三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年9月6日放送

大紀町をもっと知って、見て、楽しんでもらいたい!
体験プログラムや大紀町ブランドの確立で、郷土愛を育むとともに、県外からのお客さんもまねきます!

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今回は、大紀町全体をゲンキにしようとがんばっている『大紀町地域活性化協議会』をご紹介します!

あれ、なんですか、このTシャツは!?

「「海・山・川」、自然豊かなこの大紀町の自然の宝庫を『大紀圏』と例えて、そこに、みなさんに突入してもらいたいとの思いで『大紀圏突入』ロゴTシャツを作りました」

と、協議会の山添みゆきさん。

 

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『大紀町地域活性化協議会』の会長、奥川拓さんに、お話をうかがいました。

「少子高齢化で人口が減っていく中で、商工会も会員がどんどん減っていっています。
なんとかそれを食い止めるという目的で、『大紀町地域活性化協議会』を立ち上げました。
いろいろな事業を立ち上げることで都会と田舎がうまく交流して、経済が活性化されることを目指しています」

 

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『大紀町地域活性化協議会』は平成25年7月、大紀町商工会の会員を中心に発足。
大紀町の豊かな地域資源を活かした「体験型観光事業」、地域の特産品のPRと販路拡大を目指す「ブランド化事業」。
この2つを大きな柱として、大紀町の活性化に取り組んでいます。

 

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この日は子どもを対象とした『たいき不思議発見・七保牛の秘密に迫るツアー』を開催。
参加したのは、町内の大内山地区の小学生たちです。

 

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「大内山牛乳を育てているホルスタインは見たことはあるけど、七保牛は見たことがないので、それを生で見てみたいです」

「牛の見学も楽しみだけど。一番食べるのが楽しみ」

子どもたちの目当てはさまざまです。

 

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子どもたちが訪れたのは、大紀町七保地区にある、七保牛の牛舎。
まずは牛舎の見学です。
珍しいお客さんに、牛の方が興味津々。
子どもたちと牛、互いが互いを観察しあっているという感じです。

 

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ここにいる牛はすべてメスで、黒毛和種。
エサは1日2回。
朝晩、1キロのワラと4キロの配合飼料を食べるそう。
つまり1日に2キロのワラと8キロの配合飼料。
それで増えるのは1日に1キロ。
・・・などなど、七保牛についてのレクチャーを受ける子どもたち。

 

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「都会の子の方が田舎の体験を好んで来られることが多く、すぐ近くにあるのに体験したことない子がほとんどです。
でも地域の子どもたちにこそ、世界ブランドである松阪牛を大紀町で肥育しているということを知ってもらいたいです。
それが郷土愛につながっていくと思います」

と山添さん。

「子どもたちが何だろうと興味を持ってくれて、牛飼おうと思ってくれるとうれしいですね。
今、どんな産業も後継者不足なので、こういった体験を機に、このブランドを続けてくれる子どもが一人でも二人でも、出てきたら本当にうれしいことです」

と、今回の体験の案内役を務めた、肥育農家の辻原浩哉さん。

 

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牛舎の見学会のあとは、場所を移して、仔牛の買い付けから、共進会までの仕組みをJAの担当者から学びます。

 

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そのあとは、いよいよ、お待ちかね!
地元のおいしい食材、七保牛を味わう「地産地消クッキング」。
みんなエプロン姿に着替えて、自分たちでお昼ごはんの準備。
これも地元の魅力を知る大切な体験。
慣れないながらも、みんな楽しそうです。

 

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子どもたちの料理体験の手伝いをするのは、食を通じて健康づくりの普及啓発活動をしている『大紀町食生活改善推進協議会』のみなさん。

 

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この日のメニューは、七保牛のサイコロステーキ。
シイタケなど、大紀町産の農産物を添えました。
お味噌汁の具やサラダの野菜も、全て大紀町産。
デザートは、大内山牛乳を使った寒天ゼリー。
オール大紀町の、まさに地産地消ランチです。

 

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「肉汁が出ておいしい!
きっとエサをたくさん食べているからですね」

「牛を育てている人が心をこめているから、こんなにおいしいのだと思います」

牛を育てる大変さ、生産者のこだわりを学んだ子供たち。
さらに、それを自分たちで調理した七保牛のサイコロステーキは、いつにも増して、おいしいようです。

 

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大紀町産のしいたけや野菜、ごはんを頬張る子どもたち。
地域の魅力ある資源を見て、体で感じる。
そして、食べて学んで、郷土愛を育む。

 

これが今回の体験ツアーの狙いであり、『大紀町地域活性化協議会』の目的なのです。
地域内外に向けた体験プログラムの開発。
その受け皿として、体験指導者の育成と民泊の確保。
大紀ブランドの確立と積極的な売り込み。

「大紀町は伊勢志摩のような派手な観光スポットはありませんが、海・山・川と、自然はどこにも負けません。
この恵まれた自然を生かした魅力あふれる体験を中心に、県内外からたくさんの方に来てもらい、みなさんが笑顔になるような、そして、地域の方が笑顔になるような、活動をしていきたいです」

と、山添さん。

 

大紀町をもっと知って、見て、楽しんでもらいたい。
『大紀町地域活性化協議会』の積極的な取り組みはきょうも続けられています。