子育て中のママに、ホッとくつろげる空間と時間を提供!
ひとりで悩みや不安を抱えているママたちに、安らぎのひとときを。
自分の子育てに自信をもって、楽しんで子育てをしてほしい!
小さなお子さんを持つママのためのカフェがあると聞き、鈴鹿市稲生を訪れました。
それがこちら、一見、古民家風の『ニコママ・カフェ』。
中はとっても明るい雰囲気です!
カフェスペースではくつろぐママたちの姿が。
あれ? ママたちだけで、お子さんは見当たりませんね。
その理由を、『ニコママ・カフェ』を運営する『NPO法人マザーズライフサポーター』の理事長、伊藤理恵さんにお話を伺いました。
「こちらは『ママのため』のカフェなので、お子さんは別室で保育士と託児スタッフがお預かりしています。
日頃ママたちは育児で忙しく、自分の時間を持つことができません。
ママも一人の人間として、やはり休憩は必要なので、しっかりと休み、おしゃべりを楽しんでもらいたいんです」
ドリンクスティックコーナーは、フリードリンク制。
なので時間内であれば、いろいろなドリンクを楽しむことができます。
これも、日頃育児に追われて、飲みたいものも選べないママたちへの配慮です。
「子育ての施設やイベントは母子セットが多く、くつろぐことがないので、ここはとてもありがたいです」
「少し子どもと離れることで、心のゆとりが生まれると思います」
「子どもも、とても楽しみに『ニコママ、ニコママ』と言っているので、安心して来ています」
と、月一回ペースで利用しているママたち。
一方、『マザーズライフサポーター』のメンバーも、ほとんどが結婚や出産を機に、こちらに越してきた人たち。
色々な悩みを抱えながらも孤独だったママたちが集まってサークルを作り、NPO法人を立ち上げました。
そして2年前、小さな子どもを持つママのためのフリーペーパーの発行から活動をスタート。
託児付きのイベントの開催を重ねたのち、託児施設付きのカフェをオープン。
託児サービス、ママ向け・親子向けのイベントや、ママのための就労支援事業など、活動の幅を広げてきました。
現在の運営メンバーは6名。
他に、サポート・スタッフが60名ほど登録しています。
『ニコママ・カフェ』の一室はベッドルーム。
実はこちらもママたちのために用意したもの。
育児中は授乳や夜泣きで、睡眠時間を充分に取ることができず、精神的に参ってしまうこともあります、
10分、15分休むだけでも気持ちにゆとりができるので、子どもさんを預けて眠ってもらうのだそうです。
他にも有料となりますが、ネイルやアロマ体験も用意しています。
こちらはキッズルーム。
保育士が配置され、託児スタッフとともに対応。
疲れたママたちのために何かしたいという、現役のママや子育てが一段落したママたちが、ボランティアスタッフとして協力しています
ついつい子どものことが気になってしまうママのためには、こんな覗き窓も用意。
これで安心して、ママたちはランチを楽しむことができます。
※ランチは要予約
さらに、『マザーズライフサポーター』が新たに取り組んでいるのが、『コラボワークプロジェクト』。
未就学児を持つママのための就労支援、助け合いのネットワークをつくる目的で始めた事業です。
数日間の期間の中で、参加するママたちは、仕事と託児を交代しながら担当。
それぞれが役割を果たしながら、お互いに助け合い、社会活動にも参加していこうというもの。
今回は、中野農園でトマトの収穫などをする仕事。
家から飛び出して過ごす時間は、ママたちのリフレッシュにもなっています。
ここで重要視されているのは、ママたちの就労体験だけではありません。
ママたちが一緒に働き、互いに子どもの世話をすることで、ひとつのコミュニティを作ってもらいたい。
そして、気軽に相談出来る仲間になってもらいたい。
そんな思いも詰まったプロジェクトなのです。
「一瞬子どもと離れることで、育児に対する考え方を違う目線で見られる時間を持て、楽しめることが、とても良いと思います」
「私もお客さんも同じく子育て中のママなので、みんなで助け合いをしながら、お母さんが住みやすい社会ににしていきたいです」
「こういう場があると、子ども抜きでも話ができたり、子どもの相談事が気軽にできたりするので、とても良いですね。
鈴鹿という地域中のお母さんに、こういう場があることを知ってもらい、気軽に来られるように、周知していきたいです」
と、『マザーズライフサポーター』メンバーのみなさん。
ひとりで悩みや不安を抱えているママたちに、安らぎのひとときを過ごしてもらいたい。
自分の子育てに自信をもって、楽しんで子育てをしてもらいたい。
そして、たくさんの仲間と、子どもたちの成長を見届けていきたい。
マザーズライフサポーターの取り組みは、温かく、じんわりと広がりを続けています。