FM三重『ウィークエンドカフェ』2014年12月20日放送

今回のお客様は、『大紀町地域活性化協議会』の山添みゆきさん。
『大紀圏突入』と書かれた黒いTシャツを着てお越しいただきました。
このTシャツをよく見ると、『大紀』という字は、大紀町の大紀。
たくさんのみなさんに突入していただきたいという気持ちがこもっています。
いろんなことに取り組みながら、毎日忙しくされているようです。

12-20-1

■体験型観光・特産品販路拡大を目的に発足した『大紀町地域活性化協議会』

『大紀町地域活性化協議会』は、昨年、平成25年7月に、大紀町商工会の下部組織として発足しました。
大紀町の商工会役員さん、商工会員さん、それから大紀町の商工観光課、松阪商工会広域連合の方で構成されています。
事業は二本柱となっていて、1つ目が体験型観光事業の促進。
大紀町には海あり山あり、そして綺麗な川があるなど自然資源が豊かなので、地域資源を活かした体験型観光を進めています。
海と山だけの地域が多い中、大紀町は大内山川や宮川など、清流に恵まれているんです。
夏の鮎やアマゴなど、清流にしかいない生き物も見ることができるんですね。
海も熊野灘ということで、東紀州への玄関口となっています。
そして実は、大紀町の90%が森林に覆われており、農・林・漁業のすべてが揃っている町なんです。
簡単に言うと海釣りもできるし川釣りもできる。
そして一年中通して、いろいろな体験が出来る場所だと思います。

瀧原宮や頭之宮、大内山動物園・・・これらが大紀町にあることを、来たことのない人に伝えると、「それって大紀町だったの!?」と言われることが非常に多いです。
大紀にはとても楽しめるスポットが沢山あるので、ぜひ足を運んでほしいです。


12-20-2

■『大紀ブランド』の商品

そして事業の2つ目は、大紀町の特産品の販路拡大や、新商品の開発など。
『大紀町地域活性化協議会』では、『大紀ブランド認定事業』を今年7月からスタートしました。
大紀町の豊かな自然資源の恵みから生まれた特産品を、安心安全な『メイドイン大紀』として認定し、広くみなさんに知っていただこうというもの。
海のもの、山のもの、川のものがあり、どれもそれぞれに素敵な産物です。

現在、大紀町内にある22の事業所で作られた33の商品が『大紀ブランド』として認定されています。
商品には黒のシールが貼ってあり、山の産物を使ってできている商品には
緑の文字で『山も。』と海の商品には青色で『海も。』、そして川の商品はオレンジ色で『川も。』と記されています。
どれも都会にはない温かみがあり、ひとつひとつ手間暇かけて作られた大紀町の自慢の逸品ばかりです

山に関して言うと、食べ物はもちろん、林業から生まれている杉やヒノキなどの木工製品もいろいろあります。
海産物では、すでに有名な錦のブリがありますね。
それから最近では養殖の『伊勢まだい』が盛んになっていますので、錦の地域では、それらの宣伝と、特産品の開発に取り組んでいます。
今まさに、企業さんとのコラボレーションとして進めている案件もありますので、是非楽しみに待っていただきたいです。


12-20-3

■防災意識が高い大紀町の人々

大紀町には防災タワーが2つあります。
錦タワーは東日本大震災の前から建っているものなので、そういう点では非常に先進地と言えると思います。
現在、熊野灘に向かって堤防を建設するという事業も進んでいますし、避難所もたくさん建設されています。
防災面では、大紀町は全国から見ても優れているのではないでしょうか。

最近では長野で大きな地震がありましたね。
これまで地震が起きなかった地域ながら、地域のつながりが強かったのと、ご近所さんが常日頃、防災に対する意識があったため、安否確認などが非常にスムーズに行われたという話を聞きました。
大紀町でも、住民のみなさんが自主防災に取り組んでおり、横との連携や安否確認などのマニュアルがしっかりできています。
いざ、事が起こった時にどう対応すれば良いのかなど、何年も前から取り組んでいるので、しっかりと準備ができているんですね。

こういった取り組みは、観光客のみなさまをお迎えするうえでも十分生かされてくると思います。


12-20-4

■『大紀セラピスト』を養成!

田植え、稲刈り、茶摘み、野菜の収穫ができる農業体験。
肉厚な原木しいたけを獲るのがたのしいシイタケ狩り。
森を育てること、環境について学ぶには林業体験を。
干物を作ったり魚の養殖場でエサやり体験だってできます。

大紀町では、さまざまな自然体験ができますが、やはり大事なのは『人』(インストラクター)。
人(インストラクター)の育成するにあたって、語り部さんやセラピスト・・・自然体験や歴史体験の案内をしてくれる方々の団体を作るための、養成講習のプログラムを進めています。
大紀町の歴史について詳しい人、自然体験をよく知っている人・・・カテゴリごとに精通されている方に協力をお願いしているところです。

語り部の会というのが大紀町にはなく、個々に活動しているので、それを1つにして、それぞれ講師になってもらい、同じレベルで案内できるような組織づくりをしていきたいと思ってます。

来春には大紀町のいろいろな体験を案内してくださるインストラクター『大紀セラピスト』の仕組みができますので、ぜひぜひみなさんに来てほしいです。

自然体験は、人の魅力がリピーターにつながるというのが大きいと思います。
1回体験したらしたら終わりということではなく、知識を得る以外にも「この人にもう一度会いにいこう!」と思ってもらえるような人材育成と魅力づくりをしていく必要がありますね。

最後に。
せっかく大紀町に来るのだったら、美味しいものを食べて帰るだけではなく、ぜひ自然体験をしてください。
実際に自分が収穫をしたり、現場で漁業体験や林業体験をして、その後、食べることまでつながると、さらに学びと感動などが生まれてくると思うんです。
だから大紀町に来て、いろいろな体験を交えながら楽しんでいただきたいと思います。