『旅ぐるま放浪記』2014年9月後編

名張市のすぐ隣にある「伊賀市」。車ならではの機動力を生かし、名阪国道越えを決行!伊賀市へ突入致します!想い出の地・名張市から、所縁の地・伊賀市へ。雑賀、大食いの記録・後編です~(汗)

001 トップ画



かつて一人暮らしをしていた想い出の地「名張市」を出て、次に向かったのは「伊賀市」。
実は、父方の家系は、現・伊賀市の出身。
現在も、伊賀市には代々のお墓があり、私にとっては、とても所縁のある場所なのです。
そんな伊賀市を、旦那様や子供達に紹介すべく、名張市に来たついでだから・・・と、キャンピングカーで走り回って参りました。


「神戸神社」

002 神戸神社

名張市から、国道422号線を伊賀市方面へ。
すると、左手に「神戸神社」という古いお社があります。
「元伊勢」と言って、倭姫命が、天照大神様を祀る場所を探し巡幸していた際、立ち寄り、一時的に神様をお祀りしていた場所だとされています。
なので、ご祭神はもちろん天照大神様(大日霊貴命)。
伊勢神宮同様、20年に一度、伊勢神宮から古材を譲り受け、遷宮が行われます。

003 井戸

そんな由緒ある神社の境内に、ひっそりと清水が湧き出しています。
「天乃眞奈井戸」の水は、延命長寿、心身健康、病気平癒、安産などにご利益があるとか。
かつては、倭姫命も、この水で身を清めていらっしゃったのでしょうか・・・。
歴史のロマンを感じさせる場所です♪


伊賀市上神戸317

「神戸神社」
伊賀市上神戸317
0595-38-1063
*道路挟んで向かい側に専用駐車場有り。


「松の家」
伊賀市は「デカ盛りの聖地」として有名・・・というのをネットで発見した私。
デカ盛り・・・と聞くと、どうしても行かずにはいられない我が家(汗)
伊賀市に行ってみたかった理由の一つは、正にこれです!

004 松の家

選んだお店は、伊賀市の中心部から少し外れた、一見、普通の民家のような所(汗)
でも、店内は、メニューが書かれた張り紙がびっしり!
昔ながらの定食屋といった趣きです。
そして、運ばれて来た定食がこちら。
“鶏肉唐揚げ定食(880円)”と“海老フライ定食(1100円)”です。

005 デカ盛り

プラス100円で、ご飯を大盛りに変更しました。
その結果が、こちらです(苦笑)
まるで、仏様にお供えするような山盛り~!
それに合わせるかのように、おかずも山盛り~(汗)
見よ!この唐揚げ!
一体、誰が食べるのだ?!(汗)
別のテーブルに座っていたカップルは、もちろん残しておりました(汗)
私?
ええ、もちろん完食しましたよ。それが、何か?
たっぷりとご飯を食べたい方には、本当にお勧めの店です!
家族でシェアしても、お腹いっぱいになれますよ♪


伊賀市長田2548

「松の家」
伊賀市長田2548
0595-23-4070
土日 11時~21時
平日 11時~14時 17時~21時
火曜日定休

「伊賀上野城」
お腹がいっぱいで、もう動けない・・・ちょっと運動しなくては・・・と、向かった先は、上野公園内にある伊賀上野城。
とても広くて、伊賀市民の憩いの場となっております。

006 上野城

ここは、かつては、平清盛が造営したと言われる「上野山平楽寺」という真言宗のお寺でした。
ですが、天正伊賀の乱が勃発。織田信長の軍勢に攻め滅ぼされ、伊賀国ほぼ全域が焦土と化したのです。
その時、平楽寺の伽藍も焼失。
その後、大和郡山の城主であった筒井氏により、伊賀上野城が築城。
徳川家康によって伊賀国を任された築城の名手・藤堂高虎へと、伊賀上野城の拡張は引き継がれますが、暴風雨による天守閣の崩壊や、豊臣氏滅亡を受け、工事は中断。
結局、天守閣は再建される事なく、時代は、明治維新へと突入。
廃城令を受け、伊賀上野城の建造物は破壊され、城跡は、ただの荒れ果てた野原となってしまったのです。
それを救ったのが、伊賀市出身の実業家・田中善助でした。
城周辺を整備し、公園を造成。
そして、衆議院議員であった川崎克が、私財を投げ打って、天守閣を築きます。
コンクリート製の模擬天守閣が多い中、こちらの天守閣(伊賀文化産業城、別名・白鳳城)は、何と、木造建築!
その為、昭和時代最後の木造建築の天守閣として、現在は、市の有形文化財、国の史跡、そして日本100名城に選ばれています。
ちなみに、お城の西側にある、高さ約30メートルに及ぶ高石垣は、“井楼積み”と呼ばれ、当時そのままの状態で、現在も残されています。
なお、天守閣内は博物館、隣にある小天守閣内はギャラリーとなっており、地元の作家さん達による雑貨の販売が行われています。
そんな場内の一角に、こんな井戸を発見!

007 忍びの井戸

貞子は出て来ないと思いますが、この中には、どうやら抜け道があり、実際に人が行き来していたとか。
中は暗くて、その抜け道は確認出来ませんでしたが、忍者発祥の地と言われる、この伊賀上野なら、そんな仕掛けがあってもおかしくはありません。
歴史のロマンを感じます。

008 景色

天守閣からは、伊賀市の街が一望出来ます。
公園内にある俳聖殿は、国の重要文化財にも指定されており、一見の価値有りかと。
ちなみに、こちらのお城ですが、みえ旅パスポートを見せると、入館料が割引になりますので、お忘れなく!

伊賀市上野丸之内

「伊賀上野城」
伊賀市上野丸之内 上野公園内
9時~17時
12/29~12/31 休館
*天守閣入館料 大人500円 小人200円。
*城内や近隣に市営有料駐車場有り。(普通車500円)

※関連する基本情報です

「菅原神社(上野天神宮)」
伊賀市の繁華街の一角に「菅原神社(上野天神宮)」があります。

009 菅原神社

勉強の神様でもあります菅原道真公を主祭神とした、由緒ある神社です。
俳人・松尾芭蕉が、処女作の本を納め、文運を祈願した場所としても有名な所。
天正伊賀の乱の後、藤堂高虎が城郭鎮守の為に、この地に祀ったという事です。

010 門

こちらの神社には、県の有形指定文化財に指定された、とても立派な鐘楼と山門があります。
この鐘楼と山門は江戸時代に創られた物。
おそらく、当時の神仏習合の影響を受けて、このような伽藍になったのだと思われます。
その立派な建造物からも、この神社がどれだけ人々にとって大切な存在だったのか・・・何となく分かるような気がします。
ちなみに、山門の両脇には、仁王像などではなく、菅原道真公のお姿が(汗)
神仏分離された寺院仏閣しか知らない私達には、とても不思議な光景の神社でした。
また、毎年10月23日~25日には、上野天神祭りが開催。
9基のだんじりが街中を練り歩くというこのお祭りは、何と400年も続いており、国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
藤堂高虎が築いた歴史の一端を垣間見れる、貴重な機会かと思われます。
機会があれば、是非、どうぞ。
もちろん、こちらの神社でもご朱印が頂けます。
社務所までお越し下さい♪

伊賀市上野東町2929

「菅原神社(上野天神宮)」
伊賀市上野東町2929
0595-21-2940
*専用駐車場有り。



「寺町通り」
菅原神社の近くには、沢山のお寺が建ち並ぶストリートがあります。

011 寺町通り

城下町を守る為に、7つのお寺を配置したそうです。
藤堂家の菩提寺である“上行寺”、有名な鍵屋の辻の仇討で知られる河合又五郎のお墓がある“万福寺”、重要文化財の阿弥陀如来座像が安置されている“念仏寺”、藤堂高虎に伴って伊予国から移されたという“妙典寺”、伊賀国巡礼の“善福院”、藤堂藩家老の菩提寺“大超寺”、鬼子母神様が祀られている“妙昌寺”・・・とにかく、古くて歴史あるお寺が綺麗に並んでいます。
電柱などは、全て地下に埋め込まれており、整然とした街並みが続く、この寺町通り・・・人通りも少ないので、のんびりと散策出来るスポットかもしれません。


伊賀市上野寺町

「寺町通り」
伊賀市上野寺町周辺
*専用駐車場がありませんので、ご注意下さい。

「敢国神社」

012 敢国神社

実は私、伊賀四国霊場巡りだけではなく、一の宮巡りもしております(汗)
もちろん、伊賀市にも一の宮があります。
それが、こちらの神社。
「敢国神社」と書いて、“あえくにじんじゃ”と読みます。
元々は、地元の氏神様的存在だったようですが、そこへ、元々、この地に住んでいた秦氏が信仰していた少彦名命と、美濃国一の宮・南宮大社より勧請された金山比咩命が合祀。
南北朝の時代に後村上天皇が行幸されたり、上野城の鬼門鎮護神社として藤堂家の手厚い庇護を受けたりなど、色々な経過を辿り、現在のような大きな神社となりました。
「伊賀市 パワースポット」で検索すると、必ず、こちらの神社が上がって来ます。
それくらい、有名な神社です。
主祭神は、大彦命。
大彦命は、第8代孝元天皇の長子。東海・北陸を征討する任務を負い、その役目を果たした後、この伊賀の地に移り、国の開拓に尽力された人です。
それにしても、こちらの神社・・・とにかく、境内が広いです(汗)
裏参道沿いに、森に包まれた小さな社が点在し、とっても清らかな雰囲気を醸し出しております。
まさに「心静まる鎮守の杜」といった感じでしょうか。
なお、社務所では、御朱印が頂けます。
これを機会に、一の宮巡りなどいかがですか~?


伊賀市一之宮877

「敢国神社」
伊賀市一之宮877
0595-23-3061
*駐車場有り。

「名阪上野ドライブイン」
敢国神社から、名阪国道・伊賀一之宮ICへ出て、そのまま大阪方面へ。
目的地は、名阪上野ドライブイン。

013 名阪上野ドライブイン

こちらは、みえ旅案内所にもなっていますので、みえ旅パスポートに押印してもらいがてら、食料調達に立ち寄って来ました。
チョイスしたのは、こちらに立ち寄った際には必ず購入する“柿千”の柿の葉寿司。
伊勢市二見に本店がある超有名な“ウァン”の肉まん&あんまん。
名阪関ドライブインでは、必ずちくわを購入している“タケチク”のとうもろこしの天ぷら♪
どれも、とっても美味しかったです。
ドライブインでの買い食いは、ドライブの醍醐味ですね~。
ご馳走様でした~。


伊賀市大内2017

「名阪上野ドライブイン」
伊賀市大内2017
0120-141-487
8時~19時(12/1~2月末)
8時~20時(3/1~11/30)

「伊賀ドライブイン」
あとスタンプ一個で、みえ旅パスポート・伊賀エリアが制覇になるからと、急遽、こちらにも立ち寄って来ました。

014 伊賀ドライブイン

本当は、スタンプ押印してもらうだけの予定だったのですが、帰ろうとしたその時、雑賀の目に、これが止まったのです。

015 はさめず

地元・伊賀市島ヶ原の福岡醤油店さんで製造しているお醤油“はさめず”(1.8Lタイプ1150円)です。
これ、とっても濃厚で美味しいのです!
濃厚な味なのですが、塩辛さはあまり感じず、ほんのり甘さを含んだ良い香りがします。
煮物とか、おつゆなどを作る際に使ってみたら、普通のお醤油とはまた違う、コクと風味のある、とってもまろやかな味になりました。
これが、とっても美味しい!(←孫市も絶賛!)
調べてみると、醤油作りの際に使用される吉野杉で作られた桶や室は、創業当時からそのままずっと使用されている100年以上の歴史がある物で、蔵丸ごとが三重県の登録有形文化財に指定されているのだとか!
おまけに、大豆を搾る際に使用するキリン圧搾機は、文化庁登録有形文化財に指定居されているというのです!
そんな歴史ある蔵で作られている醤油ですから、マズイ筈がありません。
ちなみに、同じ所で製造されているゆずポン酢“ゆずの舞”(800円)も、併せて購入。
はさめずベースの、さっぱりとした味わいのポン酢です。
雑賀、お勧めのお土産です~♪
ちなみに、孫市お勧めのお土産は、忍者の携帯食?の“兵糧丸”(540円)(汗)
忍者で有名な伊賀市らしいお土産です(汗)
胡麻の香り(?)がとっても香ばしく、これ一個でとっても栄養価が高いので、お遍路に行く時とかなどには便利かもしれません(汗)
良かったら、現地で探してみて下さい。

伊賀市柘植町5704-1

「伊賀ドライブイン」
伊賀市柘植町5704-1
0595-45-6810
8時~20時(一部レストランは19時まで)

基本情報はこちらはさめず醤油(福岡醤油店)


色々お土産をGETし、キャンピングカーは帰路に着きました。
次回は、どこへ旅に参りましょうか・・・。
風の吹くまま、気の向くまま・・・。
雑賀一家の旅は続きます♪