三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年2月1日放送

商店街のお店のオーナーやスタッフが講師となって、プロならではの専門的な知識や情報を、無料で受講者に提供する少人数制ゼミ『まちゼミ』を県内でいち早く開催!
今回はなんと5回目の開催です!

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今、松阪駅前の商店街では、今年で5回目の開催となる『まちゼミ』というイベントが開催されています。
『まちゼミ』とは、商店街のお店のオーナーやスタッフが講師となって、プロならではの専門的な知識や情報を、無料で受講者に提供する少人数制ゼミのこと。
2002年に愛知県岡崎市で誕生し、以降、全国の商店街へと広がりました。
三重県では、2013年に松阪商工会議所と松阪まちゼミの会がはじめて開催。
以降、夏冬、年2回の開催で、ついに今回で5回目となりました。


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こちらは参加店のひとつ、化粧品の『むらさきや 日野町本店』。
『まちゼミ』に参加した理由を、美顔師の佐藤由美さんにお聞きしました。

「商店街活性化に私も賛同したいという気持ちと、ちゃんと伝えて商品を買ってもらいたいという想いが、やっぱり一番あると思います」


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そんな『むらさきや』で行っている『まちゼミ』は、眉毛の形の整え、ニキビやシミやほうれい線に関する説明と、それらを目立たせいない化粧、そして軽いエステの体験4つです。

実際に眉毛の書き方などを体験すると、驚くお客さんも多いそうです。


●むらさきや 日野町本店
 松阪市日野町772


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『施術屋ボニー』では、3分で出来る美肌マッサージ術講座を開催中。
ほかにもさまざまな講座があります

『割烹 快楽亭』では、大切な家族のための出汁のとり方、使い方講座を。

『オカダフローリスト』では、基礎から学ぶ、超簡単!フラワーアレンジ講座を。


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その他、宝飾店や呉服店なども参加し、参加店舗19店、全21講座で開催中です!


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『まつさかまちゼミの会』代表であり、自然食品や有機米を取り扱う『かねこや』の金児達也さんにお話を伺いました。

「僕が家の商売を継ぐ時、商店街活動に積極的に関わろうと決めました。
一日でお客さんが大勢来る、お祭りのようなイベントは沢山していましたが、もっと普段の買い物にも繋がり、お客さんを増やせる事業がしたくて勉強していたところ、『Mブリッジ』主催のセミナーに来ていた岡崎市の松井さんという方から『まちゼミ』の存在を教えていただき、是非松阪でもしようと思ったのです」

商店街の30代・40代の若手の店主などに呼びかけ、始まったのが『まつさかまちゼミ』だったのです。

『かねこや』では、タマネギペーストの作り方や、塩こうじの作り方などの講座などの『まちゼミ』を開催しています。


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『まちゼミ』に参加しているお店のひとつ、創業昭和7年の『松本紙店 紙ぱぴえ松本』。
「暮らしや仕事を便利に、心を豊かに」をモットーに、和洋紙や書道用品などを販売しています。


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こちらで開催されているのは、『紙屋が教える!熨斗(のし)袋講座』。
まずはご主人・松本さんが、熨斗袋の歴史と意味、そして慶事・仏事のときの決まりごとなどを講義します。


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続いて奥さまにバトンタッチして、和紙を使った熨斗袋の作り方を学びます。


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「こんなに簡単に作れるとは思いませんでした。手作りだと差し上げる方に気持ちも伝わるので、今度機会があったら、作っていきたいです」

「今回初めて『まちゼミ』を知り、参加しました。
縁起に関することは知らないことが多いので、ここでならいろいろ聞くことができるので安心です」


●松本紙店 紙ぱぴえ松本
 松阪市中町1870


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そして、松阪を代表するスイーツのひとつといえば、こちら『天輪屋』。
変わらぬ庶民の味、素朴な松阪名物。
そんな天輪焼をそのまま店名にしたこちらで受けられる講座は、なんと『お友だちとたい焼き体験』。
アツアツの焼きたてがいただけます。


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生地があふれたりしても大丈夫!
楽しく体験しましょう。


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そして完成!
今回はタピオカ入りの生地を使ったので、モチモチとお餅のように伸びます!
ちなみにこちらの体験をできるのは子供だけ。
大人は我慢してくださいね。


●天輪焼 
 松阪市日野町650

「継続しないと実がならない事業だから、みんなで続けようと考えています。
だから、お客様から「次もやってくれる?」「次はいつやるの?」という声をいただいたのが、一番うれしいし励みになりますね。
これからも続けていきたいです」

と、金児さん。

地元の商店街に集う。
それぞれの店のプロの技、専門知識を伝える。
そして新しい出会い、つながりが生まれる。
あるものだけを組み合わせ、最小限の費用で開催できる『まちゼミ』。
まだまだ今後も広がりを見せそうです。