふれる小学校校舎をそのまま残した温泉施設で癒しの時間を!
温泉を中心とした町づくりで地域もお客さんもゲンキに!


緑豊かな度会郡大紀町阿曽。
清流大内山川に沿って開けた地域で、自然豊かなうえ気候も温暖なここは、田舎暮らしを求めて都会から移住してくる人も少なくないそうです。


廃校となった小学校を改装して作った温泉複合施設『阿曽湯の里』。
温泉のほかにもお食事処や地元食材を販売するお店などがあり、それぞれの施設で、地元を愛する人たちが活躍しています。

■『阿曽の湯』

阿曽温泉管理人 野瀬和朗さん

「ここに来たらなにもないけど、ゆったりしてもらえて・・・この、小学校の床とか黒板とかが懐かしいといって、喜んでもらっています」
野瀬さんは、阿曽小学校の卒業生。

阿曽小学校が廃校になったのを機に地域おこしをしようと、大紀町と阿曽区が話し合い。
この建物を残しつつ地域おこしができないか・・・と考えたところ、もともと良質な温泉が湧く場所だったため、校舎をそのまま使い、平成17年に『阿曽湯の里』をオープンしました。

こちらの泉質は、ナトリウム・カルシウム・炭酸水素塩・塩化物泉。
神経痛・慢性消化器病・疲労回復に良いそうです。
かつての学び舎は町営温泉として生まれ変わり、地域内外の人たちとの健康促進と交流の場になってるのです。

*阿曽温泉
 ・問合わせ:TEL 0598-84-8080 
 ・営業時間:10:00~21:00(受付20:00まで)
 ・定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
 ・入浴料金
  大人(中学生以上)500円
  高齢者(65歳以上)及び障がい者 400円
  小人(4歳~小学生)300円 3歳以下無料

■『お食事処 あすなろ』

『味ご飯・うどんセット』が一番の人気メニュー。
味ご飯には地元で採れたキノコなどの具材がたっぷり!
素朴で懐かしく、身体に優しい味を楽しむことができます。

そして、この『お食事処あすなろ』を切り盛りしているのが、『阿曽温泉あすなろ会』。

「最初は調理器具など、何もなかったんですよ。
でも、せっかくみんなが待ち望んでいた施設ができたんだから、来てくれる人に少しでも『おもてなし』できたら・・・」
そんな思いから『あすなろ会』を発足。
最初の調理器具は持ち寄り。
調理場はなんと、地元ボランティアグループが、個人のお金を出しあって増築したそうです。
地域の財産である温泉を守るため、あすなろ会のメンバーが交代で、心尽くしの『おもてなし』をしてくれます。

*お食事処あすなろ
  ・問い合わせ:TEL 0598-86-2968
  ・営業時間:10:00~20:00
  ・定休日:水曜(祝日の場合は翌日)

■『四季の店 旬菜』

朝、地元で採れたばかりの新鮮な野菜や、地元の人たちが丹精込めて作った手芸品が並びます。
すべての商品に生産者の名前が書かれているのが特徴。

新鮮で安心で安いと野菜を楽しみにしているお客さんも多く、生産者もつくる野菜の種類を増やすなど、地域をゲンキにする効果はてきめんです!

*四季の店 旬菜
 ・問い合わせ:TEL 0598-84-8082
 ・営業時間:10:00~17:00
 ・営業日:木曜、土曜、日曜

■『宮川流域交流館たいき』

校舎に隣接する『宮川流域交流館たいき』。
宮川流域の自然・歴史・文化などを、手作りの展示物で紹介しています。

*宮川流域交流館たいき
 ・問い合わせ:TEL 0598-86-3851
 ・開館時間:10:00~16:00
 ・休館日:年末年始
 ・入館料/無料

また、施設以外にも地域の人たちが協力して、四季折々のイベントを企画。

夏には旧校庭で『阿曽ふるさと夏祭り』も開催。
地元はもちろん、遠方からの観光客で盛り上がります!

地元大紀町の商工会青年部も露天を出すなど、地域活性に一役買っています。
もちろん彼らも阿曽小学校の卒業生。

かつて子どもたちが学び、遊んだふるさとの小学校。
今、卒業生をはじめとする地域の人たちの力でよみがえり、地域活性化の大きな力となっているのです!!