三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2011年5月7日放送

ゲンキさん史上最年少!
20代の若さあふれるグループが、牛フン堆肥を活用した環境にやさしい野菜・米づくりにチャレンジ!

四日市市上海老町の『加藤牧場』。
ここは、和牛の繁殖から肥育までを一貫して行う、全国でも数少ない牧場です。
毎月20頭以上の黒毛和牛を出荷しているとのこと。
ここから出る『牛フン』を活用して、環境にやさしい野菜づくり、米づくりを地域の人たちと行い、資源循環型農業の拡大、そして耕作放棄地を減らす取り組みをしているのが、

『牛フンネットワーク.m29』のみなさん!
昨年9月に設立し、今年2月、美し国のパートナーグループに登録された、まだスタートしたばかりのグループです。
メンバーは、代表の加藤勝三さんを筆頭に、ほとんど20代!
きっかけは、もともと畑を作っていた女性が、堆肥用に牛フンを分けてくれないか・・・と持ちかけたことから。
そこで牛糞の可能性に気づいた加藤さんが、メンバーを募って牛フンを活用した野菜作りをスタートさせたのだそう。

なので、メンバーは会社員や豆屋、ひじき屋・・・農業とは全く関係なし。
野菜作り経験があるのは、前述の、もともと畑づくりをしていた女性のみ。
しかし他のメンバーも、おじいちゃんが畑をしていた・・・など、野菜づくり・米づくりへの興味はあったそうです。

牛糞を利用しての堆肥づくり。
堆肥から湯気が出ているのが、よく発酵し、発熱している証拠。
堆肥を棟から棟へと何度も何度も移し替え、空気を入れてやる必要があります。
夏場で1ヶ月、冬場なら2ヶ月、この作業を繰り返して堆肥は完成します。

この堆肥が田畑に混ぜ込まれ、強くておいしい農作物をつくり、
そして刈り取られたワラなどが牛のエサとなって戻ってきます。
モリモリ食べて出したものは、また時間をかけて堆肥と変え、再び田畑へ。
地域の中でめぐる小さな循環。
これが環境的にも経済的にも優れた資源循環型農業なのです。


若さの勢いで、つくりはじめた畑は、その名も『FUN畑(ふんばった)』。
牛フン堆肥で耕作放棄地の土壌改良を行い、野菜づくり・畑づくりに奮闘しています。

この日は、里芋やスイカなどを植えつけました。
手間ひまかけて、汗を流して、地域と夢を育てるのです。

牧場の牛肉と、牛フン堆肥を使った野菜でバーベキュー。
そもそもは、「バーベキューするなら野菜も作りたいよな」という何気ない言葉がきっかけだったとか。
その何気ない一言と、野菜作りへの興味、そして牛フンを活用した堆肥えお作ろうという発想が、すべてを繋げ、いまカタチとなりつつあるのです!

今年7月30日にはみなさんの畑『FUN畑(ふんばった)』で育てられた野菜を振る舞う、「みんなで食べたい会」を開催予定!
自分たちがふんばって育てた野菜を食べてもらおうと、張り切っています!