FM三重「ウィークエンドカフェ」2011年7月30日放送

NPO熊野ふるさと倶楽部の久保咲恵さんは、国道42号線沿いに、メイドイン熊野の量り売り[木花堂]をオープンさせました。
熊野の自然・風土を、素材またはテーマとして産みだされた生活必需品や生活雑貨を、量り売りまたは過剰包装なしで販売する、奥熊野の海沿いの小さなお店です。(2011年6月23日open)

■どんなコンセプトのお店なんですか?

熊野でしか手に入らないものにこだわって、衣食住に関わるものを置いています。
熊野のいろんな生産者の方を紹介できるお店でもありますね。

作家さんがつくった手づくりのものが多いですね。
その道のプロの方がつくったものもありますし、試しにちょっとつくってみたってものもあります。

加工品はあまり置いていません。
瓶づめとか缶詰とか。
「乾物などの保存がきくものか、またはこの時期だけ、ここ(熊野)でとれるものとかを少量で置く、ということをやっていきたいと思っています。」

■なぜお店をやろうと・・・?

2年くらい前ですかね、お店をやりたいなと漠然と思いはじめまして。
最初はノートにお店のコンセプトを書いたり、売りたい商品の絵を描いてイメージを膨らまして。
妄想して楽しんでいました(笑)。

今年に入って、本格的にお店をやろうと動きはじめたら、本当に偶然にいろんな生産者の方と出会う機会にめぐまれて・・・。
自然と商品が集まってオープンできたって感じですね。

■おじいちゃんおばあちゃんの故郷でお店を営むということ

熊野は父の故郷なんですよ。
だから夏休みになると神奈川県からよく遊びにきてました。

でも熊野に移住をしてきてから気づくことも多いですね。
熊野にはハチを飼っている人が普通にいるんですよ。
ハチミツをとってるんですね。
県道を走っていても結構ハチの箱があります。

みなさんハチミツが好きなのかなあ、と思ったらそうでもなくて(笑)、
ペットみたいに飼ってるんですよ。

そんなみなさんから、蜜蝋をもらってキャンドルとかつくっています。

■木花堂という名前は・・・?

昔ながらの本藍染めをしているご夫婦がいて。
そのご主人に名付けていただいたんです。

私の名前が咲恵なので、
その「咲く」から話が広がって、
木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という古事記にも出てくる神様の話になったんですね。

それで「木花」の響きっていいなあ、と思って。
他に候補もなかったので、すんなり決まりました。

数日後、藍染めのご主人に報告したら驚いていましたけど(笑)。

いま、
お客さんは地元の人がほとんどです。

だからついついお客さんと話し込んじゃいますね。
生産者の人の話や、その地域の話を。

でも、
お気に入りの商品を見つけてもらって、そこがお気に入りの場所になってくれたらいいな、と思います。
あと、旅の人がふらりとやってきてくれたりしたら嬉しいですね。

メイドイン熊野の量り売り[木花堂]