FM三重『ウィークエンドカフェ』2015年1月24日放送

今日のお客様は、鈴鹿市産業振興部商業観光課・観光モータースポーツ振興グループの藤谷美貴さんです。
鈴鹿市がモータースポーツ都市宣言をしたのが平成16年12月24日。
10周年となった今年度はますます鈴鹿の町を盛り上げて行こうといろんな取り組みが行われています。
F1や8耐をはじめ、モータースポーツの聖地として多くの人々から愛される町が鈴鹿の町なんですね。

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■鈴鹿モータースポーツ祭

この2月22日、鈴鹿市文化会館で『鈴鹿モータースポーツ祭』が開催されます。
鈴鹿市には『大使』が何人かいるのですが、その『鈴鹿モータースポーツ祭』で新たに、一人と2つのチームに『鈴鹿と・き・め・きモータースポーツ大使』になっていただきます。
チームは世界的に活躍されている『モリワキレーシング』、鈴鹿8耐で3回の優勝を誇る『TSR』。
さらに、オフロード、モトクロスのレーサーとして日本でトップを争う小島庸平選手です。
文化会館の前の講堂を封鎖し、実際サーキットで走るマシンにレーサーの方が乗り、走ってもらおうと考えています。


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■モータースポーツは鈴鹿の一番の財産

F1は、日本以外は国をあげて開催しているんです。
今まで鈴鹿では『鈴鹿サーキット』だけでしていたのですが、やはりそれはどうなのか、ということで、市をあげて地域をあげて取り組んでいます。
他の地域で『鈴鹿』と言うと、だいたいF1の街として知られています。
サーキット、F1の力はスゴイなと思いました。
鈴鹿の一番の財産は、やはりF1、そしてモータースポーツなんですね。
そこで鈴鹿市としては平成16年に、全国で初めて『モータースポーツ都市宣言』をいたしました。
そしてモータースポーツの普及と認知度を高めるために、いろいろな取組みを重ね、今年で10年目の節目を迎えることになりました。
私の所属しているグループも今年度から『観光モータースポーツ振興グループ』に変わりました。
肩書に『モータースポーツ』と付いている公務員は、おそらく全国でも私たちだけだろうと思います。
名刺の図柄もF1のスタートシーンの画像なので、お客さんに渡すと話題のきっかけができ、親しくなることができます。


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■鈴鹿の文化

鈴鹿市という街自体は軍都としてできたものなので比較的新しいのですが、昔から伊勢街道や東海道の宿場町だったため、古くからの伝統や文化もあります。
例えば伊勢型紙や鈴鹿墨が今でも残っていますね。
伊勢型紙は、昔は着物の型紙として使われていましたが、現在は型紙自体の美しさを芸術や文化財として扱われています。
鈴鹿墨も、今の時代に合った新しい商品がどんどん開発されています。
古くて良いものと新しくて良い物を合わせ、日々進歩している文化ですね。


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■『すずかフェスティバル』と『鈴鹿バルーンフェスティバル』

毎年、8月の第一週目の土日に『すずかフェスティバル』という、踊りの大きなイベントが鈴鹿市内の4〜5ヶ所の会場で開催されます。
秋には『鈴鹿バルーンフェスティバル』を行います。
このイベントは『ホンダグランプリ』の一戦に位置づけられていますので、全国からたくさんのバルーンが集まってきます。
大会の前になると練習のため、けっこう飛んでいますよ。
色とりどりでとても綺麗ですし、近くで見ると迫力があって、音なども聞こえます。
搭乗体験もありますし、ぜひ『鈴鹿バルーンフェスティバル』に来て、間近で見に来て欲しいですね。
フェスティバル以外にも、バルーン自体を知ってもらうためのイベントもちょこちょこ開催していますので、そこでも搭乗体験ができると思います。
鈴鹿市の広報やホームページに、そういった情報が載っているので参考にしてください。
私も、係留ではなく、本当に空に飛んで行くフリーフライトを体験したことがあるのですが、その一回で大好きになりました。
飛行機に乗るのとは違う、非日常的な体験です。
普段見ることのない角度からの視点になりますし、飛行機やヘリコプターに比べるともっと低い。
さらに音もあまりしないので、空中散歩をしているような気分になります。
年に1回ほどですが、市民向けにフリーフライトのイベントを開催しているので、その機会に体験してみてはいかがでしょうか。


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■鈴鹿サーキット市民オフィシャルサポーターを募集

今年は『モータースポーツ都市宣言』10周年ということで、モータースポーツをもっと市民に知ってほしいという目的から、いろいろな仕掛けを行ってきました。
その中の一つが今年始めた『鈴鹿サーキット市民オフィシャル制度』。
鈴鹿サーキットで、レース中に旗を振っていたり、事故があった時に駆けつけて消火したり救出している人がいますよね。
あの人たちは『オフィシャル』と呼ばれていますが、実はサーキットの職員ではなく、全国から集まってきたボランティアなんです。
そこで、せっかく鈴鹿にサーキットがあるのだからと、鈴鹿市民を対象とした『鈴鹿サーキット市民オフィシャル』を立ち上げ、現在も募集しています。
実際すでに何名かの方が訓練を受けて、現場に出ています。
訓練を続けていけば、最終的にはF1や8耐などでも活躍できるので、そういったきっかけでモータースポーツに触れていってほしいですね。
他にも鈴鹿には、モータースポーツに携わる人たちや工場がたくさん存在するので、それらを知ってもらうために、初心者を対象とした『モータースポーツおもしろ体験講座』を、昨年の5〜12月間で企画しました。
最初はモータースポーツの基礎知識を学んでもらう座学。
講師には、かつてナイジェル・マンセルと一緒にグランプリを戦った、畑川治さんをお迎えしました。
そして実際に鈴鹿サーキットへ行き、普段は見ることのできないピット裏などの情報室を見ることで、モータースポーツが運営されている姿を勉強してもらい、その後、4輪コース・2輪コースに分かれます。
4輪コースは市内にある『リアルレーシング』という、スーパーフォーミュラ、スーパーGTにも参戦しているチームのファクトリーを見学します。
そこで実際にマシンを見せて説明してもらい、タイヤ交換のシミュレーションなどもさせてもらいます。
一方2輪は、TSRさんの工場を見学しました。
その後はそれぞれのチームが出場するレースを応援する『観戦ツアー』を行いました。
その合間には、なかなか入れてもらえない、レース中のピットを見せてもらったりもしました。
実際にモータースポーツの基礎知識を得て、工場に行って見て触れ合って、その人たちがレースに参戦する姿を見る・・・この一連の流れを体験してもらうことによって、モータースポーツを好きになって欲しかったんですね。
その狙いで開催したところ、みなさんから高い評価をいただいたので、ぜひ来年も続けたいと考えています。

鈴鹿サーキットでは、F1や8耐以外も、ほぼ毎週に近いほどなんらかのレースを行っているんです。
練習走行も含めれば、必ず何かがサーキットを走っています。
走っている人たちは、意外に市民の人も多いんですよ。
鈴鹿に暮らしている人たちの中には「自分も走りたい モータースポーツに携わりたい」と集まってきてくれている人がいるんです。
県外から鈴鹿に来て、鈴鹿に根付いてくださる・・・そういうのが嬉しいですね。