三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2009年04月19日

地元食材を使った料理と畑づくりと紙芝居と・・・。
島ヶ原の歴史と文化と伝統は、私たち『おかみさん』が守ります!


滋賀県・京都府・奈良県に隣接し、三重県の西の玄関口とも言える、伊賀市島ヶ原。

この豊かな自然と人情味あふれる島ヶ原を知って欲しい、歴史や文化・伝統を後世に残したい・・・。
そんな思いを形にしているゲンキさんたちがいます。
それが『NPO法人 伊賀・島ヶ原おかみさんの会』。

『伊賀・島ヶ原おかみさんの会』代表 穂積澄子さん

活動のきっかけは、島ヶ原の良さを伝えるため、伊賀地域のイベントに出店したこと。
いろいろな人たちとの交流、そして「自分たちもやればできる!」という達成感が、おかみさんたちの心を一つにしました。

そして平成17年に『NPO法人 伊賀・島ヶ原おかみさんの会』を設立し、食事処『夢の道』をオープン。
地元産の新鮮な食材や伊賀米を使った料理が評判を呼び、今では、島ヶ原を訪れたお客さんや地元の人たちの交流の場としても定着しています。

一番人気の『おかみさん御膳』。
伊賀米のご飯に、季節の山菜の天ぷらなど、地産地消にこだわっています。

『夢の道』の運営のほかにも、地元の名産品を使った商品の開発や販売、そしてイベント参加なども積極的に行っています。
現在の参加者は、なんとおよそ60名!
50~60歳のゲンキなおかみさんが活躍しています。
「島ヶ原の女性の団結力と機動力で、島ヶ原の素晴らしさをもっともっと伝えたい」と、穂積さん。

その言葉の通り、『伊賀・島ヶ原おかみさんの会』は8つの班に分かれて活動!
組織力で勝負です。
その中のいくつかをご紹介。

■ケーキ製造班

ひとつひとつ手作りの『ほんのりケーキ』。
地酒の酒粕と、梅酒の梅を使っているのが特徴です。
もちろん無添加・無着色。
安心・安全をモットーに、おかみさんたちが丹精込めて作っています。

■景観環境班

お店で使う野菜も、おかみさんたち自身が育てています。
正真正銘の地産地消です!
野菜づくり以外にも、休耕田の活用などにも取り組み、町の景観づくりにも協力しています。

■紙芝居班

島ヶ原に残る民話を紙芝居にして、さまざまな施設で上演。
絵を描くのも話を読むのも、もちろんおかみさん。
身近なものを使って効果音をつけたり、方言を盛り込んだり・・・さまざまな工夫が盛り込まれ。
紙芝居で、伊賀、そして島ヶ原の文化と歴史を後世に伝えていっているのです。

『伊賀・島ヶ原おかみさんの会』は他にも「企画広報班」「ものづくり班」・・・などなど、食事処運営だけでなく、活動の場をどんどん広げています。
しかし何より大切なのは、
「『広げること』ではなく『続けること』」
と、穂積さん。

自分の世代から次の世代へ移っても活動を続け、島ヶ原をたくさんの人に知って欲しい!
・・・その気持ちが、おかみさんたちをゲンキにしているのです!