FM三重『ウィークエンドカフェ』2015年5月2日放送

今回は灯台と絵かきの町、志摩市大王町から2人のお客様をお迎えしました。
『宝志摩(たからじま)実行委員会』で活躍する濱口広美さんと福永友美さんです。
海の幸が豊富で、素晴らしい景色に囲まれた志摩。
宝がいっぱいの町です。
地域の風習、伝統を大切に、楽しく次の世代へと伝えていくのが『宝志摩実行委員会』のみなさんです。
私たちが住んでいる志摩は宝物がいっぱいなんですよ。
すべてが宝なんですよ~。と濱口さんと福永さん。
では、志摩市大王町を中心にトレジャーハンティングを楽しみましょう。

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  濱口広美さん(左)福永友美さん(右)

■観光協会大王支部の女性を中心に会を結成した『宝志摩実行委員会』

濱口 志摩市観光協会の大王支部の女性で、地域貢献ができないかと始まったのが『宝志摩実行委員会』。
だから女性の委員会でもあるんです。
大王町は灯台と絵かきの町というイメージがありますが、他にもまだまだ良い所はたくさんあります。
例えばともやまから見る夕日もキレイですし、大王町はどこもきれいなので一周してもらっても良いと思います。
食べ物もおいしいですよ。

細い路地などがたくさんあるので探検心を持ってもらうと楽しいです。
波切神社は、以前いらしたお客さんに「トトロの森に似てるね」と言われたことがあるんです。
そういうところとか、路地に入ると石畳などもきれいですよ。

それから、漁港ですから猫が多いですね。
写真家で猫の写真を撮っていった人もいますよ。
新鮮な魚が揚がるから、猫もたくさんいるのかな、と思います。
一度有名な写真家の方も来て、三重県の猫として神島と大王町の猫を撮っていかれました。
その時に、ウチの猫も撮っていただきました(笑)


福永 猫が多い町で、海と灯台と猫・・・合うんでしょうね、イメージ的に。


濱口 猫は絵画に描かれることも多いですね。
絵描きの町の絵画展でもよく見かけます。
別の大王町の良い所は小道でしょうか。
そこに入ったらいろいろな物がみえるというか。
私たちには気づかないところも、他の地域の人にはちょっと違って見えるようです。
そういうことを味わって欲しいので、大王の人と小道を歩いてみてほしいですね。


福永 波切では海辺でなくてもだいたいどこからでも、海が見えるんです。
自宅は浜辺ではないのですが、ベランダから水平線が見えるんです。
また、波切に入って港へ向かうまっすぐの道でも、パッと開けて海が見えます。
どこへ行っても・・・それこそお墓参りに行っても海が見える。
そんなところも波切の魅力の一つではないでしょうか。


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■わんこてん大会!

福永 地域貢献を兼ねて、自分たちの出来る範囲で年に1回は必ずお祭りを開いています。
昨年からは『わんこてん』・・・『わんこそば』のトコロテンバージョンを開催し、みなさんに楽しく参加してもらっています。


濱口 輪島のわんこそばを食べに行った人、そばをトコロテンにしたら面白いのではないかと。
志摩市はトコロテンの原料であるテングサがたくさん採れ、一年中トコロテンが食べられるので、ちょっとやってみようじゃないかと。
それがきっかけですね。
大王の地域でもいろいろあるんですが、波切では箸一本で食べます。
入れる薬味は玉ねぎと辛子。
場所によってはきな粉、三杯酢だったりしますが、波切地区はめんつゆです。


福永 しかも箸は塗り箸なんです。
滑るのですが、何故か割り箸ではなく塗り箸。


濱口 そうなんですよね。多分飲み込む感じになると思います。
何故か塗り箸なんですよね。


福永 おそらく昔、家族が集って家でご飯を食べたり、お葬式があると、みんなが集まって近所の人も手伝いに来てくれたりして・・・それで塗り箸などもたくさんあったと思うんです。
具材も他地域はニラを入れるとかもあるそうですけど、波切は玉ねぎを入れて、箸一本でチャッチャと。


濱口 他からお嫁に来た人はびっくりすると思いますよ。
それに食べるのにも苦労するでしょうね。
私たちは慣れてますけど。


福永 大会の時に、「どうやって食べるの」と聞かれたこともありますね。


濱口 もう、すする感じになってしまうのかな。
『わんこてん大会』では時間を1分とかに決めて、それで何杯食べられるかを競う大会。
何杯か食べたらお腹いっぱいになりますが、トコロテンは身体にも腸にも優しいので、健康にも良いと思います。
是非、志摩市のトコロテンを食べて欲しいです!


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■大王町の子供たちが波切音頭のダンスバージョンを練習する『Dキッズ』

福永 お祭りは大変ですね。
終わってみれば失敗もあったり、ああすればよかったなども後悔もありますが、でも、最終的には楽しかったなと思えます。
第2回は、第1回より会場がちょっと広くなったり、一応変化はしていっています。

第1回は灯台のところの小さな公園で、小さなお祭りや秋の夜祭りをしました。
第2回からは他の人の協力も得て、もうちょっと広いところということで、観光駐車場を使用させてもらっています。
そこで私たちが立ち上げた『Dキッズ』のダンスを披露してから、折り紙教室があったり、他のダンスチームの披露・・・昨年はマーチングも来ましたね。
さらに地元の方にお店を出してもらいました。


濱口 それから『カツオまつり実行委員会』さんにお願いして、キャンドルナイトを開催しました。
大王崎灯台の下のすばの浜のところまでキャンドルを並べてもらって。
とても幻想的でした。
祭りはいつも夕方から夜にかけてなので、それもまた楽しみの一つです。


福永 お祭りでダンスを披露した『Dキッズ』立ち上げのきっかけは、大王地区には子どもがゲンキに踊れる環境がなかったこと。
そこで昔からある『波切音頭』をベースに音楽を作りなおしてもらい、昔からの伝統を受け継ぎつつ楽しく踊れる『Dキッズ』を立ち上げました。
参加している子どもたちは、幼稚園から6年生までです。


濱口 幼稚園の子どもが踊っていても可愛いです。
私たちが求めているのは、本当に『楽しさ』なので。


福永 子どもたちが楽しく踊れるダンスを目指しています。


濱口 小さな頃からこのダンスを通して、波切音頭もマスターしていけると思います。
これが未来にかけて受け継がれていくと、私としても嬉しいですね。


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■伊勢志摩ツーデーウォーク

濱口 『伊勢志摩ツーデーウォーク』が5月23日(土)、24日(日)に開催され、大王町は20kmと30kmのコースになっています。
大王の町を歩くのはもちろん、23日に浜島地区が新たにコースに入ります。
浜島のBGから南張海水浴場まで。
太平洋を見ながら歩いてもらうコースなので、また違った一面が見られるのでは、と思います。


福永 是非来ていただきたいですね。


濱口 7つのコースのうち、自分の好みに合ったコースを選んでもらって、楽しみながら、自分のペースで歩いてゴールする、という達成感を味わって欲しいと思います。