FM三重『ウィークエンドカフェ』2015年3月21日放送

今回は『紀宝町役場 企画調整課』の清水祥斗さんがお客様。
紀勢道の延伸により、紀宝町にも県外ナンバーの車がたくさん走るようになりました。
町へ観光で訪れる人の多くは、道の駅、紀宝町ウミガメ公園に立ち寄ります。
ここはウミガメの保護・啓発活動の拠点として、様々な情報を発信しています。
大きなプールで泳ぐウミガメを見ることができる道の駅。
ウミガメのことを勉強することもできるし、紀宝町の特産品も販売しています。
毎年6月にアカウミガメが産卵にやってくる紀宝町。
その町に世界のウミガメたちが集まって『かめレンジャー』が結成されたそうです。

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■紀宝戦隊カメレンジャー

紀宝町はやはりカメの町なので『紀宝戦隊カメレンジャー』というゆるキャラが登場。
昨年公式キャラクターになり、現在、いろんなグッズ作りを行っているところです。5人。
メンバーは5人。
町で産卵するアカメウミガメが『アカメレンジャー』。
他にも『アオウミガメ』など、世界で7種類いるカメのうち、5種類を名前にしています。


カメレンジャー 紀宝戦隊カメレンジャーロゴ


■全国で初めての『ウミガメ保護条例』

紀宝町で一番の立ち寄りスポットが『紀宝町ウミガメ公園』。
たくさんの人に来てもらっています。
現在いるのは6匹。
飼育員さんがちゃんと見ていてくれますし、保護拠点としての活動も行っています。

もともと、紀宝町の井田海岸がウミガメの産卵地で、昔はたくさんのウミガメが、産卵に来ていました。
昭和63年に紀宝町が全国の自治体として初めて『ウミガメ保護条例』を制定したことから、『ウミガメの町 紀宝町』ということで、取り組みを行っています。
ウミガメ公園は無料でウミガメを見ることができるので、お子さん連れなど、たくさんの人が見に来てくれています。


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■川の参詣道も世界遺産の1つ

紀宝町と新宮市の県境を流れる『熊野川』は、近畿地方で一番長い川です。
そこが『世界遺産熊野古道』に登録されているのですが、川の参詣道としては世界で唯一の世界遺産なんです。
とても雄大で壮大な景色が、紀宝町の自慢です。

そして、その川で三枚の大きな布を帆柱に取り付け川風を受けて進む川舟が
『三反帆』。
せせらぎや小鳥の声を聞きながらゆっくりと遊覧を楽しむことができます。
自然を感じながら進むのが三反帆の特徴なので、忙しい毎日を忘れて乗るのに最適かと思います。
幅があり、流れも比較的ゆるやかなので、安心して乗ることができますよ。

かつて三反帆に乗ることができたのは、身分の高い上皇など。
彼らは川船に乗って本宮から新宮に参拝に来ました。
しかしお供の人たちは、川岸を歩いて向かったそうですよ。


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■紀宝町の特産品『マイヤーレモン』

紀宝町では今、マイヤーレモンというレモンを栽培してまして、紀南地方・・・紀宝町と御浜町を合わせて生産量が日本一となっています。
町では、このマイヤーレモンを、特産品として売り出しています。
マイヤーレモンはオレンジとレモンが自然交配したと言われる品種なので、まろやかな酸味が特徴。
さらに国産なので安心して食べることができるので、ぜひ使っていただきたいと思います。

このマイヤーレモン、酸度は普通のレモンと同じなのですが、糖度が高く
10度以上あるんです。
その分、酸味がまろやかになっているんですね。

いろいろな商品が販売されていますが、生のマイヤーレモンはサラダに入れたりジュースにしたり・・・最近流行った『塩レモン』というのもあります。
『塩レモン』のおかげで、レモン自体の需要も高まったので、そこにマイヤーレモンを使ってもらえればな、と。

なかなか市場に出回っていないので、ぜひこちらに来た時に、買って行って欲しいです。

収穫は10月から翌2月頃まで行うのですが、2月に入るとかなり身が大きくなってきます。
大きくなってくると糖度も高くなってくるので、本当に丸かじりできるんじゃないかな、いうくらいなんですよ。


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■年間を通して楽しめる紀宝町!

今、季節は春ですが、冬の紀宝町はキラキラのイルミネーションがとってもきれいなんですよ。
『ふるさと資料館』で毎年12月1日から翌1月5日までイルミネーションの点灯を行っています。
今年で13回めとなる、イルミネーションイベントは、紀州地域で最大規模だと自負しています。
だいたい20万球の電球を使い、約20mの大きなツリーや光のトンネルも作っているので、是非、冬にも来てほしいです。
イルミネーションイベントを多くの人が楽しみにしていて、たくさんの人出があります。
特に12月末から1月頭にかけては、都会で働いている人帰省した時、これを楽しみに来てくれる人が多いですね。
和歌山の新宮からもたくさん来てくれます。

毎年趣向を凝らして飾り付けをしており、昨年末から今年にかけては子どもたち向けに迷路を作りました。
たくさんの子どもたちが来て走り回っているのを見ると、やっていて良かったな、と思いますね。
毎年10月から11月にかけての土日を使い、ボランティアのみなさんたちのグループで飾り付けをしてもらっています。
長期間の準備なので非常に大変なんですが、みなさん喜んで来てくれるので、そのあたりをモチベーションに、がんばっています。

他に、紀宝町の見どころは神内(こうのう)という地域にある『神内神社』。
別名『子安宮(こやすのみや)』で安産の神様として有名です。
ここが今、パワースポットとして非常に注目を集めています。
というのは、人類宗教学者の植島啓司さんが何年か前に書いた『全国の聖地ベスト100』の中で、この『神内神社』が10位に選ばれたのです。
そこから非常に注目を集めるようになりました。

あと、紀宝町でお花見を楽しむなら、大里親水公園がおすすめです。
川沿いの桜を楽しんでください。
また紀宝町の魅力がいっぱい詰まったお祭りは、10月に行われる『紀宝みなとフェスティバル』。
ここでは海の幸、山の幸のおいしい食べ物がお値打ちに販売されるます。

年間を通して、見どころやおいしいものがたくさんある紀宝町に、ぜひ遊びに来てください!
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