三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年12月13日放送

日本の台所、東京・築地市場で三重県の魚介類をPRするイベントを開催!
三重県各地の漁師さんたちが、自然豊かな三重の海が育てた海産物を東京へ、そして全国へと発信したい!広めたい!と立ち上がりました。

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こちらは東京の築地市場です!
規模、取引額ともに、世界最大級を誇る卸売市場で、取り扱っている水産物は、国内外のものを含め、およそ480種類。
1日の入場者は、およそ4万2千人。
24時間眠らない、まさに関東の台所です。

 

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そんな世界最大の市場へ向かったのは、三重県各地の漁師さんたち。
自然豊かな三重の海が育てた海産物を東京へ、そして全国へと発信したい!広めたい!と立ち上がりました。
今回、PRする相手は、築地市場の仲卸人!
セリで商品を仕入れ、小売業や飲食店に販売するまさに、魚介の目利きのプロです!

 

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築地市場の中にある『東卸会館』が今回のPRイベントの会場です。
主催者である、三重県農林水産部水産流通班の班長、伊藤徹さんに、お話を伺いました。

「今回は仲買人さんを対象に、三重を代表する生産者の方々が、各自の獲っているものの素晴らしさや、おいしさをPRしてもらいます。
一般の消費者向けには、日本橋の『三重テラス』で開催経験はありましたが、こうした場所で仲買人さんを対象にするというのは初めての試みです」

 

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「南伊勢町の奈屋浦から来ました。
巻網漁業でアジやサバ、イワシなどを扱っています」

「私は志摩市和具で海女漁を行っています。
自分たちが獲った和具のサザエやアワビが、どんどん市場に出回ってみなさんに食べてもらえると最高ですね」

と、今回イベントでPRする三重県の漁業者、清水三千春さんと、海女の柴原真澄さん。

 

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別の会場では、三重の漁師さんたちが売り込む海の幸を使った料理が準備されていました。
この日のイベントは、三重の生産者によるプレゼンテーションと試食会の2部制で、自慢の海産物をPRするというもの。

12時過ぎ、仕事を終えた仲卸人のみなさんが、続々と会場に集まって来ました。

 

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この日、イベントに参加したのは、仲卸人など、約100人の築地市場関係者たち。
一方、仲卸人のみなさんに、三重の海産物を熱く売り込むのは県内の7つの地域から集まった「オール三重水産チーム」。
PRしたのは、伊勢エビ・マダイ・ブリ・サバ・アワビ・はまぐり・海苔。
どれも自らの手で獲り、育てる自慢の海の幸。
その魅力・おいしさ・こだわりを、築地の仲卸人に、熱烈アピールしました。

 

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PRタイムに続きましては会場を移して、いよいよ、試食会の始まりです!
もうすごい賑わいです。
みなさん、おいしそうに食べていますね。

 

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仲卸人のみなさんに出されたこの日の料理は、伊勢海老と伊勢まだいのお造り。
南伊勢奈屋浦で揚がったアジの味噌煮、クロムツなどなど。
味噌汁のはまぐりは桑名産です。

それぞれの素材本来の良さを、しっかりと味わってもらえるように、様々な種類の料理を用意しました。

全国の魚を扱い、まさに目利きのプロである「築地の仲卸人」は、三重の海産物を、どう感じたのでしょうか。

 

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「ウチはずっと三重県の伊勢海老を扱っています。
今年は値段が高めだけど品物は良いので、東京にも結構来ています」

「『桑名のはまぐり』、名前は有名で知っていたけど、こちらでは千葉産が主流なので食べたことがありませんでした。実際食べてみるとおいしいですね。
お客さんに勧めるためにも、今日試食させてもらって良かったです」

 

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「三重県のものは何でもおいしいですね、味が濃いというか。
きっと漁場が良いのだと思いました」

「最近では『三重県産のアサリが欲しい』『浦村の牡蠣が欲しい』など、指定してくる人が多くなり、ブランド化しているのを感じます。
漁師さんたちの熱意が我々に伝わることで、もっとがんばって売ろうという気持ちになりますね」

仲買人のみなさんからも、好感触な反応が!

 

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県内生産者さんへも、お話を伺いました。

「こういう市場のニーズを我々生産者側も聞いて、それに近いだけの商品荷造りを、やはり提供していかなくてはいけないのかなという思いは感じました。」

「仲買人さんも良い海苔は食べているみたいなんですが。やはり、本当の『アサクサ海苔』は、今回、これで初めて食べる方が多いと思うんですよね。
ですから、口コミでも良いので、少しずつみんなに浸透していってもらえれば、僕らも生産者としてはモチベーションも上がりますね」

と、伊勢海老刺し網漁を行っている鳥羽漁協の藤原隆仁さんと、伊勢あさくさ海苔の生産者、桑名市伊曽島の津坂明さん。

ちなみに『あさくさ海苔』は東京浅草の地名から来ているのではなく、『アサクサノリ』という品種なのだそうです。
県や漁連と協力しアサクサノリを復活・生産への取り組みをはじめて、今年で3年目とのこと。

 

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「消費者のみなさんが、旬のものを分かって食べてくれるようになると、海女も仲買人も取れたものをそのまま流通させ提供できるのから、早くそうなって欲しいと仲買人の方が熱く語っていたのに共感しました」

「仲買人さんと話してわかったのは、東京・築地では、まだまだ三重県産が少ないなということ。
しかしおいしいおいしいと食べてくれたので、販売ルートを作って築地にも送りたいという気持ちになりました。
今から20年前、全滅しかかっていたのを、現在年間20トン前後まで復活しました。絶対絶やしてはいけないと思いました」

と、志摩市和具で海女漁を行っている山本智美さんと、桑名市赤須賀漁協の水谷隆行さん。

 

「ふるさとの魚」を、全国に売り込む。
売れる、良い魚を獲り、育てる。
そして、そのために、豊かな漁場、海を守る。

今、三重県の漁業には、数多くの課題・やるべきことがあります。
だからこそ、みんなで一丸となって、未来へと走る。
それが、これからの漁業の大きな力となっていくのです。

 

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三重県漁業協同組合連合会
指導部 059-228-1205
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