FM三重「ウィークエンドカフェ」2010年10月02日放送

今日のゲストを紹介しましょう。
25歳の若き経営者 岩本修さん 。
何をしている人かって?
トマトの養液栽培をしています。
東紀州の海山に来て1年半。
地元のあたたかい声援を受けて頑張っています。
岩本さんの夢は全国の誰もが知っているトマト屋さんになりたいってこと。

■トマト農家をはじめたきっかけは?

僕は愛知県出身で、大学を卒業した後、アメリカに語学留学していたんです。
が、その間になんと父母が紀北町に引っ越して、隠居暮らしを始めていたんですよ!
なので、留学を終えて帰ってきたら、実家がここ紀北町になっていたと(笑)

で、ここで仕事を探そうとしたんだけど、僕は人の下に付くのが大嫌い(笑)

自分で何か興そうと考えたときに、思いついたのが『農業』。
今だからこそ、これから求められる産業なんじゃないかと。
色々な研究所や農家さんにお邪魔したり、研究会に参加していたところ、『養液栽培』というのに出会って。

一方で、今、三重県はトマトと苺の栽培を推進していて、特にトマトの研究が進んでいるんですよ。
ここ紀北町には、トマト農家がないということもあり、それならトマトでいこう、と決めたんです。

■思い立ったらすぐ行動?

もちろん!
すぐに土地探しを始めました。
が、農地を手に入れるには、結構な手続きがあったり農業委員会を通したりで、なかなか思うような土地が手に入らず、父が持っていた土地を使うことになりました。
宅地なんで、もったいないんですけどね。

作業効率を上げ、生産量を多くする低段密植や、ハウス、肥料の吸液システム・・・全部自作しました。
デアルケの栽培ビジネスを見て、同じ方法を取りたいという人がいたら、この設備を提供することも考え・・・設備屋にもなれますよ(笑)

たまたま父母も手伝ってくれることになったので、出資してもらい、株式会社を作りました。
以前ある農家にお邪魔したとき、そこでは肥料の量に対してこれたけの収穫でこれだけの収益・・・というビジネスモデルを作っていて、フランチャイズ展開も可能になっているんですよ。

■どんな品種のトマトを栽培しているんですか?

トマト自体、品種は数十種類あるんで、今はその中の6~7品種を試験的に育てています。
どのトマトがここ紀北町の気候に合うのか・・・どの季節にどのトマトを育てるのが一番最適なのか・・・なかなか定まらないですね。
今育てているトマトの結果が出るのは、1年後。
3年ぐらいをメドに、商業ベースに乗せる・・・というのが希望ですね。

今はトマト栽培のほうを母に手伝ってもらい、設備関係は、もともと機械屋だった父が担当。
12時間労働は当たり前だし、生き物相手なんで、休日はあまりありません。
時給に換算したらワリに合わない商売です(笑)

正直、まだまだ儲からないです。

だけど、それ以上に楽しいです! お客さんと接する機会があって世界が広がるし、周りの人たちも、僕が新参者なのにすごく協力してくれる。

夢は、日本全国誰でも知っているトマト屋ブランドになること!
そして、新しい品種を生み出すことです!