津市の豊が丘団地は、開発から40年以上過ぎ、高齢化が問題になっています。そんな中、がんばっているのが『エンジョイクラブ』のみなさん！

自治会の60歳以上のメンバーがお揃いのジャンパーを来て集まり、毎朝ラジオ体操を行っているんです！

「雨の日以外は毎日出席しています。
心と身体がほぐれるんです」

「私は一番出席していると思います。これが健康のバロメータなので、ほとんど休んでいません」

と、『エンジョイクラブ』の山嵜正子さんと山路芳子さん。

『エンジョイクラブ』会長の宮崎正之さんに、クラブの設立についてお話を伺いました。

「団地の高齢化が進んでいる中、みんなが家に引きこもったり病気になってしまったら大変ですよね。
まずはラジオ体操をして健康を維持すること。
それから必ず外に出ることになるので、たくさんの人たちと知り合いになることができます。
これが『エンジョイクラブ』の活動の原点で、そこからどんどん広がっていったのです」

「健康づくり・地域づくり」を目的に、豊が丘団地で最も大きい第一自治会の有志によって3年前に設立された『エンジョイクラブ』。
現在の会員は、およそ90人。
その活動は幅広く、朝のラジオ体操に始まり、グランドゴルフ、卓球、ゴルフ、カラオケ、俳句、健康体操、菜園など、みなさんで、ワイワイガヤガヤ楽しんでいます！

ラジオ体操の後、そのまま公園でスタートしたのが『グランドゴルフ』。
これもラジオ体操同様、雨さえ降らなければ、毎朝楽しんでいます。

「グランドゴルフは個人プレーでコース設定が簡単なので、みんなでワイワイできます。
会話と笑顔がはずむのが、一番健康に良いと思います」

と、グランドゴルフ担当の長谷川信雄さん。

「毎日楽しいですね。今までは引っ込み思案であまり人とは話さなかったのに、大きな声で話せるようになりました」

「今までは挨拶しかしませんでしたが、参加すると顔見知りになっていろいろな話ができるのが嬉しいです」

と、黒田吉之さんと宮崎順子さん。

『エンジョイクラブ』は人生を楽しむためのクラブでありつつ、学童の見守り隊も行っています。

「ここの学童はみんな、ここの横断歩道を通りますが通勤の自動車が非常に多く、信号もないので危険なんです。
地域の学童は地域の人たちで守ろうと、みんなで考えています」

と、学童見守り隊担当の辻本栄太郎さん。

続いてはなんと、卓球クラブ！
それにしても幅広い活動内容ですね！

「普段はあまり運動しない人も、ここで卓球をすると生き生きして、健康そのものになっていきますよ」

と、卓球クラブ担当の奥井繁一さん。

「ここではまだ日が浅いですが、卓球は65歳からしていました。今は83歳です」

「自分のためにも身体のためにも良いかなと思い、始めました。
歳を取ってくるとキツイですが、楽しいですよ」

「卓球だけでなく他にいろいろ行事もあり、年に1回の日替わり旅行もあるので、積極的に参加しています」

と、大島弘巳さん、井方一明さん、滝川多恵子さん。

さらに場所は変わって、菜園クラブ！
約660㎡の遊休地を地元企業から無償で貸してもらい、タマネギ､サツマイモの栽培を行っています。

ごらんください！
たくさんのサツマイモが出てきました！
このサツマイモ、この後どうするのでしょうか。

「地域のみなさんや子どもさんたちと一緒に収穫祭をして、みんなで分けるんです。
去年は大盛況だったんですよ」

と、小佐井由利子さん。

ここまでは実は、活動のごく一部。
他にも、カラオケ、俳句、健康体操、ゴルフなどなどたくさんのクラブ活動があるんです。

しかも、メンバーみんなに、全ての企画・行事を知ってもらい仲間意識を持ってもらおうと、新聞も毎月発行！
各教室やイベントの情報もわかるようになっています。

『エンジョイクラブ』を始めてからの地域の変化を、幹事メンバーの畑英文さんと黒崎徹也さんにお聞きしました。

「4月の花見会など、地域全体で子どもたちとも交流するようになりました」

「知り合いや仲間が増えましたね。
みんなが元気で長生きしてくれたら良いなと思います」

明るく・楽しく、「健康づくり」と「仲間づくり」と「地域づくり」。

エンジョイクラブのみなさんの取り組みは、まさに、人生を楽しむクラブ活動です。