『旅ぐるま放浪記』2015年3月

三重県南部に位置し、海の幸も山の幸も豊富な熊野市。そんな熊野市で、たまにはのんびり過ごしてみようじゃないか~!という事で、熊野市内の観光名所を色々巡ってみようじゃないか~!の旅♪前編です~!

001トップ画



熊野市と言えば、毎年、夏に行われる「熊野大花火大会」が有名ですが、熊野市の魅力は花火だけではありません!
今日は、そんな熊野市の魅力を伝えるべく、早朝からの活動に備えて、車中泊準備持参で夜の熊野市にズームイン♪


002パスポート

そして、今回から家族全員がプレミアムステージに突入した“みえ旅パスポート”を持って、まず、こちらのお店へ向かいました。


「北の大地 たくらんけ」
国道42号線沿いにあります、居酒屋さん&ラーメン屋さんです。


003たくらんけ

こちらに、絶品の塩ラーメンがあると聞き、初めての入店です。


004ラーメン

豚と鶏から取った、一番澄んだ部分の希少なダシのみで作られたという塩ラーメン(650円)。
手の込んだメニューゆえ、数量限定なのだとか。
運ばれて来たラーメンは、どこまでも澄んだ色。それでも、動物系のダシがしっかりと麺に絡む味。
他の一品メニューを考慮してか、ラーメン特有のしつこさは一切なく、スッキリとした喉越しの、まろやかで優しい味わい。
とっても美味しい!
他にも、野菜たっぷりタンメン(850円)と特製スタミナ辛みそ(1000円)を注文。


005タンメン

タンメンは、しらがネギがトップングされ、ビジュアルにもしっかりこだわった一品。
透き通ったスープが塩ラーメンっぽいですが、野菜の甘みがスープに染み出し、とってもヘルシー&ボリューミーなラーメンです。
特製スタミナ辛ミソも、優しい風合いの味ですが、後でじんわりとにんにくが効いて来るパンチ力を兼ね備えています。
どれも美味しく頂きました♪
三重県で塩ラーメンって珍しいな~と思っていたら、どうやら、このお店のご主人が北海道出身なのだとか。
なるほど、それでお勧めのメニューが北海鮮魚なのか~。
夜食にお邪魔したので、食したのはラーメンだけでしたが、次回はゆっくりお酒でも飲みながら海の幸を堪能しに訪れてみたいと思います。
とっても美味しい塩ラーメンでした♪
ご馳走様でした!
ちなみに、みえ旅パスポート提示で100円引きとなりますので、絶対にお忘れなく~!


熊野市有馬町124-17-18

「北の大地 たくらんけ」
熊野市有馬町124-17-18
0597-89-0122
木曜日定休
月~水 11時~14時
金土日祝 11時~14時 17時~20時半
*向かいの防波堤沿いに駐車可能。

「大馬神社(本宮)」
井戸町の山中に、清らかな滝が流れる、とっても素晴らしい神社あるとFacebook友達から教えて貰ったので、翌日、ちょっと早起きして参拝に訪れてみました。


005大馬神社

開運・厄除け・縁結びの神が祀られた、禊の霊場「大馬神社」。
平成23年の台風23号で、この辺り一帯は壊滅的な被害を受け、4年近く経った今もなお、完全には復旧されていない状態です。
それでも、社へ続く樹叢は本当に見事なもの。
土石流の痕跡が残るその川は、俗世間と神界を隔てる境界線のようにも見えます。


006土石流

桓武天皇の時代、征夷大将軍・坂上田村麻呂が、この地で討ち取った盗賊の首を埋め、熊野国総鎮守とする為に社を祀った・・・というのが、この神社の始まり。
田村麻呂が討ち取った盗賊は、かつて鬼ヶ城に隠れ住んでいた多娥丸という、熊野の海を荒らし回っていた“鬼”と恐れられた男。
大馬権現の化身である天女によって、その居所を突き止めた田村麻呂は、千手観音の化身である童子に助けられ、無事、多娥丸を討ち取ります。
その童子が、光を放ちながら飛び去り姿を消したのが、この清滝の上流。


007清滝

そんな伝説がある程、この山々は神々しく、人々は信仰の対象として崇め、ずっと守り続けて来ました。
御祭神は、天照大御神、天児屋根命、誉田別命、大山祇命、神武天皇、坂上田村麻呂将軍。
この神社を目指して尋ね歩いて来た僧侶を、大きな馬に乗った田村麻呂の霊が導いたという事から、「大馬神社」と呼ばれるようになったとも伝えられています。
大きな杉の木が連なる鎮守の森は「みえの樹木百選」にも指定。
かつて、女性の参拝が許されなかったというこの神社は、今でも、その厳粛な空気を漂わせ、本当にここには神様が居るのだと、そんな気配さえ感じさせます。
ちなみに、七里御浜にある獅子岩と、神仙洞の人面岩が、この神社の“狛犬”的存在になっているのだとか。
場所ですが、井戸川沿いに、県道34号線~県道156号線から大馬神社へ。(看板有り)
道中、道が細く、復興工事中の箇所もありますので、気を付けて走行して下さい。
運転に自信が無い方は、県道34号線沿いに大馬神社の遥拝所がありますので、そちらから是非ご参拝下さい。
御朱印も、そちらで頂けます。


熊野市井戸町4333

「大馬神社(本宮)」
熊野市井戸町4333(大馬地区)
「大馬神社遥拝所・結婚式場」
熊野市井戸町1
0597-89-3247
*境内参拝自由
*2015年2月現在、境内一部が工事中なので気を付けて参拝して下さい。


参拝を終え、次に向かったのは熊野市駅。
駅前にある熊野市観光公社で“みえ旅パスポート”に捺印して貰いがてら、朝食の調達に出動です~。


「熊野市いこらい市」
毎月、木本小学校前の「記念通り商店街」で最終日曜日に開催される「いこらい市」。


008いこらい市
地産地消をテーマに行われる、この「いこらい市」。
ここへ来れば、東紀州の全てが分かると言っても過言ではないくらい、熊野地鶏を始めとした熊野地方の名物・名産品をお手頃価格で購入出来る所となっています。


009お店

地元の方との対面販売で、色々なお喋りをしながら買い物が楽しめるという、昭和の時代を生きて来た私にとっては、何とも懐かしい雰囲気。
今はすっかり廃れてしまった商店街の趣きを感じる事が出来る、貴重な場所ではないでしょうか。
ちなみに、“いこらい”とは「一緒に行こう」という意味。
誘い合って買い物して、ひたすらつまみ食いに興じるのも楽しいかもしれません♪


010補助券

ちなみに、お買い上げ金額に応じて、抽選補助券が頂けます。
2枚で1回、くじが引けます。
美味しい物が食べられ、運が良ければ、何か商品が当たるかも・・・という、何とも二度美味しいシステム♪


011ゆるキャラ

しかも、この日は熊野市と熊本県の“熊”繋がりという事で、超有名なゆるキャラ「くまモン」と、地元のゆるキャラ「にいひめちゃん(一番右)」「う~まちゃん(一番左)」も来場。
とっても賑やかな市となりました。
では、皆さん、いこらい市にいこらい~♪


熊野市木本町

「熊野市いこらい市」
熊野市記念通り商店街(熊野市木本町)
9時~12時半
*熊野駅前市営駐車場(←いこらい市開催時だけ無料開放・車高制限2M)、市役所裏の駐車場をご利用下さい。


いこらい市を出て、次の目的地へ向かう前に、ちょっと寄り道。
その先は、平成25年にリニューアルオープンした「鬼ヶ城センター」。
熊野市紀和町にある「丸山千枚田」で作られたどぶろくが発売されると聞いたので、それを購入する為、こちらにも立ち寄って来ました。
しかも、数量限定・期間限定の、貴重な品!
買わずには帰れません!

012どぶろく

ちなみに、こちらの商品は予約制。
お電話で必ず問い合わせてから、ご来店下さい。

熊野市木本町1835

「鬼ヶ城センター」
熊野市木本町1835
0597-89-4141
営業時間9時~17時(*季節によって変更有)
*どぶろくのお問い合わせ先 → 熊野ふるさと振興公社 0597-97-0640


☞熊野市プチ情報
「熊野丼フェア・スタンプラリー」
現在、熊野市では「熊野丼スタンプラリー」が行われています。


013熊野丼

パンフレットに記載されている指定のレストランで、指定の丼を食べるとスタンプが貰え、宿泊券コース(スタンプ4個)か、特産品コース(スタンプ2個)のどちらかに応募出来ると言うシステム。
ちなみに「里創人 熊野倶楽部」の宿泊券が当たるそうです!
これは是非とも参加してみたいイベント♪
平成27年3月31日まで。
応募ハガキを置いていない店舗もありますので、あらかじめ観光協会か、参加店へ問い合わせて用紙を確保してから行かれる事をお勧めします!(←熊野市HPからパンフレットがダウンロード可能)
熊野丼フェア問い合わせ先 → 熊野市水産・商工振興課 0597-89-4111
観光についての問い合わせ先 → 熊野市観光協会 0597-89-0100

国道42号線を南下し、次の目的地へ向かう前に、こちらへ。


「産田神社」
花の窟神社から西へ少し走ると、こちらの神社があります。
熊野市くまっぷ「ご利益七巡り」の一つにも選ばれており、神社のパワーは市のお墨付き♪


014産田神社

ここは、イザナミが、火の神・イカヅチを産み落とし、亡くなった場所とされています。
安産にご利益があるとされ、境内の石を、眼を瞑って拾い上げ、それがもし細長ければ男の子、丸ければ女の子が生まれるのだとか。
妊娠中の方は、是非試してみてはいかがでしょうか。
こちらの神社には“ひもろぎ”という、神の宿る場所として祀られていた跡があり、磐倉信仰の名残を見る事が出来る貴重な場所です。
なお、毎年1月10日に“弓引き神事”が行われます。
花の窟神社前の浜で身を清め、参籠殿に一晩籠ってから弓の腕前を競い合うという、何とも厳粛なお祭です。
そういえば、朝に参拝した、坂上田村麻呂の御霊を祀る大馬神社でも弓引き神事が行われるのだとか。
この産田神社でも同じような神事が行われるのは、この地を訪れ、海賊退治に大活躍した坂上田村麻呂をリスペクトしての事なのだろうか。
是非、一度間近で拝見してみたいです。


三重県熊野市有馬町1814

「産田神社」
三重県熊野市有馬町1814
*駐車場有り
*通常は無人の神社ですので、ご朱印は花の窟神社で頂いて下さい。


沢山の神社を巡り歩き、そろそろ、子供達もいい加減うんざりして来たようなので(汗)
今回の旅の最大の目的である「熊野市紀和町」へ向かいます。
とにかく、乗り物大好きな我が家が次に選んだ場所は、ここ!
「紀州鉱山トロッコ電車」
子供連れには、是非とも紹介したいスポット。
「トロッコ電車」です!


015トロッコ電車

大人でも、十分に楽しめるスポットではないでしょうか(苦笑)
かつては、鉱石の運搬や、労働者の移動などに使われていたトロッコ列車を観光用として復活させ、「湯ノ口温泉」から「入鹿温泉」の間、約1キロを走行しています。
約10分程の短い電車の旅。(←バッテリーで動いているので“電車”です)
サスペンションなんてモノとは無縁の小さな小さな車両に乗れば、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。
かなりの振動で、乗り心地はお世辞にも良いとは言えませんが、薄暗いトンネル内を薄明かりの灯った小さなトコッコ電車でガタガタガタガタ揺られていると、当時の鉱員さんになったような・・・そんな感覚に襲われます(汗)
出来れば、「瀞流荘駅」から乗り、「湯ノ口温泉駅」で下車される事をお勧めします。(←秘境度がより一層増すから♪)
ちなみに、車両の背丈が低いのは、かつてトンネル内には架線が引かれており、それを考慮して、小さな電気機関車が普及したのだとか。
現在、架線は取り除かれていますが、当時の面影度は満点!
普段では滅多に味わう事の出来ない貴重な体験が出来ますので、よろしければ是非どうぞ~。
また、そんな秘境度満点な薄暗いトンネル内を走行する事が出来る“レールマウンテンバイク”も体験可能。(←この日は雨だったので乗れませんでしたが・・・)
勇気ある方は是非!


三重県熊野市紀和町湯ノ口10

「トロッコ電車(入鹿温泉・瀞流荘駅~湯ノ口温泉駅間)」
大人(往復)410円  (片道)210円 
湯ノ口温泉入浴券付往復券 大人620円 
*瀞流荘駅前に駐車場有り。
*トロッコ電車運行時、駅は無人ですので、電車が到着してから、運転手さんに切符をお買い求め下さい。

「レールマウンテンバイク」
1台 2人一組 2600円(牽引車 1台 620円)
*事前予約制。

あ、ちなみに、サルシカの奥田隊長と一緒に紀和町へ行った訳ではございませんよ~!(汗)
あしからず!

旅はまだまだ続きます!