伊賀市『ふるさとづくり 上高尾の会』

- 三重TV「元気みえ」出演!/ふるさとづくり 上高尾の会[2016.12.09]
それらがこの数十年で失われようとしています。
しかしそれは先人達に申し訳ない、受け継いでいかねば・・・上高尾を残したい。
その想いを実現するために残したいものは何なのか。
その問いに応えるべく、上高尾では2010年(平成22年)1月、「ふるさとづくり上高尾の会」(地元メンバー13名)を発足しました。
会では、近年まで引き継がれてきた「昔の生業」に再度光をあてる活動の実践を通じて、様々な気づきがありました。
改めて知った自分達の価値、しかし手間のかかる人手のいる生業です。
でも自分だけでは困難です。一緒にやってみませんか。
私たちにできることはわずかしかありません。
しかし、そのわずかな部分にこだわって、これからもノラの息吹を感じることのできる上高尾にしていきたいと考えています。
基本情報 | |
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名称 | ふるさとづくり 上高尾の会 |
住所 | 伊賀市高尾4503 |
問合せ | TEL 0595-55-2514 |
HP | http://kamitakao.com/index.html |
- 淀川源流で作る、顔の見えるつながり『ふるさとづくり上高尾の会』(ゲンキみえ)
- 2016.12.11UP
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三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2016年12月11日放送
伊賀市の最南端に位置する『上高尾地区』の有志が設立した『ふるさとづくり上高尾の会』!
地域の資源を活かした体験事業を通して、京阪神地域の人たちとの交流を軸に地域活性化に取り組み、『藁灰こんにゃく』という地域の特産品も生み出しました!
そしてさらに活動の幅を広げようと交流施設を整備し、新たな取り組みを始めています!基本情報はこちら
こちらは伊賀市の最南端『上高尾』地区です。
去年1月、ここ上高尾で都市部に暮らす人との交流やものづくりで地域をゲンキにしようとがんばっている『ふるさとづくり上高尾の会』を紹介しました。
『ふるさとづくり上高尾の会』は地元有志が集まり、2010年に活動をスタート。
大学や行政の協力を得て、京阪神地域の都市部の人たちとの交流を始めました。
それ以来、都市部の人と地元住民が一緒になっての米作り体験など、地域の資源を活かした様々な取り組みを続けています。
中でも話題は、藁の灰を使った昔ながらの「藁灰(わらばい)こんにゃく作り」。
失われて久しかったその製法を、試行錯誤の末に蘇らせ、今や上高尾を代表する人気商品になっています。
そんな上高尾地区を2年ぶりに訪問。
以前にはなかった建物があります!
それが上高尾生活改善センター横に今年5月にオープンした交流施設『ハナレ』。
週末レストラン兼レンタルスペースです。
にぎわっていますね!
『ふるさとづくり上高尾の会』の谷浦清孝さんに、『ハナレ』についてお聞きしました。
「この『ハナレ』はレストランが一番ですが、交流施設と名前があるように、たくさんの人に来てもらって、ここで交流してもらう場所です。
藍染めや木工細工など、地元にある資源を使ったワークショップを行いながら、いろいろな人との交流をしたいと考えています」
レストランの営業日の朝。
厨房では、上高尾の会の女性部『上高尾シスターズ』のみなさんが忙しそうに働いていました。
メニューに欠かせないのは、やはり、自慢の『藁灰こんにゃく』。
そして、使う食材には、季節ごとの上高尾を味わってもらおうと、地場産の旬のものを、出来る限り、取り入れています。
「2日ほど前から下準備がはじまっています。
昨日も来てもらったり。食器とか、食材とか」
「準備の時は『もうやめようかな』とも思いますが、終わると達成感を感じます」
「今日は54人ほどのお客さんが来ます。
仲間が良いのか、時間がたつと自然に料理ができていきますね」
と、メンバーの上田さん、立花さん、森谷さん。
こちらが『シスターズランチ』。
彩りが鮮やかで、この品数・ボリュームでなんと1000円です!
コーヒーとクッキーまでついているんですよ!
メインはお魚となっていますが、食べてほしいのはやはり『藁灰こんにゃく』、そして地元産大根、小芋、柿のゼリーと柚子のゼリー。
小芋は香り付けに海老が入っており、潰して『お焼き』のようになっています。
レストラン営業にあわせて、臨時の直売所もオープン。
こちらでも、人気は『藁灰こんにゃく』。
また、『上高尾源流米』と名付けられた地元産のお米や、地元で取れるキノコや野菜なども並びます。
「売れて売れてありがたいです。朝置いた分から、さらに補充しました」
「お客さんが楽しみに来ているから、品物がなくなっては申し訳ないですから」
と、男性メンバーたち。
レストランや直売所での人気を受けて、藁灰こんにゃくの加工場は、現在、拡大工事中。
かまどを新しく設けて、作業効率アップを狙っています。
食事を終えたお客さんが向かったのは、隣の古民家『二瀬屋』。
この建物は以前『二瀬屋』という屋号の魚屋でしたが、家主が移住し空き家になったため、グループで譲り受けました。
メンバーで改装したこの古民家は、食事後のお客さんが、ゆっくりくつろげるように無料開放しています。
「自然に囲まれているので落ち着きますね。
作りも、自然の素材を使っているから、やっぱり良いですね」
と、お客さんの声。
同じ古民家の中にあるこの部屋は、現在、リフォーム中。
学生向けの合宿利用も考えて、会議室などに使える場所の準備に取り掛かっています。
工事は年内に終了予定。
今後は、古民家を民泊としてオープンさせ、宿泊型の拠点施設としても活用していく予定です。
「少子高齢化が進んでいますが、町の方から移住してもらうような形で、何とか上高尾が発展するようにやっていきたいなと思っています」
「この地域を少しでも明るくしようというのが、一番最大の要素です。
なかなか、まだ完全にとはいっていない状態ですが、できる限り、明るい住みよい村作りをしていきたいと思っています」
と、メンバーの上田さん、山口さん。
体験用のピザ窯、民泊施設、そして加工場も、できるものは全て自分たちで作る。
出来る限り土地のものを使い、さらに、それを外へと売り込む。
『ふるさとづくり上高尾の会』のみなさんの取り組みは、まさにゼロから生み出す地域づくり。
やる気と体力で勝負です。
みなさんも上高尾で、のんびりほっこりしてみませんか。
ハナレ http://hanare.net/
基本情報はこちら
- 水でつながる上流と下流。都市部との交流と、ものづくりで地域をゲンキに! 『ふるさとづくり 上高尾の会』(ゲンキみえ)
- 2015.01.11UP
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三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年1月11日放送
高齢化・過疎化が進む山間地で、里山の資源を活かした体験事業や特産品づくりでをとおして地域づくり!
世代や地域を越えた仲間作りを進めます!基本情報はこちら
伊賀市の最南端、上高尾(かみたかお)は、奥深い山々に囲まれた淀川の源流域。
過疎化、高齢化が進んでいるものの、川には、オオサンショウウオが生息。
美しい自然が、昔のまま残ります。こちらでこの日集まっていたのは、『藁灰こんにゃく』づくりをするという、『ふるさとづくり 上高尾』のみなさん。
グループは伊賀市の支援事業を受けて、5年前に活動を開始。
京都大学の協力を得て、京阪神地域の住民との交流が始まり、地元の人と共同で米作りをするなど、様々な取り組みをしてきました。
上高尾を『第二のふるさと』に、そして、いずれは、移住先として考えてもらえるように、活動しています。『ふるさとづくり 上高尾』の会長・森谷巌さんに、お話をうかがいました。
「地域でお互いに会話をする機会があまりなかったため、そういう場をつくろうと有志が集まったんです。
立ち上がった当時は14名。そして、何か村おこしをしようということで。
設立当時はこんにゃくは作っていなかったのですが、田んぼや畑やソバなど作って、他地域と交流会をしようとの一環からはじめました」
『藁灰(わらばい)こんにゃく』を、上高尾の新しい特産品に。
そんな思いから始まった、昔ながらのこんにゃくづくり。
昔は上高尾でも作られていたそうですが、その製法は失われて久しく。
みんなで試行錯誤を重ねて、ようやく完成させました。まずは、乾燥させた『稲藁(いなわら)』を燃やします。
真っ白な灰になるほど燃やさず、黒い灰を残すのがポイント。
そして、その黒い藁の灰を、熱湯の中へ投入。その後、10分ほど藁灰を浸したままにしたものを2~3度ザルで濾して、こんにゃくを固める灰汁(あく)を完成させます。
その灰汁の中で、こんにゃく芋をすり下ろします。
芋は、もちろん、上高尾の会のみなさんが育てたものです。灰汁の中ですり下ろして、一晩寝かせたものがこちらのこんにゃく玉。
これを茹で、最後に冷水に浸して、ようやく完成。
本当に、手間暇がかかるんですね。
こちらのこんにゃくは『藁灰』を使っているため、薬品をいっさい使っていません、
手間暇はかかりますが、こんにゃくの純粋な味が楽しめるということで、ここ上高尾の名産にしようと頑張っているんです。できたてのこんにゃくは弾力性があり、自然そのままの味わい!
黒蜜を付けていただくと、まるで高級なわらび餅のようです。『藁灰こんにゃく』は、上高尾の会のみなさんが参加するイベントで販売しています。
『藁灰こんにゃく』を作るきっかけにもなったのは、京阪神地域のみなさんとの交流。
大阪からのお客さんをもてなすため、軽トラの上でこんにゃくを手作りし、振る舞ったことから交流が始まり、今も続いているのだとか。
この日も、こんにゃく作りの応援のため何人かのメンバーが駆けつけていました。
その名も、『上高尾サポートの会』。
現在、会員は40名に上るそうです。『上高尾サポートの会』会長、丸尾聡さん。
「『上高尾』の魅力を一言で言うと『心地よさ』です。
自然はもちろん、大阪の町の人をここに連れてくると、みんな初めて見るほど生き生きとした表情になるんです」
上高尾の人たちにもてなしてもらってばかりでは申し訳ない・・・そんな思いから2年前、大阪で『上高尾をサポートする会』を結成。そして、上高尾を『第二のふるさと』と思い、地域の人と一緒になって、米作りなど田舎体験を続けてきた『サポートの会』のみなさんを受け入れるために用意したのが、この『上高尾の家』。
古い民家を家主さんの好意で借り受け、『上高尾の会』のみなさんで、改装工事。
わずかな費用で、宿泊場所として提供しています。
まさにここは、都市部と上高尾をつなぐ交流拠点。
笑い声が絶えない場所です。「もう10回ほど泊まっています。
夜がとても静かで、川の流れの音が聞こえてくると、とても心地よいです」
「泊まることのできる拠点があれば長く滞在できるので、ありがたいですね」
と、『サポートの会』のメンバー。
「みなさんにお世話になって、来てもらって、あんなにいい話聞いたら
本当にやり甲斐があり、うれしくあります」
『ふるさとづくり 上高尾の会』の会長・森さんの喜びもひとしおです。
地域の人が、地域のために汗を流す。
その地域を愛し、『第二のふるさと』だと思う人が地域の人を支え、応援する。
「都市と田舎、お互いが支え合える仕組みづくり」
これまでにない新たな風が、伊賀の山間の地に、心地よく吹いています。
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