古い蒸気機関車が展示され、時に子どもたちの格好の遊び場になっている公園がある。
あ、私も××公園で遊んだことある!って方は多いのではないであろうか。
私もそのひとり。
津駅近くの偕楽公園に置かれている蒸気機関車でよく遊んだ。
運転手になった気分で、小さな窓から線路なき前方を眺め、吹き上げる煙と車輪が動き出す音を想像してコーフンしたものだ。
県内には、蒸気機関車を展示している公園(無料で入れるところ限定)が6ヶ所あるという。
そのすべてを回ろう!!
そんな思いつきの旅に写真師マツバラと出かけた。
いよいよ3ヶ所目!
午前8時に津市美里町のサルシカ秘密基地を出発し、まずは伊賀の余野公園へ。
1時間弱取材して、お隣の亀山市へ20分ほどかけて車で移動。
関町にある関ロッジに到着したのが、9時30分。
ここでまた1時間弱取材したのが前回。
で、3カ所目。
同じく亀山市内。
亀山城内にある亀山公園が目的地であった。
関からの移動時間は15分ほど。
到着したのは10時半を少し回ったところであった。
まあ順調な展開である。
紅葉がはじまった亀山公園を歩くワタクシ
ま、実際このスピードで取材をしていくのはかなりしんどい。
疲れる。
なんでこんなことしてるんだろ、と疑問に思えてきたりする。
だからあまり深く考えない!(笑)
とにかく前へ突き進むのだ!
亀山公園の蒸気機関車は、遊具が並ぶ公園のすぐ横にあった
屋根もかかっていて保存状態は良さそう。
が、残念ながらここも柵の中へは入れない。
柵の外から眺めるのみである。
この蒸気機関車C58359は・・・・
昭和19年1月に川崎車両の神戸工場にて製造。
戦時中、そして戦後の復興期の中、26年以上も走り続けてきた。
廃車となったのは昭和45年3月。
全走行距離は、132万キロにおよぶ。
セスナ機が機関車のとなりに展示されている
終戦後5機購入された機体のうちの1機であり、遊覧飛行や取材飛行に使用された、とあるが、詳しいことはわからない。
ただこちらの保存状態はきわめて悪く、もうぼろぼろの状態。
こちらも柵があって手に触れたりすることはできない。
たぶん人が乗り込んだら、その重さで潰れてしまうに違いない。
そんな状態であった。
亀山の歴史と文化にも触れる
亀山公園に展示してある蒸気機関車の真ん前に、
亀山城の「多門櫓」が今なお残る。
18世紀後半頃に武器庫として建てられ、明治期には士族授産の木綿段通 (もめんだんつう)工場として使用されていたらしい。
三重県で唯一現存する城郭建造物として県史跡及び県有形文化財に指定されている。
ぜひこちらにも立ち寄ってもらいたい。
写真/松原豊