第123回『サルシカ隊長レポート』2015年3月

三重の鉄板観光スポットをまわる旅!
写真師マツバラと伊勢の二見をめぐります!

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三重県人ならば誰もが知っていながら、実際にはなかなか行ったことがない・・・という場所ってありますよね。
その代表的な場所のひとつにあげられるのが、ここ、時代劇テーマパークの伊勢安土桃山文化村ではないだろうか。

実はワタクシもそのひとりであった。
仕事やプライベートで有料道路の伊勢二見鳥羽ラインを通るたびに、山の上にででーんときらびやかにそびえる安土城が目に入る。
はじめて見た時には「なんだなんだなんだなんだ!?」と妻と大騒ぎしたのを覚えている。

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このテーマパークは、1993年(平成5年)に開業。
もう22年の歴史があるのである。

どんなところか簡単に説明すると、安土桃山時代の歴史、文化を扱うテーマパークである。
かつては日光江戸村グループで「伊勢戦国時代村」として運営されていたが、2008年(平成20年)10月から、あの萩本欽一さんを村長に迎え「ちょんまげワールド伊勢」に。
現在は、「伊勢安土桃山文化村」として営業している。

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今回、ご案内をしていただくのは、斉藤やすさん。
伊勢安土桃山文化村の営業奉行所の責任者であり、岡っ引きでもある(笑)。

三重テレビの番組にもいろいろ出演。
ワタクシも何度かごいっしょさせていただいている。

それにしても。
作務衣を着ているワタクシはあまりに風景に馴染んでいるではないか。
岡っ引きとエロ坊主って感じだ(笑)。

「さて、何からご案内しましょうかね?」
「うーん、やすさんはじめ、役者さんが揃っていらっしゃるんですから、やっぱりショーですかね〜」
「ショーね、ちょっと待って下さいよ」

岡っ引きのやすさんは懐からスマホを取り出し時間を確認する(笑)。
そして上演スケジュール表を取り出すや否や、

「奥田さん、走って! もうはじまる! 急いで! ほらこっち!!」

いきなり手を引かれ、園内を走るのである。

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岡っ引きのやすさんにしょっぴかれてやってきたのは、ちょんまげ3Dっぽい劇場。
3Dはない。
3Dっぽいというのがポイントである(笑)。
まあ3D映画は飛び出すようにみえて本当には飛び出さないが、こちらは飛び出すようにはみえないが、本当に飛び出している・・・という説明でわかってもらえるであろうか。
ちなみに演出は「オレたちひょうきん族」の三宅さんである。

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ショーの終了後、役者のみなさんで記念撮影。
ちょんまげ姿のみなさんとこうして写真を撮ることなんてなかなかないですよね〜!!

実は伊勢安土桃山文化村には、変身写真館というところがあって、来場者は江戸人に変身できます。
殿様にだって、岡っ引きにだって、忍者にだってなれちゃう。
しかもそのまま園内めぐりもできるそうなので、まさに時代劇に出演している役者さんになりきれるのだ!!

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続いて体験させてもらったのは、手裏剣打ちと吹き矢!
伊賀忍者に特訓を受けたワタクシなので手裏剣には自信があったものの、標的に当たらないどころか施設の屋根に投げつけて傷をつけてしまう始末。
やすさん申し訳ない。

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が、吹き矢は見事、高得点を獲得!!
ワタクシ、本気で喜んでおります(笑)。

体験は有料。
獲得ポイントに応じて景品がもらえます。

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さて。
伊勢安土桃山文化村を象徴するものといえば、やはり安土城!!

そう、天下統一を見据え、かの織田信長が築いた城である。
実際の城は、「本能寺の変」のあと、消失してしまった。
なので史実から完全に復元したレプリカ建築である。

その総工費、なんと80億円!!
ひいいいいいいい!
そもそもこの施設全体で、300億円ものお金がかかっているという。
想像がつかないスケールである。

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安土城は施設内にはあるが、かなり山の上。
城のぼりの前に山のぼりはしたくないので、素直にバスに乗る。

すると、安土城ツアーの案内をしているというお侍さんが助手席に。

「ようこそいらしていただいた!」

口調も格好もお侍だが、バスの中ですって!(笑)

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「ひゃ〜、これが80億円ですかあ! すごいなあ、80億円〜!!」

一度金額で驚いてしまうと、もうあとは何を見ても聞いても金額に換算してしまう(笑)。
ワタクシは安土城のなかでたぶん10回以上「80億円」を口にしたぞ。

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さて、中へご案内していただこう。
1階は安土桃山時代の歴史を再現した展示を見て回ることができる。
マネキンがやたらリアルで怖い。
まるでお化け屋敷みたい、と言ったら、実は夏場、このお城全体がお化け屋敷になるという。
毎シーズンそれが大人気で、1時間まち、2時間まちのときもあるとか。

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実はこの城にはエレベータもある。
ワタクシたちはそれに乗ってスィ〜と5階へ。
そこからさらに階段をのぼって6階の展望台へ。

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こちらは展望台からの眺め。
二見の海、町が一望できます。

もうね、天下とったど〜、の気分が味わえちゃう(笑)。

ワタクシ、城ほしいです。
秘密基地の近くにお城建てようかしら。

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そして!!
さらに上があります!!
7階は豪華絢爛の「黄金の間」。
壁、天井すべてに金箔が貼りめぐらされている。

「ここで寝たらうなされるだろうなあ、オレ・・・」

と、写真師マツバラ。
彼は一生、金とは縁がないようである(笑)。

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あああ!
あまりに楽しくてどんどん紹介してたら途中で終わってしまったああ!!
というわけで、後半につづく(笑)



写真/松原 豊