FM三重『ウィークエンドカフェ』2015年7月25日放送

今回のお客様は、紀北町にオープンした『始神テラス』のオープニングスタッフ、武村美希さん。
6月28日から営業が始まった『始神テラス』。
武村さんは、毎日張り切ってお仕事をされています。
土日になると駐車場は早い時間から満車になることもあるそうです。
紀北町や御浜町の特産品を中心に東紀州のおいしいものが並んでいます。
売店の商品の数は1000アイテム以上。
オープン前日は大変だったそうです。

7-25-2

■ひのきの香りに癒される『始神テラス』のオープニング

『始神テラス』の建物には、ヒノキをふんだんに使用しています。
入った時にヒノキの香りがするので、気持ち的にもリフレッシュできるのではないでしょうか。
こちらは物販や飲食も充実していますが、そもそもは休憩のスペース。
なので、よそから来た方も、ゆっくりと安らぐことができると思います。

オープンする前日は、先が見えるようで見えないみたいな感じで大変でした。
商品の登録があったりで業者さんもバタバタしたり、こっちもバタバタで、朝の8時から夜の10時半まで残っていたのですが、みんなもう、が頭が真っ白。
でもどんどん物産の方やカフェの方が出来上がっていくのが、目で見てわかっていくんです。
陳列棚の商品がどんどん増えていく。
自分たちでお店を作っているという実感がありました。

ここに勤めてみたいと思ったきっかけは、私の出身が紀伊長島で、ここが生まれ育った故郷だから。
私は一度、大阪に出ていたのですが、離れてみて初めて外から自分の町を見た時、海もあって山もあって、とても良い町だな、と。

勤めてみてわかったのは、オープニングってこんなにおもしろいんだということ!
この地域もどんどん過疎化していく中で、どんどん新しいものが生まれていくのが実感できるんです。
この、オープニングへの過程に携われたことが、自分の人生で、絶対糧になっていると思っています。

また、お客様に地域の良い物や好きな物を紹介することで、自分の町を見直すきっかけになりました。
さらに、ここは一つの施設にいろいろなお店が集まっているので、「こんな商品があったんだ」という発見があります。
例えば昨日は、物産でサメのみりん干しみたいのを発見し、とっても驚きました!
「サメ!?水族館!?」って。
普段目にしているようで、案外見ていないものの発見がありますね。
身近にあるのに食べてなかったものとかあるので、面白いです。

 

4-6-7

■地元の人たちが歩いて来られる、地元密着型パーキングエリア

子どもみたいな気持ちなんですけど。
事務所が上にあってガラス張りなので、お客さんが来るのが見えるんですよ。
「来るかな〜、来るかな〜」って。
お客さんが増えてくると嬉しいですね!
オープン時のイベント、『天むす』と『あおさ汁』の振る舞いに携わったのですが、こんなに嬉しいことを言ってくれるのかというくらい、町の人から「楽しみにしていたんやよ〜」と言ってもらいました。
自分たちは配るつもりだったはずが、みなさんの気持ちを受け取る側になり、気持ちが新たになりました。
オープンの日は小さなお子さんから年配の方まで、たくさんの方がいらっしゃいました。

それから、『始神テラス』のある三浦地区の人たちは、徒歩で来ることができるんです。
入り口でインターフォンを押してくだされば、スタッフが開けますよ。
新鮮な野菜も置いていますので、三浦地区のみなさん、散歩がてら来るのが楽しみにしてくれています。
「開けて〜」って、くるんですよ(笑)。
地域に密着した建物になっているのかなと、ちょっと嬉しいですね。
高速道路のお客様も来ますが、ここは無料区間なので、地域の人にもたくさん来て欲しいです。

 

4-6-2

■地域色豊かな物販スペースやレストラン!

みなさん、『カメノテ』ってご存じですか?
フジツボの仲間でとてもおいしいのですが、見た目がちょっとグロテスクなんです。
販売を始めた時は正直どうかと思ったのですが、今、とっても売れているんですよ!
味は見た目と関係ないということが、みなさんわかってきたというか。
鮮度の良い状態で販売できるところはそうそうないので、これを目当てに買いに来る方もいるようです。

私は子供の頃、カメノテが食べ物だって知らなかったんですよ。
実はおいしくて、お酒のおつまみにピッタリなんです。
塩ゆでしてそのまま食べると、もう止まりません!
この辺りの居酒屋さんでは、普通に突き出しとして出てきますよ。
こういった紀北町ならではの旬のものがあるのが良いのだと思います。

レストランでは地元の新鮮野菜や獲れたての魚など、どれも新鮮なものを出していこうと決め、『種まき権兵衛家(ごんべっち)カフェ&レスト』では、『キホクニヤ丼』という海鮮丼を開発しました。
本当にたくさん新鮮な魚介が乗っていて、おいしくて大人気です!
スタッフの特権として食べたりもできるんですが、やはりお昼の11時過ぎから13時まではお客様が多いので、さすがにちょっと・・・。
空いているときは、名札を外して行って、チョロチョロっと食べさせていただいています(笑)。
岩清水豚のトンカツもおいしいですし、シェフが開発しながらこだわって作っているのを感じますね。
私は食べたことがないのですが『権兵衛ラーメン』というメニューもあります。
これは魚粉をかけて食べるらしいので、不思議な感じですね。
まだメニューのコンプリートはしていませんが、オムライスはおいしかったです!
ソースがミートソースで、個人的にはこれが好きですね。

また、メニューだけでなく、家具にも細かい配慮がしてあります
椅子はヒノキの椅子。
小さな子が椅子に座る時にしっかりと安定するよう、工夫されています。
テーブルの角は1つ1つゴムのカバーで保護をしているんですよ。

 

4-6-6

■オープンを通して、みんなの絆が深まった!

私はオープンの10日位前から入ったのですが、どんどんみんなが絆が深まっていき、仲が良くなりました。
助け合っていくというか・・・特にオープン前は助け合っていかないと、誰かが単独でいても回らないですから。
「これやっとくから、これやっといて!」みたいなことを言い合える仲間になっていきました。
上司もとても良い人なので、助けてもらっています。
第一期性とか、お祭りの第一回のメンバーとか、そういう人たちって、すごい団結力が生まれますよね。
それと同じように、オープニングに携わる人たちって、絆が深くなるんです。

実は私、以前は小学校の講師をしていました。

自分が新しいことをはじめ、新しい施設のオープニングに携わるという、二重に新しいことに飛び込んでいくということ。
これは学校では味わえないことですね。
講師時代も地域の方と関わっていくということに力を入れていましたが、まったく違う方向から地域の人と関わったりすることが多く。
・・・業者さんと関わったりすることなんて、そうそうありませんよね。
新しい試みがすべて、自分の成長にもつながっている気がします。
今年は新しいこと、チャレンジの年になったと思います。

仕事に来るのが毎日楽しいです!
今日は何があって、どんな電話がかかってくるんだろうと。

また、新しいことをしようとしているのは私だけでなく。
業者さんの中でも、サンマの押し寿司の見せ方にこだわってみたり、お菓子屋さんでも、ここ始神テラスでしか置かないものを作ってきてくださったり。
町の人たちも、前に出ようと頑張っているのを感じます。
高速で立ち寄れる『始神テラス』で、町の良さが生きてほしいと思います。