うなぎの「つたや」さんで遭遇した男性グループと店を飛び出したワレワレは、再び津市の繁華街大門へと戻る。
11月の風が冷たいが、酔っ払ってるから平気なのだ。

「よーし、次は『とりぼうず』で唐揚げとビールだあ！」

と、いっしょに盛り上がっていたのに、男性グループは屋台のお店を見つけるなり、そちらへフラフラ。
いいのいいの、バルに計画性とか信念なんぞ必要ないの。

「じゃ、ここで！　また会おう！　アディオス！」

互いに手を振りつつ別れたのであった。

で、ワタクシたちは「とりぼうず」へ。
ん？　このお店の場所、覚えがあるぞ。
以前「夕立」という居酒屋だったところだ。
確かクリームコロッケがおいしかったんだっけ。
ワタクシの親父が亡くなる前日、実はここで母や妹、そしてそのときたまたま津にきていた上出カミーとみんなで飲んだお店だ。
そのお店にまた、こうして上出カミーと訪ねる日がくるとは。
しかもカミーはビデオカメラを回してるし（笑）。

もう4時前。
ちょうどアイドルタイムでお客がいない。
そして「うみぼうず」ならぬ「とりぼうず」が、ぬうと現れた。
ワタクシがいうのも何だが、なかなか迫力ある店主である（笑）。

こちらは鶏焼き肉のお店。
焼き鳥ではなく、鶏肉を焼き肉のように網で焼いていただくお店なのだ。
味噌だれが自慢らしい。

さっそくバルメニューを注文。
お店のあんちゃん、照れた笑顔がかわいい。

とりぼうずのバルメニュー・・・パンフレットには「ビール+当日のおたのしみ」とあった。
今日はストレート直球の唐揚げ。
衣にしっかりと味がついていてビールに激しく合う。

もう6軒目だというのに唐揚げを食べてビールを飲んでしまう自分に呆れる。
ワタクシは痛風持ちであったが、大丈夫であろうか。
まあ今さらの話であるが（笑）。

お客さんがいないので、しばしゆっくりと休ませてもらう。
胃袋もであるが、結構歩いたので足が疲れたのだ。

さあ、そろそろ日暮れだ。
そろそろシメといこうか、と席を立った時、ここへ来る前に別れた男性グループがドガドガと店に入ってきた。

「おおおおおおおおおおお！　来たね〜」
「あああああああああああ！　おったなあ〜」

わけのわからん声をあげつつ、ハイタッチをして席を入れ替わる。
さて、次で津ぅのドまんなかバル、昼の部は終わりだ。

■とりぼうず
住所：三重県津市大門33-9
電話：059-224-5100
営業：11:00〜21:00
休み：不定休

写真/松原 豊